2007年12月25日

いくら丼・・・知床のオモヒデ

知床に行ったのは10月上旬で、全部で4泊5日。でも出発が平日の仕事が終わってからの夜だったので、網走に着いたのは夜遅く。だから実質的には3泊4日程度の旅だった。ご存知のとおり知床は世界自然遺産に登録されて、訪れる観光客も増えている。10月上旬だと観光シーズンも最終盤という感じで、やや観光客も少な目という感じだった。

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で、知床の感想というと、・・・・たぶん見所は盛りだくさんにあるんだろうけど、自然保護のため、もしくは熊出没などの理由から、自然に恵まれたゾーンにはほとんど入ることができない。知床五湖もふつーの湖だし、オシンコシンの滝も秋には行くことができない。クルーザーに乗って半島巡りは、まぁそれなりに良かったけど、海から眺めるというよりは、もっともっと陸から知床半島を実感したかった。

ウトロは温泉郷もあるけれど、そこの多くは循環らしく、泊まった民宿に薦められて行ったのが市街地から30分ほど歩いたところにある「しれとこ自然村」の温泉だ。ここは間違いなく源泉かけ流しの温泉で、乳白色の温泉感たっぷりだ。高台にあるため、知床の海を眺めながら楽しむことができる。

それに北海道の味覚を忘れちゃいけない。いくら丼は旨かったし、3泊もお世話になった民宿知床ペレケの食事も美味しかった(ただし贅沢感は少ないので期待しすぎは禁物)。それにこの民宿の良さは、親切で旅のアドバイスも親身にしてくれること。ペレケ川からも近くて鮭の遡上も間近に見られるし、バス停も目の前だ。この宿もオススメだ。

今度、知床に行くときは、反対側の羅臼側から行ってみたい。

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2007年08月25日

夏といえば・・・・サイトウキネン(2)

 25日は油屋旅館をチェックアウトして、まずは諏訪湖遊覧船に乗った。30分ほどで湖を一周するというコース。湖面の色は、・・・・ この写真のとおり。もしかしたら栄養分が豊富な証拠かもしれないが、見た目としてはあまりよくない(^_^;)。

 遊覧船を降りたら、約90分ごとに温泉が噴出すという間欠泉の時間が迫っていた。待つこと10分ほどで、 ぼこぼこという音が聞こえてきて温泉が噴出す。そして高さは20メートルくらいに達しただろうか。かなりの迫力である。無料だし、 これは見る価値があると思う。

 上諏訪では、このあと昼食。とりあえず泊まった宿からも近い「八洲」という蕎麦屋に入り、天ぷら蕎麦の大盛り(1,990円) を注文。美味しかったが、大盛りだとちょっと量が多過ぎ・・・・。そして上諏訪駅から電車に乗って松本に向かった。

 松本駅も大きく模様替えしていて、すごく綺麗になったけど、以前のような素朴な感じがなくなってしまったのはちょっと残念。 いつもの中島酒店に行って信州産のワインを2本買って、宿のドーミーイン松本にチェックイン。この7月にオープンしたばかりのホテルで、 最上階に天然温泉の大浴場が設けられている。温泉も決してオマケ的なものではなく、適度な濃度もあって温泉気分を満喫できる。 部屋の作りも機能的で、かなりオススメなホテルだ。

 夕方になって、いつもの中町通り、女鳥羽川、そしてナワテ通りに出かけた。ここの夕景、私は大好きである。

 

投稿者 kom : 22:33

2007年08月24日

夏といえば・・・・サイトウキネン(1)

 ワタシ的に「夏」といえば、・・・やっぱこの時期はサイトウキネンである。もう夏に通い始めてそろそろ10年にもなるだろうか。 音楽的にも興味深いし、好きな町である松本に行くのも楽しみである。今年の演目は、チャイコフスキーのオペラ「スペードの女王」。 ずーっと前に、ゲルギエフ=キーロフ歌劇場の初来日時に見た記憶がある。今では・・・・・ な指揮者になってしまった印象があるゲルギエフだが、その当時の指揮台から発せられるオーラは凄かった。

 今年は8月24日(金)に新宿を発ち、昼頃に上諏訪でスーパーあづさを下車。今回は旅程が短く、 手軽に温泉を楽しもうと思って懐かしい上諏訪に行くことにしたのだが、ここで降りるのは小学生のとき以来、・・・ 何十年ぶりだろうか(^_^;)。気温は東京と比べて、あまり涼しさは感じない。けっこう日差しが強くて蒸し暑さを感じる。駅のホームには、 「風林火山」と「由布姫の里」というノボリが林立し、NHK大河ドラマに便乗したキャンペーンが繰り広げられている。

 とりあえず駅の観光案内所に行って地図をゲットし、昼食のオススメを尋ねた。諏訪は、ウナギ、ワカサギ、蕎麦が名物らしい。 夏ばてになりそうだったので、ウナギを選択し、駅近くの「イール亭おおいし」でうな丼(1,900円)を注文した。注文してから焼くので、 待つこと20分。ほくほくのウナギが目の前に運ばれる。外側はパリッとしていて、中はしっとりホクホク。これは旨い。

 昼食後は、諏訪湖畔に向かった。うっ、これが諏訪湖か・・・。 子どものときのイメージでもそんなに綺麗な湖という印象は持っていなかったけど、いま改めて湖面を見ると「緑色」ではないか。 ヘンな臭いはしないので汚染されているわけではないと思うのだが、湖面には水草や藻が浮いている。透明度はかなり低そう。 そのあたりを散策するも、・・・・とにかく暑い、暑すぎる。途中、アイスコーヒーやソフトクリームの休憩をはさんだのだが、 途中でくじけて早々に宿泊予定の油屋旅館にチェックインすることにした。

 油屋旅館はかなり新しい建物で、私の部屋はビジネス客向けのシングルルーム。部屋はベッドでいっぱいになってしまうので、 温泉宿的なくつろぎ感は乏しいけど、駅からも近いし、湖畔もすぐ目の前。温泉も入れるの、朝食つきで9千円程度なら、 まぁ納得できる範囲だと思う。ただし、無線LANによるインターネットの接続ができなかったのがとてもザンネン。 電波は届いているのにサーバーからの反応がなく、接続を確立できない。セキュリティソフトも全部終了させてもダメ。 たぶんサーバーがダウンしているのではないかと思って宿のフロントに電話したけどわからないとのことだったのであきらめた。

 夕食がてらに湖畔を散策。陽が沈むと、標高が高い分、東京よりもずっと涼しい。こんなときの散歩はとてもキモチ良い。そして夕食は、 宿で薦めてもらった上諏訪駅近くの郷土料理の居酒屋「いずみ屋」にて。地ビールと地酒、馬刺しやワカサギのフライ、蕎麦が旨かった。 値段も安くて、ここはオススメ。そして夜の8時40分からは、諏訪湖名物の花火大会。 夏の間は観光客向けに毎日20分くらい花火が打ち上げられる。10分前に湖畔に行ってみるとすでに多くの観光客が浴衣姿で集まっている。 それでも東京の花火大会とは違って、どこにでも座れる感じ。短時間の花火だけど、 障害物が何もない湖上で打ち上げられる花火はとても綺麗だった。

投稿者 kom : 23:50

2007年07月08日

与那国・西表の旅(Vol.3)

 与那国ゲストハウスADANでは、結局何もやる気が起きず、ブログの原稿づくりに専念することになった。 さすがにこれだけ暑いと疲れるし、地元の人は基本的に昼間は出歩かないのである。亜熱帯を上手に過ごすには、 中一日くらいエアコンの効いた部屋の中で過ごすのも悪くない。

 7月3日の午前11時20分発のJTAで与那国を離れ、30分ほどの飛行で石垣空港に到着した。 飛行機の窓から見える西表島は巨大で、島の中心部は亜熱帯のジャングルに覆いつくされている。この島では、 人々は海岸線に沿ったごく一部の地域に住んでいるに過ぎない。石垣空港に到着して荷物を受け取り、バスに乗ってターミナルで降りる。まずは 「新」離島桟橋に行って上原に向かう船のチケットを買った。そして荷物を預けようとしたら、有料で300円とのこと。 前の桟橋のときはタダだったのになぁ・・・とも思ったが、 以前は荷物の受け渡しのときにホントに預けていた人かどうかの確認は皆無だっただけに、 有料化してキチンと管理責任を負うことは良いことなのかも。荷物の受け渡しのナンバープレートを受け取って、昼食に向かった。

 昼食で目指したのは美崎町にある「さつき」」という店で、観光客は少なく地元の人がほとんど。日替わりのランチは何と500円で、 この日はゴーヤチャンプル(ワタシ的には3日連続だ・・・・泣。)で、さらにセルフサービスながらご飯や味噌汁、サラダなどは食べ放題だ。 味は、観光客相手の店よりも美味いくらいで、安いし量は多いし、この店はオススメである。その後、公設市場などを見て時間をつぶし、 14:30の安栄観光の高速船で西表島西部の上原に向かった。海は穏やかで、ほとんど揺れることはなかった。

 さて、西表に渡ったら通信環境が途絶えてしまい、全く更新ができなかった。そんなワケで、与那国同様にまとめて書くことにする。

■宿:  上原港から宿泊先のパインアップル館までは安栄観光の送迎バスで向かい、 到着したのは7月3日の15:30ごろ。宿の玄関は電気が消えていて、声をかけても誰もいない。 石垣島を出向する前に来る時間は伝えておいたのに・・・・、宿の外に出て裏にまわってみるとパインの収穫・出荷作業をしている人がいた。 声をかけると、やっとチェックインすることができた。通された部屋は、新館2階の角部屋で、とても綺麗で新しい。 ベッドが二つある洋室である。ツインではあるけど部屋は狭く、広さは6畳ちょっと・・・。ベッドだけで部屋がいっぱいという感じ。 共用の洗濯機(洗剤は50円)とエアコンは無料だが、テレビは100円/h。部屋には冷蔵庫はない。以降、このパイン館に4泊5日したが、 食事はこれまで泊まった民宿の中でも1・2を争うほどの美味さ。これで2食付6,500円なら納得の内容だと思う。ただし、問題点が二つ。 ひとつめは、基本的に伝えられるべき事項が全く伝えてくれないことが多すぎる。レンタバイクやナイトツアーがあるのにその案内がなかったり、 そもそも、部屋には「宿のご案内」みたいなものがない。小さな民宿ならそれでもいいが、キャパシティが大きい宿なので、 気軽にスタッフに声をかける感じではない。各部屋に案内くらいは必要だろうと思う。二つ目は、宿のキャパが大きすぎて、 夕食時にゆんたくがほとんどできない点である。多くの民宿では夕食時に無料で泡盛が出るけど、この宿では出ない。各自、となりのスナック? 「パイン館のとなり」で飲むような感じになる。もちろん有料だ(^_^;)。客層もグループが多く、一人旅の率はとても少ない。 グループで行くなら是非ともオススメしたい宿だが、一人旅だとすると話し相手を探すのに苦労しそうな感じだ。いっぽう、この旅の最後、 7月7日に泊まった竹盛旅館は、西表東部の老舗旅館だ。今年の年末年始にも3泊ほどお世話になった宿で、 その時に気に入ったので今回も旅の最後に泊まることにした。前回は新館のバス・トイレつきの部屋(2食付8,400円)だったが、 今回は旧館のアウトバス・アウトトイレの部屋(2食付6,800円)。夕食は相変わらず豪華で美味しいが、 部屋の設備は価格差以上に旧館の古さを感じさせる。短期だったら新館のほうがオススメ。適度な距離感をもったサービスのよさ、 気が利くところは私のお気に入りのポイント。西表東部で泊まるなら、ワタシ的には竹盛旅館で決まりである。

■バラス島・鳩間島ツアー:  7月4日は、いるもて丸のシュノーケリング・ツアーに参加した。たぶん「いるもて荘」 という民宿が所有する船だと思う・・・その民宿からの参加者が多かったけど参加者は全部で10人くらいと少なめ。 宿まで迎えに来てくれて上原港を出航したのは9:30ごろ。シュノーケリングは全部で4回で、まずバラス島に上陸し、そこで1回目、 鳩間島と西表島の間でポイントを変えて3回。バラス島は白い珊瑚の残骸が積み重なってできた島で、 シュノーケリングのポイントとしては変化がなく、面白くはない。ただ餌付けされている魚が多く、 魚肉ソーセージを目指して30cmくらいの大きな魚も集まってくる。他のポイントは、 テーブル珊瑚や枝珊瑚が生きていてとてもカラフルな海中の世界が広がっている。昼食は鳩間島に上陸して、 民宿いだふにの前にある広場で食べる。内容は、おにぎり2個とおかず少々と、いたってシンプル(^_^;)。 たぶんスーパーで売っているものと同じだろう。まぁ、まる一日楽しめて昼食付きで6,000円なら納得の内容だろうけど、ライバルの 「しげた丸」は6,300円でもう少しよいお弁当が付くし、付き添いのヘルパーさんも美人(というウワサ) なのでトータルではそっちのほうが良いかも(^_^;)。

■サガリバナ:  7月5日は念願だったサガリバナのツアーに参加した。ショップは「good out door」 というところ。オーナーの出戸さんはアメリカンフットボールの元選手で、立派な体格とヒゲが印象的だ。 数多いカヌーのツアーショップの中からなぜここを選んだかというと、サガリバナで10時間という長時間メニューがあるのは、 ここだけだったからである。多くのサガリバナツアーは3~4時間で、朝5時半に出発すると9時には終了というパターンなのだが、 これだとそのあとの時間をもてあましてしまう。せっかくならまる一日、カヌーで楽しんでしまおうというのが、今回の目的だ。 夜も明けきらぬ朝4時30分に迎えの車が来て、カヤックを車から降ろし、荷物を積み込み、 準備やストレッチを経て白浜港から出発したのは日の出過ぎの6時ごろ。白浜港から仲良川に入り、太陽が昇り始め、上流に進む。 それにつれて川に落ちたサガリバナが増えてきて、甘い香りが漂い始める。そして7:30ごろ、 ガイドの出戸さんは仲良川から少し外れたところにあるサガリバナの群生地に案内してくれた。そこはまさしく桃源郷のよう。 水面にはサガリバナがびっしりと漂っていて、ホントに美しい。

とりあえず、これで目的は達したが、そこからさらに1時間ほどカヌーを漕いで船着場に到着。 そこから細い道を歩いて40分ほどのところにあるナーラの滝(幻の滝)に到着。ここも以前から行ってみたいところだったので満足。 さらにそこで特製の八重山そばを作って食べて大満足。12時には滝を出発して、白浜港に戻ったのは14時ごろ。 正味8時間ほどのツアーだったが、程よい疲れを感じさせるものだった。

投稿者 kom : 21:55

2007年07月03日

与那国・西表の旅(Vol.2)

 6月29日から3泊4日を過ごした宿は、与那国島の中でも最西端の集落=久部良にある「民宿もすら」である。 空港から黒いワゴン車が10分ほど走り、民宿もすらに到着。宿はかなり新しく、手入れも行き届いている。 1泊素泊まりで3,000円の宿だけに過度な期待は禁物だが、個室でエアコン無料、洗濯機無料なのはありがたい。「もすら」 ではレンタカーやレンタバイク、海中遺跡観光のグラスボートも行っているので、早速原付バイクを借りて、島一周にでかけた。

 その後のことをつらつらと書いても仕方がないので、与那国のことをまとめて書いておくことにする(^_^;)。

■宿:最初の3泊した 「民宿もすら」は良かった。部屋は6畳程度の洋室で、家具はカラーボックスとガラスのテーブルだけ。 ベッドもテレビもなく殺風景だし、部屋からの眺めも期待できない。だけど、旅の宿ならこれで充分だという人も多いだろう。 クーラーや洗濯機が無料で使えるし、共用ながらトイレもウォシュレット付き。それに何と、無線LANで高速ブロードバンド通信が可能なのだ。 こんな離島で、ストレスのない通信がタダで可能なのはオドロキである。共用の居間もあって、旅人同士のゆんたくもしやすい。 これで3,000円なら納得の値段である。欠点としては、集落の中心からはちょっと外れていること(徒歩3分くらい?)、 壁が薄くて話し声が筒抜けになってしまうことくらいか。最後に一泊したゲストハウスADANは、 与那国で一番大きい祖内の集落の高台にある。値段は素泊まりで3,000円。「別館」に案内されたが、 ホームページの情報に別館なんて書いてあったかなぁ?古い2階建てのアパートみたいな感じで、部屋は和室で6畳。エアコン、テレビ、 冷蔵庫が個室にあり、もちろん無料だ。高台にあるので、2階の部屋からの眺めは悪くないが、民宿もすらに泊まった後だと悪い面が目立つ。 シャワー室のカーテンやトイレのドアがうまく閉まらないし、旅人同士が交流できるスペースがない。決して悪くはないが、 私ならまよわず民宿もすらを選択する。

■国際カジキ釣り大会:毎年、 7月の第一土日に開催しているらしい国際カジキ釣り大会だが、 参加者の顔ぶれを見ても「これのどこが国際なの?」とツッコミを入れたくなる(^_^;)。ハッキリと確認したわけではないが、 ほとんどは八重山や沖縄県内の参加者ではないだろうか。私は釣りはしないので、大会そのものにはあまり興味はないのだが、 港の広場には特設ステージが設けられて、大会前日の前夜祭の夜19:00から3日間にわたって大演芸大会?が開催され、 多くの島民がここに集まってくる。この島出身の歌手やダンサーも集まり、21時過ぎまで賑わう。露店も5~6くらい出て、与那国そば、 カジキの天ぷら、カキ氷、ビールなどなど、食べるものには事欠かない。最終日にはカジキマグロの丸焼き(写真下)が振舞われる。 ただし内容的には、釣り好きではない私にとっては、あえてこの時期を選んで行く必要はなさそうな感じだし、この時期は休みの店も多くて、 かえって困ってしまうこともある。

■食事:国際カジキ釣り大会の間、 ちょっと困ったのが食事だ。お目当てだった久部良の「海響(いすん)」が休みになり、選択肢がなくなってしまったのである。そんな 「海響」も、カジキ大会の終了翌日にお昼に入った。カジキのバター焼き定食はデザートも付いて700円。 美味しいし、手入れが行き届いた漁師風の店の雰囲気も良い。ココはオススメ。同じ久部良の「ゆきさんち」 は、有名なカレー屋さん。日替わりでいろいろな具材のカレーを出してくれて、私が行った日は「金時豆と絹サヤ」だったかな? 翌日は 「ソーキとヘチマ」のカレーだった。島唐辛子でお好みの辛さに調節が可能。小麦粉を使っていないさらっとしたカレーソースに、 独特のスパイスが美味しい。クーラーはないけど、風通しがいいのでキモチ良い。ココもオススメ。 さらにカジキ大会中も休まずに営業していたのが「(ひこ)」。夜に2回入ったけど、 オススメ度はちょっと低い。看板メニューに「彦そば」は、私が得意ではない卵が入っていたし、 ゴーヤチャンプル定食も800円の割には良が少なめ。味はそんなに悪くないけど、店の内装がふつーの民家そのままで、 テーブルも一般家庭のダイニングテーブル。なんか雰囲気もイマイチ。ビールを一杯だけ注文しても、お通し250円が付加され、 ゴーヤチャンプル定食とあわせて1,650円は高い。ちょっと損した感じになった(^_^;)。祖内の 「どんぐりと山猫」は、以前から行ってみたかったお店で、与那国最終日の夜に行くことができた。 店の中はコトーの収録中に訪れた出演者のオフショット写真やサインが壁一杯に張られていて、ファンにはたまらないだろう。 メニューの品数も多いのだが、私は白菜のキムチ、島豆腐の冷奴、ゴーヤチャンプル、シラスのおにぎり、オリオン生を注文。美味しかったし、 会計も全部で1,500円とめっちゃ安い。難点は、店が狭いためすぐにいっぱいになってしまうこと。今度行ったら、 是非とも山猫ラーメンを注文したい!

■見どころ: Dr.コトー診療所を見ていれば、この島の魅力はだいたい分かるはず。ワタシ的に一番好きなのは、ダイナミックな南海岸沿いの風景だ。 ここを朝早く(8時前後)にバイクで走ると涼しくてすごく気持ちいい。今回は素泊まりの宿だったので、朝早くに出発することができたけど、 2食付だと難しい。またこの時期の日没は19時半前後。この島に来たら、日本で最後に沈む夕陽を見たいと思うのが人情だ。しかし、 宿の夕食の時間は早くても18時半くらいで、日没の一番良い時間と重なってしまう。この島の魅力を味わうには、 素泊まりの宿のほうが時間を自由に使えて良いと思う。

 余談かもしれないが、この島は世界最大の蛾=ヨナグニサンが生息している。この蛾は、あの怪獣モスラのモデルになったことは、 ちょっと有名な話で、民宿もすらの名前も、このエピソードから取られている。 私が7月1日の朝にバイクで比川集落の先の道を走っていると測量のあんちゃんが私を呼び寄せて、 行ってみると道路に停まっていたヨナグニサンを見せてくれた。・・・・やはりデカイ。羽は私の両手を広げたくらいの大きさがあり、 羽を広げると幅20cmはゆうに超える。そして胴体は大きなイモムシそのもの。あまり気持ちの良いものではないが、 野生のものを見られたのはラッキー!

投稿者 kom : 13:37

2007年06月29日

与那国・西表の旅(Vol.1)

 6月29日の金曜日。天気は曇りで、今にも雨が降り出しそう。ベランダに出ると、はじめてのゴーヤの雌花が咲いていた。 ゴーヤには雄花と雌花があり、ゴーヤの実がなるのは雌花だけ。旅への出発の日に雌花が咲くというのはいかにも縁起がいい。早速、 雄花を摘んで雌花に受粉させ、大きな実になることを祈る。

 大きな荷物は、すでにJALのピッキングサービスで先方に送ってあるので、今回はちょっと身軽だ。 とはいってもコンピュータやカメラを送るわけには行かないので、そういった機材は持っていかなくてはならない。 手荷物は少なくしたつもりだが、それでも推定8kgくらいはあるロープロのカメラ・リュックを担いで羽田空港に向かった。

 09:00に出発予定のJAL909便は、満員の乗客を乗せていつものようにちょっと遅れて離陸。 離陸するとすぐに雲の中に突入して東京の風景は視界から消えてしまったが、雲を抜けると明るい天空の世界が広がっている。

 今回は与那国島と西表島を中心とした9泊10日の旅である。まずは那覇に向かい、そこから乗り継いで2年ぶりの与那国へ。 前回は台風襲来のため、4泊の予定が2泊で帰ることになり、無念な思いをしたリベンジである。島では国際カジキ釣り大会が開催中なので、 それもちょっと楽しみにしている。与那国で4泊したら、今度は石垣島経由で西表島で5泊の予定だ。今回は、この時期の早朝だけ咲き、 夜が明けると川面に落ちてしまう花=サガリバナを是非とも見たいと思っている。

 飛行機は西に飛ぶにつれて雲の切れ間が広がり、天気が良くなってきた。15分ほど遅れて着陸した那覇空港では雲ひとつない快晴だ。 気温は31度。沖縄ではすでに梅雨明けを迎えており、この時期は台風も少ないため、最も天気が良い沖縄を楽しめる季節なのだ。 Yahooの天気予報でも、今後一週間は安定した天気を予報している。今回は人事異動により、この時期に休みを取りやすくなったため、 念願だったカーチパイ(夏至南風)の沖縄に行くことができたのである。

 那覇空港では、まずは昼食。しかし、ちょうどお昼頃。どの店も混んでいて、しかも空港価格で値段が高い。 沖縄料理の店は狭くて長居できそうもなかったので、ファミレスっぽいロイヤル那覇空港レストランに入ってロースステーキセット (\1,680)を注文。ステーキはかなりのボリュームがあるけど、噛み応えのある食感(^_^;)は輸入牛肉そのもの←あたりまえか!  肉のソースには沖縄でメジャーということなので「A1ソース」というのをチョイスしたんだけど、酸味が強く、好みは分かれそう。

 14:00那覇空港から与那国に向かうRAC889便に搭乗した。機体は、39人乗りのプロペラ双発機DHC-8-100。 めっちゃ小さい飛行機で、座席も狭い。エアコンもあまり効かないので座席にはウチワが置かれている始末である。座席は、 島の眺めなどを考慮して左側窓側をゲットしたのだが、これが功を奏して宮古諸島、八重山諸島が一望できた。なお、 この機には派手な縞模様の衣装を着たお笑い芸人「ビッグスモールン」が同乗していた。 もしかしたら国際カジキ釣り大会のアトラクションに登場するのかも!?

 上の写真は鳩間島。このアングルで鳩間島を写すには、那覇=与那国の路線に乗るしかない。それにしても小さい島だな。

 ご存知、Dr.コトー診療所(志木名島診療所)だ。この4月以降、見学は有料化(\300)されたが、 その代わり町役場に申し込みをしなくても毎日見学が可能になっているらしい。

投稿者 kom : 22:30

2007年02月08日

河童橋

 これこそ上高地を代表する景色だなぁ・・・河童橋。それにしても、梓川の水って、なんであんなにキレイなんだろう。 透明で澄み切っていて、川の底まで透けて見える感じ。この透明感は、青空だからこそ映える。

 それにしても、こういう写真はパッと見、キレイだけど、個人的にはPLフィルターの利かせ過ぎだと反省した。反射光を除去し、 色彩のコントラストをあげるのにPLフィルターは定番なんだけど、この写真だと空がべたっとして立体感がなくなっている。いや、 確かに空の色はめちゃめちゃ澄み切っていたんだけど、こんな空の日はあえてPLフィルターを使わないほうが良いんだと、あとから気がついた。 PLをつけた場合とつけなかった場合と、撮り比べておくんだったな。

投稿者 kom : 00:47

2007年02月07日

大正池

 大正池は、焼岳の噴火によって土砂が流入し、梓川が堰き止められて出来た池である。そして、背景に焼岳をいただき、 大正池で立ち枯れた木の風景は、上高地を代表する景色のひとつでもある。

 この日は絶好の天気だったけど、山の天気はホントに変わりやすい。前日は雲が多くて青空の面積は少なかったし、 この写真を撮った日も午後から雲がかかってきた。青空ばかりがシャッターチャンスではないけれど、やっぱ風景写真の基本は青空だ。 こんな天気の日は、本当に気持ちがいい。自然研究路を歩く足取りも軽くなる。

投稿者 kom : 00:39

2007年02月05日

上高地の思い出

  さて、今週は昨年9月に行った上高地の写真だ。

 ワタシは毎年8月末から9月はじめにかけて、松本で行われるサイトウキネン・フェスティバルに通っている。 オペラを見る楽しみもあるけれど、それと同じくらい、松本周辺の観光地を見てまわるのを楽しみにしていて、上高地にもたびたび訪れている。 昨年は9月2日から5日にかけて、松本・上高地。白骨温泉に行ってきた。

 上高地は、言うまでもなく日本有数のリゾート地だ。いささか観光地化が過ぎているという意見もあるかもしれないけれど、 その景色はやはり清涼感に溢れ、梓川の流れは美しい。写真は、大正池から自然研究路の歩いて田代池に分かれる三叉路のあたり。 この辺で視界がぱっと開けて、湿原の向こうに穂高の山々が連なる。季節は夏、雪渓はほとんど残っていない。 大正池から歩いてきてこの景色に出会うと、ホッとする。

投稿者 kom : 22:19

2007年02月03日

おたる寿司処

  そろそろ北海道の時の話もおしまいにしたいけど、やっぱ寿司の話は欠かせない。10月1日、新千歳空港に降り立って、 JRで小樽に向かい、ホテルに荷物を預けて、まず最初に行ったのが寿司屋だった。 宿泊したホテルのフロントでオススメの寿司屋を聞いたところ花園にある「粋鮮(すいせん)」という寿司屋を勧めてくれた。 観光客向けの店ではなく、地元の人に人気のある店だという。

 

 注文したのは、確かおまかせで3,000円の一番高い握りである。そして小樽ビール。 昼からビールというのも優雅な旅先ならではというもの。地ビールらしく、酵母が生きていて、香ばしく、実に美味い。

  しかし、この店、接客は良くない。ワタシのほかに客がなく、仕込が忙しくてめんどくさかったのかもしれないが、 「観光客だったら、観光客向けの店に行ったほうがいいんじゃないの?」なんて言葉は、冗談交じりでも決して言うべきじゃないと思うな。 小樽には、この店以外にもたくさんの寿司屋があるんで、ワタシはこの店、もう行くことはないと思う(^_^;)。

投稿者 kom : 00:14

2007年02月02日

猫写真

  なぜ猫の写真を撮るのかといわれると、そこに猫がいるからだとしか答えようがない。もう、 猫ほど写真の被写体として面白いものはないんじゃないだろうか。したがって、旅先でも猫がいたら、そこにレンズを向けてしまう。 写真は例のごとく、昨年10月はじめの小樽である。 たぶん、飼い猫だろうと思うけど、この猫は店先に座っていて堂々としていた。 目の前に数センチにレンズを向けてもぜんぜん逃げようとしなかった。

 飼い猫であれば、写真は撮りやすく、人に慣れていればカメラをそれほど怖がらない。ただし、 飼い猫であっても警戒心には大きな差があって、レンズみたいに反射して光るものは苦手な猫も多い。そういう猫は、 レンズを近づけると一目散に逃げていく。

 さて、この旅に持っていたカメラは、OLYMPUS E-330である。一眼レフでありながら、 世界初のライブビューを実現したカメラである。ファインダーを覗かなくても可動式の液晶画面で構図を確認できるので、 ローアングルで写すことがほとんどの猫写真にはぴったり。もうすぐ発表されると言われているオリンパスの新機種にも、 この機能が盛り込まれるのは確実視されている。ちょっと楽しみ。

投稿者 kom : 00:58

2007年02月01日

小樽のオルゴール

  どの観光地に行っても、なぜかオルゴール博物館みたいなものがある。ワタシ的には、オルゴールは好きで、 サントリーホールのガラコンサートのときに聴いた手回しのオルゴールとか、巧妙な細工のオルゴールを見聞きするのは大好きである。しかし、・ ・・でも、日本全国の観光地にオルゴール博物館みたいなものがあると「えっ?」と思ってしまう。 その土地の歴史とオルゴールとどんな関係があるんだ!?

  はたして小樽とオルゴール、・・・どんな関係があるんだろう。実はよくわからないし、調べる気もないのだが、 なぜか小樽という街とオルゴールは、ぴったりとイメージが一致してしまうのである。西洋風の港町の倉庫街にオルゴールの工房があっても、 ぜんぜん違和感がない。

 写真は倉庫の中を改造したオルゴールのお店。ZUIKO Digital 7-14mm F4 という超広角レンズを使ったのだが、 このレンズ、驚くほど歪が少ない。普通、ズームの超広角レンズだと、周辺部が樽型に歪んだり、周辺部の画像が流れたり、 解像力が低下したりするのだが、このレンズにはそういった超広角レンズの欠点がよく抑えられている(そのかわり、ゴーストに要注意なのだが) 。ズームレンズでこの性能は、まさに驚異的である。値段もかなり高いのだが(^_^;)、・・・・それだけの価値はある。

投稿者 kom : 00:44

2007年01月31日

小樽で食べ歩き♪

 小樽は歩いていて楽しい。10月はじめだと、観光シーズンから微妙に外れていたため混んでいなくて、ゆったりと散策を楽しめた。 通りは、基本的に観光客対象の店ばかりなんだけど、名産品が多い北海道は食べ歩きも楽しめる。

 

 とうきび(とうもろこし)のシーズンは、ホントは夏なんだろうけど、焼とうきびの香ばしい匂いには抗し難かった(^_^;)。 いやいや、イイ焼加減じゃないですか! 

 

 メロンも北海道の名産品。それを店先で切り売りしている。こういうものって現地で食べるのが一番美味い。 このメロンもちょうど熟した状態で、甘くて美味しかった~♪ でも、自宅に持ち帰って食べると、・・・・えっ、こんな味だったっけ? と思うこともあるのは何故なんだろう?

 

投稿者 kom : 00:28

2007年01月30日

小樽運河の夕景

  小樽のシンボルと言えば、何と言ってもこの運河である。特に夕暮れ時、 太陽が沈んで間もなくの空にほのかに明るさが残る瞬間だ。ライトアップされた倉庫郡と、運河に映る空の簿妙な蒼さのバランス、 この瞬間の運河は美しい。

 

  小樽は、北海道の中でも最も観光地化されている場所のひとつだろうと思うけど、個人的には好きな場所だ。小樽に限らず、 港町はみんな好きかもしれない。函館、横浜、門司、長崎あたりの雰囲気は何か共通するものもあって、 レンガ造りの倉庫や異国情緒が漂っている。そんな街を、何の目的もなく歩いていても、なんとなく楽しい。オマケに、どの街も共通して、 食べるものが美味しい。この小樽は何と言っても寿司が有名だ。

 これまで小樽には何度も行ったことはあるのだが、実は小樽に泊まるのは初めてだった。そして、昼も夜も寿司を食った。 やっぱり美味い。沖縄も好きだけど、食べる楽しみという点では、やっぱり北の国にはかなわないと思う。

投稿者 kom : 00:15

2007年01月29日

北の国から

  先週に続いて、10月に行った北海道ネタ。美瑛に行く前、札幌からバスに乗って約2時間、到着したのが富良野だった。 駅の観光案内所で2~3時間くらいで廻れるところ、ありますか?と尋ねたら、やっぱり「北の国から」のロケ地が一番とのことだった。 7月だったらラベンダー畑とかあるんだけど、やっぱ季節柄、仕方がない。昼食を食べてからバイクを借り、「北の国から」のロケ地を廻った。

 実はワタシ、「北の国から」って見たことがない。どんなストーリーなのかも知らない。興味も・・・ほとんどない(^_^;)。 この建物が、ストーリー上、どんな位置づけなのか、全くわかっていないのである。せっかく人気の観光地なので、 一度は見ておこうというミーハー根性だけで見に行ったのだが、やっぱり何の感銘もないままだった。

 でも、時間があったらDVDでも借りてこようかな・・・・(^_^;)。

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2007年01月26日

旭山動物園--ペンギン

  ペンギンって、なんか好きだなぁ。癒されるっていう感じ。・・・でも、ペンギンって、近くで見るとコワイかも。 目つきは悪いし、くちばしは鋭そうだし。ペンギン同士でけんかしている姿も見たんだけど、意外と性格悪いのかもしれない。

  旭山動物園だと、ホントに近くでペンギンを見ることが出来る。柵から手を伸ばせば届きそうなくらい近い。 だから常に係員が居て、大声で注意を促している。「柵から手を出さないでください。つつかれたら大怪我します。 指一本なくなるくらいの力がありますよ」・・・みたいな感じ。そっかー、そんなにコワイ生き物なのかぁ。

 冬になると柵からペンギンを出して、園内のお散歩が始まる。ワタシはまだ見たことないけど、 この散歩のときはお客さんとペンギンの距離はさらに縮まる。ペンギンは歩く姿がかわいいから、そのお散歩、ぜひ見たいなぁ。

投稿者 kom : 00:03

2007年01月25日

旭山動物園--アザラシ

  いまや北海道随一の観光名所となった旭山動物園。ホントは行くつもりはなかったんだけど、行程3日目、 朝は雨が降っていて「仕方がないから動物園でも行くかな」と思い、美瑛から電車とバスを乗り継いで行った。平日にもかかわらず、 かなりのお客で、人気の動物の「モグモグ・タイム(食事の時間)」は大混雑。でも、混雑するだけのことはある。 やっぱり旭山動物園はオモシロイ。

 写真は言うまでもなくアザラシである。人が通る「通路」の真ん中に、アザラシが通れる透明なチューブがあって、 その中をアザラシが興味深げに泳ぎにくる。人がアザラシを見学するのと同時に、アザラシも人を見学しているらしい。 そんなふうに動物の生態から好奇心を引き出し、それを見せる。これは面白い。この動物園は、一日居ても飽きない。

 ただし、期待していたシロクマの動きは鈍かった。テレビで見たことがある人も多いと思うけど、 あの見学用の窓に向かってザバーッと飛び込んでくる姿は、結局、一度も見ることが出来なかったのである。さすがにシロクマも 「飛び込んだって餌はない」と学習するのである。でも、こんなふうに人が思うようにはいかないところも、面白さのひとつなのかも知れない。

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2007年01月24日

星の庵

  10月はじめ、美瑛で泊まったペンション星の庵である。下の写真、ホントは空にはたくさんの星が写っているんだけど、 縮小してしまったらよく見えない(^_^;)。ただの漆黒の空になってしまった。シャッタースピードは60秒。 ホントはもっと長時間露光をしたかったのだが、残念ながらE-330はレリーズケーブルに対応していない。 マニュアルで設定できる最長の露光時間が60秒なのだ。長時間露光でもノイズが載りにくい機種なのに、 ケーブルすら使えないこの仕様はザンネンである。

 

 さて、この「星の庵」、部屋の狭ささえOKなら、とても良い宿である。室内はとてもキレイに手入れされているし、料理は美味い。 私が行っていた10月はじめは、丁度ジャガイモの収穫期。ジャガイモと言えば、男爵やメークイーンが一般的だけど、この宿で食べた 「北あかり」を使ったグラタンはとても美味しかった。この「北あかり」という品種は、男爵以上にでんぷん質が多く、 焼くとホクホクして味が濃い。反面、でんぷんが多いので煮物にすると崩れやすい欠点があるらしいが、 じゃがバターやグラタンにするならオススメの品種である。 

 

 あー、こんなこと書いていたら、また行きたくなった。北海道・・・。

投稿者 kom : 00:34

2007年01月23日

哲学の木

 美瑛はバイクで走るのに丁度いい広さである。道幅の狭い農道もあるし、車道も決して広くはないので自動車だと車を停めにくい。 やっぱ小回りが利くバイクが一番だと思う。 旅程最後の日、バイクで走っていたら畑の中にたたずむ一本の木を見つけた。 「哲学の木」と呼ばれるその木は、周りに菜の花を散りばめて、秋風の中気持ちよさそうに立っていた。

 

  久しぶりの北海道。美瑛で泊まったのは、「星の庵」というペンションだった。2階の眺めの良い個室だったが、 ひとり部屋は2畳か2畳半程度の広さしかなく、なんか落ち着かない。オーナーの人柄も良いし、食べるものも美味しく、とても綺麗だったのに、 その「狭さ」だけがザンネン。

 その「星の庵」、なぜか食堂には泡盛が置いてあった。銘柄は何か忘れたけど、オーナーに聞いたら 「沖縄好きの人が持ってきたんですよ」とのこと。同宿の人と話もしたんだけど、「沖縄好き=北海道好き」という方程式?が成り立つらしい。 確かにワタシも北海道は好きで、しばらく間は開いてしまったけど、過去に8回くらいは行っている。気候は亜熱帯と亜寒帯と全く違っても、 なにか共通するものがあるんだろうと思う。それが何かは、まだ良くわからないんだけど・・・。

投稿者 kom : 00:56

2007年01月22日

秋の美瑛

  このブログを休んでいたので書かなかったけど、秋に北海道に行った。丁度、10月上旬、 JALがめちゃめちゃ安いバーゲンチケットを発売していて、たしか羽田=札幌が7,000円くらいだったように記憶している。この安さ、 行かねば損!である。どこに行こうかと考えて、まだ行ったことがない美瑛をメインに予定を組もうと思ったのである。美瑛だったら、 ホントは旭川が近いんだけどチケットが取れずに、まずは千歳空港から小樽で一泊。その翌日に札幌からバスで富良野に向かい、 そこから電車で美瑛に向かった。

 10月はじめの美瑛は思ったよりも暖かく、持って行ったセーターは結果的に邪魔になってしまった。 現地では原付バイクを借りて走り回ったけど、ホントに気持ちよかった。3泊4日の日程で快晴だったのはたったの一日。 ワタシが旭川空港から帰る日だけだった。写真は、その最終日。

 富良野や美瑛は、7月ごろのラベンダーが咲く頃が一番のシーズンだと言われている。でも、このように秋の美瑛も、ホントに美しい。 このところ沖縄を中心に旅してきて北海道は5年ぶりだったけど、この景色の中をバイクを走っていたら「やっぱ、北海道もいいなぁ」 と思ってしまった。

 さて、この旅に持っていったカメラは、OLYMPUSのE-330で、レンズは14-54mm F2.8-3.5である。 やはりオリンパスの色は濃厚である。

投稿者 kom : 00:04

2007年01月20日

一瞬の空色

  竹富島に行くと、いつもの散歩コースがある。まずは西桟橋に行って、そのまま海岸沿いをコンドイビーチに。 そしてカイジ浜まで歩くと、そこから集落に戻る。竹富島に泊まると、一日2回はこのコースを歩く。時間によって、景色が変わるので、 何回歩いても飽きることはない。

 

  写真はカイジ浜から集落に戻る道の途中である。12月29日、時刻は、日没間際で、この日は久しぶりの竹富島だった。 宿の夕食の時間に間に合うように帰ろうと急いでいる途中の景色である。結局、道に迷ってしまって焦ったが(^_^;)、 民宿泉屋に帰ったのはギリギリの時間になってしまった。久しぶりの竹富だったので、ちょっとカンが違ったようだ。

 島に行くと、高い建物がないからホントに空が広く感じられる。ワタシは、日が暮れかけてから、 太陽が沈んだ直後の空の色の変化が好き。この、なんとも言えない深い青色は、夜の帳が下りるまでのほんの瞬間である。

投稿者 kom : 00:01

2007年01月19日

西桟橋の夕陽

 竹富島といえば、何と言っても西桟橋である。それも日没の時間がサイコー。たぶん、八重山の夕陽スポットの中でも、 最強のロケーションのひとつだろうと思う。日没は、石垣島への最終便が出た後。西桟橋で夕陽が見られるのは、 この島に泊まる者だけの特権である。

 この写真は、昼間は青空が広がった12月30日。しかし、夕方から雲が広がり始めてきた。人影はまばらで、 西桟橋には数人しかいない。

 この西桟橋、実は冬がイイ・・・と思う。夏だと民宿に泊まっている人たちで賑わい、日によっては大混雑の様相を呈する西桟橋も、 冬なら人影が少なく、ロマンチック度120%アップだ。オマケに夏だと夕陽は西表島に沈むが、冬は水平線に沈むのだ。まぁ、 沈むのが水平線か、島かは好みの問題だけど、ワタシ的には水平線が好みである。

 残念ながら、私の旅行中は曇りの日が多く、水平線に沈む夕陽を見ることは出来なかった。でも、多少雲が広がっても、 この雰囲気は好きだなぁ。

投稿者 kom : 00:48

2007年01月18日

竹富島の水牛車

  竹富島には、もう6回くらい行っている。主な場所には一通り行ったような気がするけど、 まだ水牛車には乗ったことはない。日帰り観光客の多くは、最初に水牛車に乗る人も多いけど、なんか乗りたいという気が起こらない。 とはいっても、水牛車が動いている景色は好き。三線が奏でられる音もイイ。

 そういえば、今回、竹富島を歩いていたら若い女性の声で「童神」を歌っている声が聞こえてきた。伴奏はもちろん三線。 誰だろうと思ったら、水牛車の案内人だった。すごく素敵な声でしばらく聞きほれてしまったほどだけど、三線の腕前も良さそう。 水牛車というと、何となく島のおじいが乗っているものだというイメージがある。でも、こうやって竹富島で女性の声に接してみると、 それも悪くない。

 写真は、竹富島の民宿泉屋の前。写したのは年も押し詰まった12月30日だが、一見、夏の景色だ。 ただし見る人が見ればわかるかも(^_^;)、やっぱ、冬の八重山なのだ。

投稿者 kom : 01:09

2007年01月17日

ジャングル・クルーズ

 1月3日、西表を離れる前に、仲間川遊覧船に乗った。厚い雲が空を覆い、いまにも雨が降ってきそうな天気のなか、 遊覧船はマングローブの中をクルーズする。途中、椰子の木が群生しているところが見えてくる。このようにヤエヤマヤシが自生している場所は、 八重山の中でも3ヶ所しかないらしい。

 椰子の木があると、やっぱり熱帯だなぁ・・・という雰囲気。こんな雰囲気の森を写すのには、むしろ曇りの日のほうがイイ。 晴れるとコントラストが強くなりすぎて、森のうっそうとした雰囲気が飛んでしまうのである。しかし、 船の上からこういう写真を取るのはなかなか難しい。望遠レンズで300mm(35mm換算で450mm!)、絞りはF5.6の開放で、 シャッターは1/250。この曇りの中、これだけのシャッタースピードを確保するためにISO400に増感せざるを得なかった。

 それにしても、ボディ内蔵の手ぶれ補正にはホントに助けられる。普通に考えれば、航行中の船上で450mm相当で1/250では、 ぶれるのは明白。数枚写してなんとかブレが少ない画像が2枚くらいあったのは、手ぶれ補正のおかげである。 決してワタシの腕ではない(^_^;)。

投稿者 kom : 00:49

2007年01月16日

西表島のマングローブ

 マングローブとは、熱帯や亜熱帯地域の河口付近の森のこと。したがって特定の植物を指すものではないけど、 ヒルギという植物のことを間違えて「マングローブ」と呼ぶこともある。4年前、はじめて西表島に行ったとき、 西部の浦内川河口の広大なマングローブを見て驚いたことを刻銘に思えている。「日本にもこんな場所があったのか・・・」と。

 写真は、西表島東部の仲間川河口付近。太陽も西の海の沈んだ後、たった一本の小さなヤエヤマヒルギが顔を出していた。 群生しているとなんかコワイ感じがするヒルギだけど、こうやってポツンと立っている姿は健気でカワイイ。カメラはPENTAX K10Dで、 レンズはSIGMA 70-300mm F4-5.6 DGを使った。このレンズはまだ使いこんではいないけど、性能は悪くなさそう。 13,000円以下の値段の安さを考えるとオススメである。

 仲間川は、私が泊まった竹盛旅館から見ることもできるが、仲間橋の上まで歩いてもほんの数分。ちょっと散歩気分でも大丈夫。 でもマングローブを見るなら船で川面から見るのが良い。遊覧船でもいいけど、やっぱりカヌーが一番。 やっぱり水面すれすれの位置から見るマングローブが一番迫力がある。ただ、防水のカメラだと性能的に物足りないのがザンネン。

投稿者 kom : 00:50

2007年01月14日

たきどぅんのアイスキャンディ

 竹富島の「なごみの塔」の近くにある売店「たきどぅん」。とても小さな店で、観光客向けの商品がほとんどの店である。 沖縄風ドーナツ団子とも言うべき「サーターアンダギー」が有名だが、アイスキャンディも買ってみた。

 いかにも手作り風で、棒には割り箸を使っている。実は何の味を注文したのか忘れてしまったのだが(^_^;)、 色から推測するとシークワァーサーかパイナップルだと思う。値段は100円だったかな。値段の割には、意外とフルーツの味が濃く、 美味しかったのはハッキリと記憶している。

 それにしても、久しぶりの竹富島。なんか観光客向けの店が増えたなぁ・・・というのが実感である。泉屋に泊まった時に、 20年ぶりに竹富島に来たという夫婦がいて「変わっていて驚いた」と言っていたけど、3年ぶりのワタシでさえそう思うんだから、 たぶん隔世の感だったんじゃないだろうか。

 

投稿者 kom : 01:32

2007年01月13日

コンドイビーチ

 八重山には美しいビーチが多いけど、その中でも竹富島のコンドイビーチは最上位に挙げる人も多い。果てしなく遠浅の海なので、 スノーケリングをするには変化が乏しいらしい。そのあたりをどう評価するかは分かれると思うけど、フォトジェニックなビーチという意味では、 波照間のニシハマと双璧だと思う。

 12月30日、ワタシが八重山を旅している10日間で、唯一、快晴だった一日。・・・この日の海は、本当に美しかった。 PENTAX K10Dは、JPEGで「鮮やか」モードで写した。まだ、使い込んでいるカメラではないが、 こってりとした色合いが好きな好きな私は、ある程度、彩度がある写真が好みである。「鮮やか」モードは、 その意味では私の好みの色合いに近い写真が撮れるので、風景なら迷わず、このモードでイイと思う。

 冬の晴れた日、人の少ないこんなビーチでまったりするのは至福の時間~。ただ、10日間の旅行中、 こんなに晴れたのがたった一日というのは、やっぱ少ないなぁ。

投稿者 kom : 22:22

2007年01月06日

2006-2007八重山の旅 おしまい

 昨夜の野原荘は、12人の宿泊で、年末「年始」のせいか常連率が異様(^_^;)に高い。 そのほとんどが一人旅。昨夜の野原荘のゆんたくでは、体調がまだきちんと回復していないおじぃは顔を出してくれなかったけど、 この野原荘では船を買って、夏はシュノーケリングに連れて行ってくれるらしい。値段も通常のツアーの半額以下とのこと。 野原荘もますますパワーアップしている。ゆんたく後は、竹の子に飲みに行った4人や、 深夜3時の干潮にあわせて竹富港近辺の海岸にタコ採りに行った人など、思い思いに夜を過ごした。 私は夜11時には就寝Zzz.....。

 1月6日(土)、空には白い雲と青い空が広がっている。日差しも強く、夏の気配すら感じる。しかし油断ならない。八重山の冬の 「晴れ」が、長く続くことは珍しい。実際、すぐに雨がぱらついてきた。朝食を食べて、 おじぃと話しながら2泊分の宿代10,500円を清算する。今日は、八重山を離れる日だ。野原荘のみんなに見送られながら、 軽自動車に乗って港に向かい、10:15発のハエ山観光フェリーに乗って石垣離島桟橋に到着。 あやぱにモールで30分ほど買い物をしてからタクシーを拾って、石垣空港に着いたのは11時ちょっと過ぎ。 ターミナルに入ってびっくりしたのは、空港の混雑ぶり。手荷物を預けるカウンターは人であふれている。なんとか搭乗手続きを済ませて、 JTA074便に乗り込む。定刻の12:05からすこし遅れて石垣空港を離陸した。機体は離陸後、 20秒もしないうちに厚い雲の中に吸い込まれ、石垣島は見えなくなってしまった。

 いま、この旅の最後の記録を、JTA074便の機内で、 オリオンビールを飲みながら(^_^;)書いている。座席はなんとClass Jの広い座席。マイレージの特典航空券で、 なんか得した気分。

 さて、東京都の気温差は10度以上。ある意味では、最も「本土」との差を感じられるシーズンである。 シャツ一枚で過ごせるマターリ感は格別だ。まもなく羽田空港に到着するが、東京の寒さは?、混雑は?週明けからの仕事は?・・・ そんなことを考えると気が重い。しかし、それが現実である。今度、八重山に行けるのはいつになるだろうか。

※ 今回の写真機材は、Pentax K10D、10-17mm F3.5-4.5 Fisheye、16-45mm F4、 SIGMA 70-300mm F4-5.6、そしてサブカメラとしてPentax WPiを持参した。特にK10Dは、 これまでのPENTAXのカメラの弱点のほとんどが克服されているカメラである。その真価は、 家に帰ってプリントしてみないと断言は出来ないけれど、しばらくの間、このカメラが私のメインカメラになるだろうと思う。

投稿者 kom : 17:16

2007年01月05日

2006-2007八重山の旅 その9

 1月5日(金)。昨夕から天候が悪化し、寒くなってきた。寒さの原因は、 気温よりも北風が強くなってきたことにある。もちろんこちらの寒さは東京の寒さとは違って、Tシャツ一枚では寒いとか、 上着を着ないと寒いとか、そういうレベルなのだ。決して、コートやダウンジャケットが必要な寒さではない。それでも、 ずっと暖かい日が続いてきたので寒さが身に堪える(^_^;)。

 夕べは、午後6時前から夕食。そして8時ごろから恒例の「ゆんたく」。泡盛などを飲みながら、自己紹介をして、 三線を友に沖縄の唄を歌う。野原さんの息子さんを始めく三線が4本も揃い、にぎやかなゆんたくになったが、おじぃは始めの30分くらいだけ。 かつてのおしゃべりが中心のゆんたくから、三線中心のゆんたくに変わったけど、あとは息子さんのカラーなんだろうと思う。 午後10時半ごろにゆんたくはおしまい。

 今日は、午前中はちょっと晴れ間も見えたけど、その後は曇り。基本的にやることはないから、 庭で同宿者とゆんたくしたり、記念写真を撮ったり、今回ははじめて島の反対側のアイヤル浜にまで足を伸ばしてみた。途中、 自転車に何台もすれ違い、浜についてからも何人かの人が後からやってきた。とても広い海岸で晴れればきっときれいだろうと思う。

 さて、そろそろ旅も終わりに近づいてきた。12月28日から伸ばし始めたヒゲも、さすがに鬱陶しくなってきたので、 今日あたりきれいさっぱりと剃ろうと思う。明日は、JTA直行便で正午過ぎに石垣空港から東京に帰る。 この旅の記録もここでおしまいとしよう。

投稿者 kom : 14:56

2007年01月04日

2006-2007八重山の旅 その8

 1月4日、雨上がりの朝。歓楽街近くにある、このピースランド石垣島だが、 窓の外ではかなり遅くまで騒がしかった。私が「源」を出る頃に降り始めた雨は、その後、だんだんと強くなったが、 美崎町通りは頻繁にタクシーが出入りし、東京のように多くはないが通行人もそれなりにいる。 ホテルの窓はそれなりの遮音性があるので、私はそんなに気にはならなかったが、神経質な人だと眠れなかったかも。でも、 一泊朝食付で5,000円(通常価格は6000円くらい)。しかも朝食はバイキングではなくて、きちんとした和定食風。 現在はバイキングになってしまったハーバー石垣島よりも、レベルは高い。

 ホテルの窓を開けると、涼しい風が入ってくる。Tシャツ一枚だと肌寒いが、とても過ごしやすい。地元の人曰く、 この正月三が日は例年になく暖かかったらしい。これで晴れれば楽園なのだが、空は低い雲で覆われている。さて、今日はどうしようか。 天気予報では降水確率が50%と高いので、バイクを借りて・・・というワケにはいかない。早々に次の島に渡ろうと思う。

 10時半、八重山観光フェリーに乗り、再び竹富島に上陸。すぐに迎えの軽自動車に乗って、 今夜の宿である野原荘に到着した。新年の「ゆく年くる年」で全国に放送された、あの民宿である。案内された部屋は二番座。 表に面した良い部屋だ。この民宿には二度ほど泊まったことがあるけど、以前はボロボロのミニサイクルしかなかったのに、 いまは26インチの自転車が数台ある。しかも無料。シャワー室が増えている、宿泊者専用の冷蔵庫が設置されているなど、 改善が著しい(^_^;)。ジュースを飲み、他の宿泊者とちょっとゆんたくしてから、宿の自転車で島の中を一周。しかし、 今にも雨が降り出しそうだったので、途中で急いで帰ってきた。昼食は、雨の中、竹の子に出かけ、焼きそばを注文。 ソースとそばダシをミックスした味は美味いけど、やっぱこの店なら、オーソドックスに八重山そばを注文するのがベターだと思う。

 その後、雨がぱらぱら、風が強まり、Tシャツ一枚では寒くなる。部屋に戻って昼寝をしたり・・・・・・。 とにかく時間がゆったり流れるのが竹富島。旅人は、その時間の流れに身をゆだねるのがいちばんだと思う。

※写真はすべて野原荘の庭で写したもの。

 

投稿者 kom : 15:37

2007年01月03日

2006-2007八重山の旅 その7

 西表島最後の朝。カーテンを開けると、空は雲が覆っている。夜明け前の仲間川を写そうと思って、 朝食前に仲間橋の上に向かう。雲が一筋、ほんの瞬間だけ赤く色づいた。その空を眺めながら思った。 この島も今日でお別れなんだなぁ・・・。

 以前、西表から離れる高速船から、ピナイサーラの滝を眺めたとき、とても寂しい思いをした記憶がある。この島には、 なにか深い縁のようなものを感じる。

 さて、この西表島東部では、まだ見ていないところがいくつかあった。まずは西表島野生生物保護センター。ただしココは、 年末年始はお休みなので、日程的に合わないので、次回以降の楽しみにしておきたい。そして長い海岸線を誇る南風見田の浜辺。しかし、 海岸線は晴れないとさえないので、ここも次回以降にする。残ったのは仲間川。展望台だと往復で徒歩2時間程度だが、 天候がはっきりしないので、ここは安全策をとって遊覧船に乗ることにした。

 午前9時、宿の車で遊覧船の切符売り場まで送ってもらって、そこで荷物を預ける。そして川辺の乗り場まで歩いて、 遊覧船の時間まで待つことにする。本来の遊覧船は11時が第一便なのだが、 団体客がある場合はそれ以前の時間でも乗ることが出来る場合がある。正月三が日だったので観光客は多く、9時40分ごろ、遊覧船に乗った。 事前に「右側がいいよ」というアドバイスをもらったので、進行方向に向かって右側の最後列に座った。

 この手の遊覧船は、西部の浦内川でも2回ほど乗っている。 マングローブの森の解説などは基本的に同様だが、私が乗った船の船長は解説が上手い。東部は団体の観光客が多いので、 西部よりも慣れているのかもしれない。約20分ほど進むと日本最大のサキシマスオウの木がある場所に到着する。船を下りて、 木道を歩くと巨大な板根を持ったサキシマスオウの木が目に入る。写真では対比するものがないので分かりにくいと思うけど、 板根だけでも高さが4メートル近い。

 さて、遊覧船に乗る前に、この島に30年ほど前に移住してきた人と話をすることができた。この島の人のやさしさとと助け合いの心、 人間関係の濃密さ、その裏返しとしての人間関係の難しさなどを話してくれた。「この島の人に気に入られて、 仕事も紹介してくれるようになると住みやすくなるよ。それに困っていると、晩御飯も持ってきてくれるし。その代わり、 私は魚が採るのが得意だから、魚が採れると持っていくけど、ホントに助け合いさぁ」 「でも、プライバシーはないよ。 他人のうちでも勝手に上がりこんでくるし、勝手に物を借りていく。借りたよって、事後承諾さ」 「時間はルーズで、 約束の時間から30分や1時間平気で遅れてくる。移住した当初は、ほういう感覚がすごくストレスだった」  「移住してきた30年前は周回道路もなかったし、あの仲間橋だって木造で、水牛車一台がやっと通れるくらいだった。 だから集落同士の交流なんてほとんどなかった。だから集落ごとに少しづつ言葉が違うし、島唄も違ったんだ」・・・などなど。 奄美大島でもガイドのMさんから同じような話を聞いたけど、このように険しい島に住む人々の共通の特徴なんだろうと思う。

 遊覧船も約1時間で終わって、まだ石垣島への船の時間まで1時間ちょっとある。お土産(ヤマネコ・グッズ)を買って、 港の売店でブルーシールのゴーヤアイスを食べる(苦くない。あま~い)。そして安栄観光の大原発正午、石垣行きの船に乗り込んだ。乗客は、 なんと私一人だけ。完全貸しきり状態である。

 石垣離島桟橋に到着し、まずは宿泊するピースランド石垣島に入り、フロントに荷物を預ける。そしてオススメの昼食処を聞いたところ、 観光ガイドには載っていない美崎町の「さつき」という店を紹介してくれた。行ってみると観光客はほとんどいない。あとからはいってくる客も、 みんな近所の食堂やホテル、観光ガイドの人ばかり。ランチは、セルフサービスながら500円と超リーズナブル。 私は焼きそば600円にジューシーご飯セット150円を注文。しかし焼きそばだけで十二分にデカイ。ご飯をセットで注文したのを後悔したが、 結果的に全部食べてしまった・・・。この店はオススメである。

 あやぱにモールなどを廻ってからホテルにチェックイン。部屋は石垣島の歓楽街・ 美崎町通りの真正面である。目の前には民謡酒場がたくさん並んでいて、その手の酒場が好きな人には絶好のロケーションだろう。

 夕食は、海人居酒屋「源」石垣島店に行った。ゴーヤチャンプル500円と刺身盛り合わせ780円、オリオンビールを注文。 刺身は一人前だったのに「えっ」という量が出てくる。何という魚か分からないけど、マグロほか5種類20枚ほど。ゴーヤチャンプルは、 私が作ったものにそっくりな味付けで、実に美味い(^_^;)。昼飯でおなかいっぱいだったので、夜はこの程度でお会計。あー、 島で飲むと安いし美味い。

 

投稿者 kom : 23:01

2007年01月02日

2006-2007八重山の旅 その6

 旅行をしていると一番気になるのは天気予報。その予報次第で予定を決めることもある。1月2日の予報は晴れ。この予報を見て、 アクティブに川か海に行こうと決め、海歩人(うみあっちゃー)のツアーに申し込んだ。電話で聞いたツアーの行き先は、 西表島西部の白浜から仲良川のナーラの滝を見に行くツアーだった。

 1月2日午前8時40分、約束の時間通りに海歩人の迎えの車が来た。 ワゴン車の後ろにはシーカヤックを4台積んだキャリーカーが繋がれている。車は一時間ちょっとかかって、 西表島の丁度反対側の白浜に到着した。今日のツアー参加者は、私も含め全部で6人。私以外は全員カヤックの経験者だったので、 私は海歩人のNさんとタンデムに乗ることになった。潮の加減と天候次第でベストのコースに変更するというNさんは、 ほどほどのよい天気と、波が安定しているを見て当初のコースから変更し、内離島を周回するルートを選択した。

 カヌーは3年ほど前にピナイサーラの滝に行ったときに乗ったことがあるけど、実に久しぶり。Nさんは 「2日目にしてはなかなか安定している」と褒めてくれるんだけど、私が漕いでもカヤックはぜんぜん進まない。ところがNさんが漕ぐと、 カヤックはすーっと進んでいくのだ。使っているパドルが違うのかと思うほど、同じパドルだと言う。「パドルを漕ぐのに力は要らないんですよ。 コツをちょっと覚えると早くなりますよ」と笑った。私も漕いだけど、前半はNさんのパドルのおかげで進んだようなものである。

 冬のこの時期に、こんなに波が安定しているのは珍しいとNさん。ホントに潮の満ち引き、潮流、風向きのことをよく読んで、 コースを的確に指示する。まずは内離島と外離島との間に出来る、干潮のときにだけ姿を現す砂浜に上陸した。真っ白な砂浜に日差しがさすと、 波頭が輝き、海の青さとのコントラストが実に美しい。この写真を見て、1月の景色だと思うだろうか。実際、 Tシャツ一枚でもぜんぜん寒くないのだ。

 その後、内離島の無人の白浜でランチ休憩。Nさんの料理は、慣れているだけあって実に手際がいい。Nさんは 「コックみたいなこともやっていたんですよ」と言ったが、たしかに玉葱をぺティナイフでスライスする手さばきはなかなかのもの。メニューは、 缶詰のトマトソースを使ったパスタと、卵と玉葱のスープ、コーヒーと、食材としては実にリーズナブルなものだけれど、 こういうところで食べる食事は格別だ。

 昼食後、空は雲が覆ってきて、風も強くなってきたが、内離島をほぼ一周し、まだ時間があったので、 仲良川河口でミナミコメツキガニを見に行こうということになった。私もパドルさばきのコツをちょっと覚えてきて、 なるべく体の前のほうで漕ぐと推進力がつくことがわかってきた。河口に近づくにつれて、水の色がにごってくる。 養分が豊富な証拠なのだろうが、河口近くの中洲に上陸しても、肝心のカニの姿がない。たしかに泥団子が一面に残っているので、 カニがいたはずなのだが、すでにどこかに行ってしまったようだ。雲行きも怪しくなってきたので、ここでツアーも終わり。 白浜港に午後2時半ごろに戻った。距離にして何キロ漕いだのだろうか分からないけど、とても心地よい疲れが残った。

 また1時間少々をかけて島の東部に戻り、竹盛旅館に入る。まだ3時半だったが、海水にぬれた洗濯ものもある。 あとはゆっくりと過ごすことにした。明日は、西表島で過ごす最後の日だ。

投稿者 kom : 21:32

2007年01月01日

2006-2007 八重山の旅 その5

 新年、明けましておめでとうございます。

 私は新年を西表島で迎えました。こちらの初日の出は午前7時26分。 仲間橋の上が一番よく見えるということだったので、宿を出ようと思ったら急に雨が降ってきた。木立ちの葉がざわめく音も、 強い風を表している。・・・そういえば4年前のクリスマスの頃、初めて西表島を訪れたときもこんな天気だった。そのときの夜、 雨が断続的に降り続き、ただでさえ初めての西表で興奮している私の心を、さらに不安に陥れたのが、この雨音だったのだ。

 朝食後、雨は次第に弱まり、そして空は明るくなった。しかし油断ができないのが西表なのだ。 やはり予定通りにバスで移動することにする。私が4年前に来たときには、バスは一日3便しかなかったが、今は一日6便、 しかも3日間乗り放題で何と1,000円なのだ。ますは宿がある大富(おおとみ)から10時過ぎにバスに乗り、由布島水牛者乗り場で降りて、 西表島の代表的な風景となっている水牛車に乗って300m沖合いにある由布島にわたった。

 八重山には何度も来ているけど、竹富島も含めて水牛車に乗るのははじめてである。すでに観光バスが何台も来ていて、 水牛者乗り場はにぎわっている。対して個人客は少ない。潮が引いている時間帯だったので、海を渡るという感じは乏しかったけど、 南国情緒にあふれる乗り物だ。島までわずか10分ほどだけど、一度は由布島にわたってみる価値はあると思う。 ただし島の植物園は今ひとつ見所に乏しい。入場者にもれなくついてくるフルーツジュースを飲んだら、次のバスの時間が迫っている。 滞在時間わずか50分ほどで、早速次の目的地に向かうことにした。

 バスが西表島温泉に到着したのは、11時半ごろ。 日本最南端のこの温泉はパイヌマヤリゾートホテルの中にあって、その中のレストランにはツアー客の昼食で多くの客が来ている。 到着してから気がついたんだけど、この温泉は12時営業開始。それまでロビーで新聞を読みながら待つことにしたのだが、 その間に外ではまた雨が降ってきた。

 この温泉、実は4年前にも入ったことがある。泉質は、はっきり言って特徴はない。温泉気分というのはちょっと乏しいわけだけど、 雨の西表島ではやることは限られる。まぁ、の~んびりと露天風呂に入るのも良いものである。湯船は小さめだし、 屋内風呂を横切らないと露天風呂に行けないという変わったレイアウトなのだが、個人的にはこの温泉、キライではない。 やや人工的な感じもぬぐえないが(^_^;)、外に植えられたヒカゲヘゴなどが、ジャングル風呂的な雰囲気が好きだ。

 12時から風呂に入って、結局、一時間も入っていたのだが、その間も雨が降ったり止んだり。風呂から上がって、 ホテルのレストランで島野菜のカレー1100円とビール450円を注文。リゾートホテルにしては値段も手ごろなのがいい。 風が抜ける屋外のテーブルの昼食も良いものだ。

 お土産をちょっとだけ買ってから、午後2時前のバスに乗り、大富で降りて宿に戻る。まだ3時前だったが、今日は早起きしたので、 ちょっと眠い。昼寝して起きたら、すごい雨が降ってきた。こんな雨の中、外を出歩いていたら、大変だ。やっぱ、早く帰ってきて正解だった。 明日は、晴れるといいな。 

投稿者 kom : 20:23

2006年12月31日

2006-2007八重山の旅 その4

IMGP0701_tn   大晦日。「とりあえず」竹富島を離れ、西表島に向かう日である。八重山の朝は遅く、 朝7時でも薄暗い。オマケに空には厚い雲が覆っている。昨晩遅くには雨もぽつぽつ降ってきて心配したのだが、 なんとか天気は持ちこたえそうな気配だ。

 朝食を食べて、出発までの時間をどうしようか考えるが、結局、散歩する以外にすることはない。西桟橋からコンドイ、 カイジ浜を廻って集落に戻る。途中、「たきどぅん」という売店で名物?のサーターアンダギーを売っているのを発見し、 8個入り380円を買ってみた。おばさんは、「揚げたてだよ」と、にっこり笑って渡してくれた。それを持って、「竹の子」に行き、 大好物の八重山そば(500円)を食べ、宿に戻ってデザート代わりにサーターアンダギーを食べる。もう暖かくはないが、 からっと揚がっていて、甘すぎず、もたれず、大人でも食べやすい味だ。

 出発までの間、民宿泉屋のヘルパーさんと話しをする。彼女はこの民宿のヘルパーになって4ヶ月ほど。 明日からの年末年始は民宿が休みになるので、まだ足を踏み入れたことがない西表島に行き、西部のナーラの滝まで足を伸ばすと言っていた。 ヘルパーさんも普段は休みが取れないから、意外と自分の働いている島以外のことは知らないのかもしれない。

 11時45分、竹富発の八重山観光フェリーで石垣に戻り、西表島への船の時刻を確認し、それまでの間、 ハーバー石垣島の2階にあるカフェ?で時間をつぶす。まだ確保していなかった1月3日の宿をインターネットで予約し、 13時発の大原行き安栄観光の高速船に乗り込んだ。航海中、曇り空ゆえ海の色は冴えないのがザンネンだが、 先ほどまで滞在していた竹富島を右手に眺め、黒島、新城島を左手に通り越しながら約35分、大原港に到着した。

 大原港は、とても立派な港である。1月から運用が始まる石垣島「新」離島桟橋との比較はわからないけど、「現在」 の離島桟橋よりもはるかに立派で、港の周りの駐車場なども整備されていて、たぶん竹富町の中では一番大きな集落なんだろうと思う。 港には竹盛旅館の人が迎えに来てくれていて、そのワゴン車に乗せてもらった。道すがら、スーパーやレンタバイクの店を教えてもらいながら、 竹盛旅館に到着した。第一印象は、かなり立派な旅館である。私の部屋は新館1階の部屋でバストイレ付。年末年始だからちょっと奮発して、 良い部屋にしたんだけど、いつもと雰囲気が違って落ち着かないかも(^_^;)。

 今日は洗濯物も溜まっていたので、完全休息日にすることにした。洗濯物をコインランドリーに放り込み、近所を散策することにしよう。

投稿者 kom : 17:26

2006-2007八重山の旅 その3

2005-12-30c  12月30日、未明に目が覚めると、窓際に光るものを発見する。 ゆっくりした周期で点滅を繰り返す小さな光源に近づいてみると、なんとホタルだ。子どもの頃に、 田舎の水田で見たことはあるけれど、ナマの蛍を見るのは何年ぶりだろうか。ちょっと感激。

 島内のスピーカーから流される放送で目が覚めたのは7時半。天気はいまひとつだが、朝食までの時間、ちょっとのお散歩。 朝食後にまた散歩。昼食後に散歩。夕方にまた散歩・・・そんな一日だった(^_^;)。今日は何よりも良かったのは天気。 朝は雲が多かったけど、太陽が昇るにつれて青空が広がって、日差しも強く、昼間はTシャツ一枚でも大丈夫なくらい。 夕方になったら風が出てきて肌寒くなったけど、すご~く楽園的な雰囲気が爆発した一日だった。

2006-12-30b  昼食は、竹富特産の車えびを使った八重山そばで有名な「やらぼ」という店で、 えび野菜そば(\1,500)を食べたのだが、なんと車えびが6尾も入っている。これなら、この値段も納得で、ダシも美味く、 かなりハイレベルな八重山そばである。個人的には、「そば」だけに限れば同じ竹富島の「竹の子」の方が好きだけど、 たまにはこういう高級品を食べてみるのも良いかも。

 さて、明日は大晦日。「ゆく年くる年」を見る人も多いと思うけど、この竹富島から私も泊まったことがある「のはら荘」 から生中継が行われる。民宿の前にはテレビカメラを乗せるリフトやレール、照明のための大規模なやぐらが組まれていて、 大型の中継車も持ち込まれている。

投稿者 kom : 07:49

2006年12月29日

2006-2007八重山の旅 その2

 今回の旅は、4年前にはじめて行った八重山の旅の「追体験」に近い行程である。決して追体験コースを意識したわけではないんだけど、 4年前も年末だったし、石垣島から竹富島、西表島を訪れる旅程も一緒だ。違うのは日程の長さだ。4年前は4泊5日、 今回は9泊10日の予定で、2倍以上の長さになった。最初は竹富島でずーっと過ごそうと思っていたんだけど、 泊まりたいと思った宿は年末年始は空いていない=開いていない。しかたなく大晦日から三が日は波照間かと思ったけど、そこもダメ。そこで、 まだ行ったことがない西表島の東部に行くことにしたのだ。そんなワケで、今回は石垣島と竹富島、そして西表島東部の旅である。

 さて、昨日は石垣島で飲み会。実は昨日28日は、私の○回目の誕生日だったんだけど(^_^;)、 もちろんそんなことは抜きにしての飲み会である。石垣島市街地の「番や」という居酒屋で、午後7時から12時ちょっと前まで。 集まったのは波照間島の「美波」という素泊まり民宿で出会った人と、その関係者、全部で6人。地元の人、オススメの店だけあって、 どの料理も美味いし安い。特に天ぷら系はカラッと揚がっていて、いくら食べてももたれないし、 沖縄そばのナポリタンという変わったメニューもなかなかイケル。満足!そして、話も盛り上がって5時間はあっという間だった。

 翌29日は、同じホテルハーバー石垣島に泊まったHさん夫妻と一緒にレンタカーで御神崎(風がめちゃめちゃ強かった)、底地ビーチ (凧揚げなんて何年ぶりだろう、楽しかった!)、新空港の建設予定地を巡って、白保食堂で八重山そば(大が400円!ダシが美味い!) を食べて、午後3時半の八重山観光フェリーで竹富島に渡った。高速船に乗ること約10分で竹富島に到着。そして桟橋近くにできた 「かりゆし館」=この最近できた立派な建物、初めて入ったんだけど、こんなの必要かなぁ・・・と思いつつしていたら、迎えの車が到着。 迎えに来たのは宿の女将さんだと思うが、「今日の宿はいっぱいですか」と聞くと、一部屋空いているらしい。電話で予約したときは、 相部屋になるかもと言われたのだが、その点は一安心。民宿の泉屋に到着して、離れの部屋に案内される。暖かいお茶と黒糖で出迎えられた。

 そして早速、島一周に出かけた。少し寒かったので薄いフリースのセーターを着て、西桟橋、コンドイビーチ、カイジ浜を廻って、 集落に戻るのがいつものコースだ。ところが集落に戻る途中に道が分からなくなってしまい、夕食の時間(6時)が迫っているし、 かなり焦ったが、なんとか目印の竹富小学校を見つけ出して、宿にたどり着いた。

 夕食は午後6時10分からで、ちょうど西桟橋に夕陽が沈む前後の時間だ。。いつも思うのだが、せっかく西桟橋に近い宿なのだから、 夕食の時間を日没後にして欲しいのだが、今日の空は厚い雲が覆っており夕陽は望めそうもない。同宿者は2組の夫婦と一人旅の女性2人・ 男性2人、母娘で、あわせて10人。竹富の民宿は必ず常連がいて・・・というイメージがあるのだが、今日はそういった人はいない。 もしかしたら泉屋の場合、ゆんたく=夕食後のおしゃべりを盛り上げる おじぃ や おばぁ もいないので、「常連」 的な人がいつくような雰囲気ではないのかもしれない。今日も、あまり話が盛り上がることなく、三々五々、各部屋に部屋に戻っていった。

投稿者 kom : 23:15

2006年12月28日

2006-2007八重山の旅

IMGP0704_edited-1 JTA73便、この便名の飛行機に搭乗するのは何回目だろう。初めて石垣島に行った時も、 この便に乗った記憶がある 。羽田空港を13時45分発で、石垣空港には17:15到着予定。この便だと、 家を出るのはお昼をまわった時間でも充分間に合う。八重山に行くときはあくせくしたくないので、この便を選ぶことが多い。 その代わり、到着時間は夕方だ。冬でも八重山の午後5時過ぎはまだ明るいが、この便を選ぶと到着日は何もできないに等しい。

 冬の八重山は、雨季にあたる。通常であれば、雨や曇りの日が多い。アクティブに遊ぶには向かないシーズンだが、 なぜかこの時期の八重山は大好きだ。初めて八重山に行った時もクリスマスの前後に行って、島々の魅力にとりつかれた経歴を持っているので、 余計にそう思うのかもしれない。東京の寒さを忘れて、またーりと過ごすには一番良いシーズンであることは確かだ。

 しかし、写真好きの立場からすると微妙なところもある。南の島々は、晴れないと良い絵にはならないのである。 羽田空港の電光掲示板によると、石垣島の天気は雨で気温は18度。まぁ、 こういう天気であることを覚悟して八重山に行くことを決めたんだから、文句は言うまい。良い写真が撮れなくても、「八重山時間」に身を任せ、 ゆっくりと何もせずに過ごせばいいのだ。ちなみに、生来の怠け者である私は何もせずとあまり退屈しない性格だし、 パソコンも持ち込んでいるからコンセントさえあれば全く平気である。

 今夜は、夏に波照間島で出会った人たちと飲み会になる予定だ。

※写真は、JTA73便の機内から写した風景。この写真を見る限り、 空は晴れているかのように見えるけど、沖縄に近づくにつれて雲が多くなり、海や島影はまったく見えなくなってしまった。Pentax Optio WPi

投稿者 kom : 18:20

2006年09月02日

松本にて

 松本にこの時期に来るようになってから、何年になるのだろうか。いや、「松本に来る」というよりは「帰る」という感覚に近い。この「帰る」という感覚の場所は、あと石垣空港だなぁ、「あー、帰ってきたなぁ」って思う。
 正午過ぎに松本駅に着いたら、ずいぶんと様子が違っている。まだ工事中だけど、近代的な雰囲気に装いを変えつつある。帰りの指定席を確保してから、まずは駅地下街の中島酒店、そしてバスターミナルでチケットを買って、中町通りへ。途中、「第4回街角コンサート」の看板のもとに、踊りや太鼓の音が聞こえてくる。千歳橋の上からは沖縄三線の音が聞こえてきたときには、目的の方向とは違うのに思わず横断歩道を渡ってしまった。「音風」というユニットの沖縄音楽だ。
 中町のGABRIELEというイタリア料理のお店でパスタランチを食べて、今は宿で今夜のサイトウキネンのメンデルスゾーン「エリア」に備えているところである。
 明日からは通信環境がなくなるので、更新ができなくなるけど、上高地をまわるつもり。今年は天気がよさそうなので、とても楽しみだ。

投稿者 kom : 15:30 | コメント (0)

2006年08月09日

日本最南端への旅・波照間島(第4~5日目)

  8月7日(月)は、波照間島最大の祭りであるムシャーマだ。この日は波照間海運も臨時便を出して、 日帰りの観光客に備える。しかし台風9号の接近が伝えられ、朝からの晴天にもかかわらず、いつもより観光客は少な目らしい。

 私は朝8時半に起きて、すぐにエイサー風の衣装を羽織り、頭に紫の布を巻いてもいらう。エイサーといっても、 宿や近所の子供たちと一緒なので、ごく簡単なエイサーの振り付けなのだが、やったことがないのでなかなか覚えるのが難しい。でも、 こんな島の行事に参加できる機会は滅多にない。私の参加した「東」の行列は2番目の出発。先の行列は終わり、私たちの行列もミルク(弥勒) を先頭に行列は進み始める。ラジカセの音楽にあわせてバーランク(締め太鼓)を叩き、前に人を見ながら、 おぼろげな振り付けを合わせる(^_^;)。公民館前まで、だいたい100mくらいの短い行列だったが、良い思い出になったと思う。

 その後、公民館前で棒術の披露などがあったあと、休憩となった。棒術の時には通り雨が降ったものの、まぁまぁの天気。 しかし台風の動きは気になるし、司会のアナウンスも台風のことと、帰りの便に遅れないように注意を促している。午後は舞台での芸能だ。 当日の次第が手に入らなかったので、内容はよく分からないない(^_^;)。まぁ、いいか。

 ムシャーマが終わって、宿に戻り、夕食はBBQである。天気も良くて、ゆんたくや、子どもたちとの花火で楽しんだ。台風に備えて、 翌日の第一便で波照間を出るべきか、それとも残るべきかを迷ったが、13日までに東京に帰れればいいのだから、 台風が停滞したとしても余裕はある。私は波照間に残ることにした。売店で、非常食とビール、泡盛を買い込んで、台風に備えた。

 


 

 8月8日(火)。朝から断続的に強い風が吹き付けてくる。こんな天気で本当に高速船が動くんだろうかと思ったのだが、 安栄は第一便だけ動かすらしく、すでに石垣を出向しているとのこと。同宿していた全員が、この第一便で波照間を離れることになり、 残るのは私だけになってしまった。9時過ぎにワゴン車で港に向かった後、ホントに、この雨風で船が動くのかなぁと思いつつ、 まえさんと一緒に台風で吹き飛びそうな「よしず」やテント、テーブルやいす、自転車を片付ける。昼食は、カップ焼きそばと、 石垣から持ってきたポーク、オリオンビール。

 午後は、まえさんの運転で、他の宿から移ってきた人や、まえさんの子どもたちと一緒に台風見物?の島内一周に出かけた。 波が打ち寄せるニシハマ、強風で波が高く打ちあがり、波しぶきが飛んでくる高那崎、北側の砂浜では、飛んでくる砂が肌に当たって痛いほど。 台風9号は弱い部類の台風だが、それでもこの激しさなのだ。すでに台風のピークの時間は過ぎていたみたいだけど、 台風の怖さの一端を垣間見たような気がした。

 夕飯は、台風だからということで宿で出してくれた。ゆんたくしながら中身汁(豚モツのスープ)などを味わった。

投稿者 kom : 19:03

2006年08月07日

日本最南端への旅~石垣から波照間へ(2~3日目)

 那覇でJTAに乗り継いで石垣空港に到着したのは、定刻よりちょっと遅れて12時45分ごろ。 石垣島に近づくにつれて雲が厚くなってきた。タラップを降りると、薄日の中で南国特有の空気感が漂う。一年ぶりの八重山だ。早速、 ターミナル行きのバスの乗って港前で降り、定宿にしているハーバー石垣にチェックインした。

 この日(8/5)は、実はなにもやる予定がない。テキトーにふらふらと散歩をして、ホテルでのんびりして、昼に「ゆらてぃく」 で八重山そば定職を食べ、夜は「南風(ぱいかじ)」でゴーヤチャンプルと刺身、オリオンビールを飲んだだけ(ホントは夜に「やまもと」 の焼肉を食べたいと思ったのだが、すでに予約で満席で入れなかった)。

 


 

 翌8月6日は、波照間に渡る日だ。定員の多い波照間海運の往復券を買って、正午の便に乗り込んだ。 翌日は波照間最大の祭り=ムシャーマをひかえ、客席の大部分がうまっている。揺れることで有名な波照間便だが、今日の天候なら大丈夫だろう。 西表を越えてから少し揺れたものの、約1時間で順調に波照間港に着いた。民宿の迎えの車に乗って到着したのが素泊まりハウス美波。 日本最南端に波照間島の中でも、もっとも南にある「日本最南端の宿」である。まだ新しいプレハブ造で、各部屋にキッチンや冷蔵庫、 LAN回線(ISDNだけど・・・)がある。コインクーラーも2時間だし、電動自転車をレンタルしているのもこの島では美波だけで、 この点でもポイントは高い。ただし、素泊まりハウスなので、「基本的」には食事がつかない(^_^;)。

 まずは電動自転車を借りて、この島でニシハマビーチに向かう。集落の道はちょっと分かりにくいけど、 10分ほどでニシハマへの入り口を見つけ、坂道を降りていくと、見たこともない色の海が見えてきた。 このニシハマを日本一美しいビーチと評する人が多いけど、このソーダ色の海を見ると、たしかにそれもうなずける。 ビーチの入り口近くには新しい建物が建設中。あとから聞いた話だと、この秋に、島の人が経営する新しいペンションができるらしい。 このペンション、部屋からニシハマが一望できるハズだけど、まさしく絶好のロケーションだ。完成したら、ぜひとも泊まってみたい。

 続いて周回道路を廻って、日本最南端の高那崎へ向かう。この島は隆起珊瑚礁の島だから上空から見ると平坦なのだが、 自転車で廻るとそれなりに起伏がある。ふつーの気温なら苦にもならない起伏かもしれないが、夏の暑さ、日差しが加わるとかなりきついはずだ。 こんなときはやっぱり電動自転車が役に立つ。モーターの力も借りてすいすいと進み、高那崎に到着。日本最南端の碑があるほかは、 特に何の変哲もない岬(どこが岬の突端なのか、ちょっと分かりにくいけど・・・)である。岬の手前には、赤がわらの休憩所があって、 昼寝をしている人もいる。風もあるので、あまり暑さは感じない場所だけど、近所に売店や自動販売機などはない。ここにいく場合は、 事前に飲み物を確保しておくことが必要だ。とりあえず島を半周したところで、波照間空港経由で宿に戻る。

 この翌日は、この島最大の祭りであるムシャーマだ。島の食堂はみんな休みだから・・・ということで、宿で食事を作ってくれた。 この宿の同宿者がサンセットクルージングから帰ってきて、オーナーの弟で、丁度、帰省していたまえさんらと食事をともにする。泡盛は、幻の 「泡波」ではなく「八重泉」だったが(^_^;)、こういう「ゆんたく」があってこそ、沖縄の民宿である。酔った勢いで、 翌日のムシャーマで疲労するエイサーの練習をして、それぞれの部屋に戻ったのが夜の11時過ぎだった。

投稿者 kom : 19:02

2006年08月05日

日本最南端の島へ(第一日目)

 久しぶりの更新になってしまった(_ _;)。今年4月から仕事的にかなり多忙になってしまって、 コンサートの定期会員券も、その多くを無駄にしてしまっている状況なのだ。そんな中でも、ボローニャ歌劇場とメトロポリタン・ オペラは全演目見に行ったのだが、なかなかHPを更新しようという意欲がわかず、こんなに感覚が空いてしまった。

 さて、私はいまJAL1905便の機上である。そして那覇経由で石垣空港まで向かう予定。金曜日までは慌しい日々が続いていたが、 これから9日間はなんとか休暇の日程を入れて、南の島でまったりとした日々をすごしたいと思っている。今回の最大の目的は、 有人島としては日本最南端の島=波照間島に行くことだ。この数年間、八重山に行くたびに、新しい島を一つづつ旅程に加えてきたが、 この波照間島は八重山諸島の中では、行ったことがない唯一の島である(宿泊施設や定期船のない新城島もまだ行ってないけど・・・)。

 まだ宿泊先が決まっていない日程もあるんだけど、まぁ、行ってからゆっくりと考えることにしよう。心配なのは台風だけだ。

投稿者 kom : 09:11

2006年02月05日

山形への旅・・・雪を眺めて温泉はサイコー!

 さらに先月の話題を続ける(^_^;)。

 私事ながら12月からめちゃくちゃに立て込んでいた一件があり、それが一段落したのが1月末。その休養もかねて、 1月28~31日まで山形に行ってきた。実は山形に行くのは初めてで、これで東北は全県「制覇」したことになる。

 行きは、JALで山形空港に降り立ち、そこからバスで天童に向かって将棋の駒作りなどを見学してから山寺の「山寺ペンション」 という宿に泊まった。2日目は、山寺=立石寺に上ろうと思ったんだけど、階段が凍結していたため危険と判断して断念。 山形経由で蔵王温泉に向かい、「つるやホテル」に泊まった。この日にロープウェーで上った蔵王の樹氷の美しかったこと! 真っ青な深い色の青空に、真っ白な樹氷が映えて、この世にこんなに美しいものがあるとは思わなかった。3日目は南下して米沢に向かい、 そこからバスで30分ほどの小野川温泉「ホテル山川」に泊まった。雪深い山すそにあって、温泉以外は何もないところ。中規模なホテルなのに、 泊まっているのは私だけ(^_^;)。そんな温泉でゆったりまったりと過ごして、4日目に帰ってきました。

 今回の旅で良かったのは、何と言っても「蔵王」だ。樹氷の美しさはもとより、かけ流しの強酸性の温泉も素晴らしい。 つるやホテルの人はとても親切で、夕食は部屋食。良かった~。小野川温泉も湯量は豊富みたいで、 シャワーの蛇口をひねると硫黄臭の温泉が出てくる。これで頭を洗うと、かなり温泉くさくなるのが玉にキズ(^_^;)。泉質は良いんだけど、 部屋に運ばれてきた食事が冷めているものが多く、ちょっとがっかり。山寺ペンションは、ちょっと建物が古くなってきているような感じだ。 ドアは閉まらないし、トイレの水もタイミングが悪いと止まらない。食事は美味しかったけどね。

 いずれにしても、山形の旅には癒されました。雪を眺めながらの温泉はサイコーです。

 

投稿者 kom : 12:19 | コメント (0)

2006年01月08日

伊勢・鳥羽・熊野路の旅(宿泊編)

 年末年始にかけての旅のレポ、今回は宿のことである。

海月(三重県鳥羽市)・・・ これは食事のほうでもレポしたとおり、伊勢海老の食事に関しては文句のつけようがない。宿の若女将も仲居さんも親切だし、 この上なく好印象の宿である。「宿泊」と「食事」を分けてプランし、予算に応じて好みの夕食を食べられるという発想も合理的で、共感できる。 私の場合は、朝食つきの宿泊が6,500円、夕食が10,000円だったので、合計で16,500円が1泊2食付の宿泊費だった。 さらにチェックアウト時にはシンプルで小さなお弁当も持たせてくれた。交通も至便で、伊勢・鳥羽・志摩観光の拠点としても申し分ない。 ただし、宿のハードウエアについては、いささか古さが目立つ。清潔に清掃されているので、個人的には古さそのものは気にならないが、 トイレの狭さ、ドアの閉まりの悪さは改善の余地があると思うし、大浴場も「温泉」という割には、???である。しかし、そういった問題点、 個人的には子細なことである。これだけの食事、もてなしが受けられるのであれば、気にはならない。どうしても・・・・というのであれば、 他のホテルにでも部屋だけとって、食事はこの宿でという選択も可能である。

味覚の宿 定洋(三重県鳥羽市・答志島)・・・ 答志島は、人口3000人程度で、鳥羽市の島の中では最も大きい。鳥羽駅近く、 佐田浜の桟橋から市営連絡線に乗って40分弱のところに答志島の「答志港」がある。 港から歩いて5分くらいのところにある比較的大きな旅館が「定洋」だ。決して新しい宿ではないが、手入れは行き届いている。 私の部屋は3階だったが、すべての部屋が海側に面していて、眺めがすばらしい。5階の展望風呂からは、集落の様子もパノラマ的に見える。 私が泊まったときは、1泊2食付で12,600円。夕食はそれぞれの部屋に出され、メニューには伊勢海老が出る。 値段も考えれば十分にオトクだと思うが、前日に「海月」で食べたばかりだったので、ちょっと印象が薄くなってしまった。 さて、 私はこんな島の集落を散歩するのが好きだ。細い路地、小さな商店に雑多に並べられた商品、正月をひかえて大漁旗を掲げる漁船、活気ある港町、 こんな島は数日滞在しても飽きないと思う。それに、朝日が美しい。今回は伊勢神宮や熊野の本宮などにも行ったけど、 やっぱ私は離島が好きなんだ・・・・ということを再認識した。また、いずれ、この島に行きたい。

木の国ホテル (和歌山県田辺市本宮町)・・・熊野詣の目的地は「本宮」だけど、その近くには何箇所かの温泉地がある。この木の国ホテルは、 その中の川湯温泉にあり、JR新宮駅からバスで1時間少々の山奥にある。周囲は山に囲まれているけど、大塔川の川原では温泉が湧き出し、 川原を掘って出来た「仙人風呂」と呼ばれる天然(?)の露天風呂が楽しめる。木の国ホテルも、建物自体はかなり古そうだけど、 私が泊まった部屋は改修がされていて、予想以上にきれいだったので驚いた。ただし、部屋は3階なのにエレベーターがないのはちょっと不便。 この宿も、大塔川に面しており、川原には宿泊者専用の混浴の露天風呂があるのだが、部屋から丸見えなのである(^_^;)。 ただし女性は専用の浴衣を着ての入浴だ。結構、若い女の人も入っていた。私は内風呂にしか入らなかったが、泉質もよく、 旅で疲れた体がよく温った。宿泊費は、大晦日にもかかわらず1泊2食で12,600円は安い。オマケに夕食は、 2階の専用の部屋に案内されて、牡丹鍋、あまご(鮭に近い川魚)の刺身などの山の幸を楽しめた。満足。

ホテル・ シャルモント(和歌山県那智勝浦町)・・・ホントは温泉宿にでも泊まりたかったんだけど、正月ということもあって、 やむなくビジネスホテルに泊まった。朝食つき(パンとコーヒー、玉子)で6,300円は、この手のホテルでは標準的な値段だろうか。 部屋は新しいが、窓からの眺めはまったく期待できないので、宿に戻ったらただ寝るだけ。でも、駅から近いし、 周りは食事をする場所に困らないので、必要な条件はそろっているホテルなんだろうと思う。温泉はないけど、 近くには無料の足湯がたくさんあるし、港から無料の船に乗っていけばホテル中ノ島、ホテル浦島の風呂に行くことが出来る。 私はホテル中ノ島の風呂(1,000円)に行ったけど、天然温泉100%かけ流し、海に面した豪快な露天風呂を楽しめた。 私は何回も温泉に入りたいと思わないタチなので、こんな風に外来で風呂に入るんでも一向に構わない。こんなビジネスホテルに泊まって、 風呂は外に行って、そして夕食は近くの店で好きなものを食べる・・・・こんな楽しみ方も良いと思う。でも、今度、那智勝浦に行ったら、 眺めが良さそうなこっちのホテルに泊まると思う(^_^;)。

 

投稿者 kom : 14:00 | コメント (0)

2006年01月03日

伊勢・鳥羽・熊野路の旅

 12月29日に出発したたびから、昨日帰って来ました。そんなワケで、あけおめ。新幹線から降りると、 南紀よりも東京のほうがちょっと寒い感じ。今回の旅も、まったく初めての土地を訪れたワケだけど、「見る楽しさ」よりも、圧倒的に 「食べる楽しみ」の方が上回った旅になった。やっぱ旨いものは冬に限ると思った一方で、写真的にはあまり収穫はなかったのだが・・・・ (^_^;)。以下、今回の旅で食べたものを列挙してみよう。

■伊勢うどん・・・とりあえず伊勢に着いたら「伊勢うどん」と思って、伊勢市駅近くの「まめや」という店で、一番シンプルな 「伊勢うどん」を注文した。目の前に出されるまで知らなかったんだけど、伊勢うどんは、とても柔らかい。 気をつけないと箸で麺が切れてしまって、口元まで運ぶことができないほどなのだ。もちろん、 一般的なうどんのようなコシの強さなどは期待できないので、歯ごたえ的にはまったく別の食べ物だと思ったほうがよい。 ダシは真っ黒なたまり醤油をベースにカツオを利かせたものだと思う。うどんにサッとダシ醤油をかけて、 きざみねぎを載せたシンプルなうどんは、特別に美味しいというわけでもなく、まぁまぁという感じ。これで470円だったら、個人的には、 やっぱり讃岐うどんのほうが安くて旨いと思う。

伊勢海老・・・鳥羽で泊まったのが「海月」 という旅館。夕食は自分で選べる合理的なシステムで、ワタシは奮発して一万円の「贅沢伊勢海老コース」を選んだ(もちろん宿泊費は別だ)。 伊勢海老を本格的に食べたのは初めてかもしれないので、他との比較は出来ないんだけど、これは旨い。めちゃくちゃ旨い。伊勢海老のお造りは、 あまり大きくない海老だけど丸ごと一尾。初めて塩だけで食べたのだが、海老の甘さが引き立つ。この店オリジナルの伊勢海老の竹輪 (つなぎにイカを使っているらしい)は目の前で炭火で焼いていくれる。これがぷりっぷりで香ばしい。思わず酒がはかどってしまうではないか。 続いて目の前で焼いてくれた伊勢海老の焼き物も一尾。これも香ばしくて、ちょうど良い焼き加減。もう信じられない。さらに、 伊勢海老のフライ。単なるエビフライだと思ったら、これがぜんぜん違う。丸ごと一尾の伊勢海老を使ったフライなのだ。かぶりつくと、 サクサクの衣の下から湯気を上げた白い身が現れる。これがマズイはずが無いではないか! ダメ押しは伊勢海老の鍋で、その後に雑炊。 「旅館の料理は量ばかりが多すぎて・・・」と思うことも多いけれど、この「海月」はちょうど良い。 全部で伊勢海老は4尾くらいは使っているはずなのだが、これで1万円で良いのだろうか。ここで伊勢海老を食べれば、 値段以上の満足感を得られることは間違いない。超オススメ。

■めはり寿司 and さんま寿司・・・伊勢海老と違って、こちらは庶民的な味。新宮の「総本家めはりや」で食べた。めはり寿司は、熊野の郷土食で、 高菜のおにぎりだと思えば間違いないのだが、海苔のかわりに高菜の葉で包んであるのがミソ。値段も4個で480円と安く、 これだけでもお腹いっぱいになる。特別に美味しいものではないと思うけど、旅館の料理ばかり毎日食べていると、 こういう素朴でサッパリした味が無性に恋しくなる。さんま寿司は、脂の乗ったさんまを押し寿司にしたもの。これも安くて旨い。個人的には、 さんま寿司のほうがオススメ。

マグロ・・・ 旅の最後に行ったのが紀伊勝浦。駅前から港にかけての一角には、マグロと鯨の店が立ち並ぶ。正月だったので開いている店は少なかったが、 その中からカンで「おがわ」という店を選んだ。 結果的にはこれが大正解。刺身といえばやっぱりマグロだが、この店のマグロは冷凍モノではなく、生のマグロだ。 マグロ丼はランチなら840円だが、これでも生マグロの旨さが存分に味わえる。とにかく、ねっとりとしたモチモチ感は、 これまで味わったことのないマグロの食感だ。旨みも凝縮されている感じで、これまで食べていたマグロは、いったい何だったのだろうと思った。 さらに、夜にも同じ店でマグロの刺身を注文した(1,500円)。メバチ、キハダ、ビンチョウの三種類のマグロを出してくれたが、 中でも赤身のメバチマグロが圧倒的に旨い。東京で同じ刺身を食べたら、値段はいくらになるんだろう。

■クジラ・・・旅の最終日に紀伊勝浦の「 ますだ」という店で。クジラ定食(1,500円)を食べた。冷凍でルイベ状になった刺身を生姜醤油で食べるのだが、・・・ やっぱりマグロのほうが旨い。今ではクジラのほうが珍しさから値段が高くなってしまったが、同じ値段なら圧倒的にマグロのほうが旨いと思う。 ちなみに、この店は一人でも入りやすいので、また紀伊勝浦に行ったときには別のメニューを頼んでみたいと思う。

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2005年08月03日

日本最西端への旅(第7日目)

 朝8時前に起床。食堂に行くと、台風9号のの話題になった。今日の午後には与那国を含む先島諸島が暴風雨粋に入るらしい。当初、 天気予報では8月5日は台風は通過した後で、飛行機は問題なく飛ぶだろうと思っていたら、そんな考えは甘いらしい。 先日の台風5号では5日間も飛行機が飛ばなかったと聞き、さすがにそれではヤバイと思うようになった。 台風の勢力や大きさは決して強力ではないものの、直撃したら台風は怖い。ホントは久部良の民宿はいどなんに移る予定だったのだが予定変更! 今日中に与那国を脱出することにした。

 レンタルしたバイクを返したあと、宿に戻ってJALに電話。与那国発=那覇行きのRAC便に空きがあることがわかった。 マイレージの特典航空券の場合、予約変更は搭乗の4日前までだけど、このような台風の場合は直前の変更も可能らしい。ちょっと迷ったが、 予定よりも2日早く与那国を後にすることになった。

 とは言っても飛行機の離陸予定時間の16:45まで何をして良いかわからない。 今日の午前には祖内の集落近辺は廻ってしまったので、まずは昼食。正午を過ぎていたので、近くにある「どんぐりと山猫」 に行ったが、思ったよりも小さな店で、ドアを開けたら満席。15分くらいしてからもう一度行っても満席だったので、 やむなく宿泊したこみね旅館に併設されている「峰」という食堂で「汁そば(=与那国そば)」を注文。 アイスコーヒーも付いて600円は割安だが、味はふつう。この店に限らず「与那国そば」って麺がパサパサしている感じがする。

 そして宿近くにある与那国伝統工芸館と泡盛を造っている工場を見学することにした。 伝統工芸館は与那国織の実演と販売を行っているところで、行程の見学もできる。なんとなく八重山の「ミンサー織」と共通点が多いけど、 ちょっとだけ色合いが渋めで柄が細かいような感じ。次いで泡盛「どなん」の工場に行ったが、ちょっと忙しい感じだったので、 となりにある入波平酒造に入る。すぐに「ご見学ですか?どうぞ~」と促してくれたので快く見学することが出来た。入波平酒造は「舞富名」 というブランドで売っている与那国を代表する酒造メーカーのひとつ。酒蔵といっても日本酒の蔵と違って、建物は意外なくらい小さい。 与那国だけに特例的に認められているアルコール度数60度の「花酒」を試飲させてもらったが、 少量だけでもその度数の強さに咽返りそうになる。冷凍庫に入れてキンキンに冷やして飲むと良いらしいので、一合瓶の花酒を買って帰った。

 宿に戻って、ロビーのテレビで時間をつぶし、午後3時半過ぎに車で空港まで送ってもらう。 空港には人が少なく閑散とした雰囲気。掲示板には台風情報が張り出されていて、 このまま台風が接近した場合は8月4日~6日はすべて欠航になる可能性があるらしい。与那国から那覇への便は、 琉球エアコミューターが運行していて、プロペラ機のデ・ハビランド DHC-8-103が飛んでいる。 ジェット機と比べると機体はとても小さくて、客席数はせいぜい60席くらいだろうか。それでも空席もある。

 雲が多いけど、時おり陽射しものぞく天気は、これから台風が来るとは思えないけど、 生暖かい風は時間をおうごとに強くなってきている。飛行機は30分遅れの17:15分頃に離陸し、与那国島を後にした。 プロペラの小さな機体は、飛行中、大きく揺れることはなかったけど、那覇空港に近づき、高度を下げるとかなり揺れが強くなる。 特に着陸直前はかなり左右に揺れて不安になるほどだったが、何とか18:40頃に滑走路に着陸。モノレールで美栄橋で下車、 国際通りに面したシーサー・イン・那覇にチェックインした。

 このホテルは初めて泊まった宿だが、建物は新しく、ブロードバンドが無料で利用でき、 内装やアメニティも整っている。交通も至便なわりには一泊6,200円と安めなのでオススメである。あえて難を言えば、 フロントが2階にあるのにエレベーターが使えないことである。大きな荷物を持っていると、2階とはいえ持ち上げるのは大変だ。

 しばらく休憩して、9時近くになってから夕食に出かけた。すでに那覇市も強風域に入っていて、風が強い。 目当ての店はすでに閉店していて、しばらく歩き回った後、気軽に入れそうな雰囲気の「満月食堂」に入った。 沖縄料理はちょっと飽き始めていたので、ここではパスタとおつまみを一品、そしてオリオンの生を注文。なかなか美味しかった。

 図らずもこの那覇仁5日も滞在することになってしまった。オマケに台風の影響で天気も悪そう。 明日は何をして過ごそうか(^_^;)。

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2005年08月02日

日本最西端への旅(第6日目)

 バイクで与那国島を二周。
 ドクター・コトー診療所と、日本で最後に沈む夕陽。

 

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日本最西端への旅(第5日目)

 石垣空港から与那国島へ
 日本最西端に到達!
 バイクで与那国島を一周。

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2005年07月31日

日本最西端への旅(第4日目)

 黒島豊年祭

 

 

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2005年07月30日

日本最西端への旅(第3日目)

 野原三線店
 正午の安栄観光で黒島へ。
 民宿なかた荘。
 自転車で黒島を一周。

 

 

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2005年07月29日

日本最西端への旅(第二日目)

 朝7時過ぎに起床。カーテンを開けると、雲はちょっと多いものの陽射しが強い一日になりそうな気配である。 2階のレストランで港の景色を眺めながら朝食を食べ、8時過ぎに宿を出発。 とりあえずホテルハーバー石垣島のすぐ隣にある南国屋で原付バイクを借りた。バイクを運転するのは「事実上」初めてなのだが、 離島の旅先の足としてこれほど便利なものはない。とりあえず運転の練習をかねて、今日はバイクで行動することにした。免許証を提示して、 HONDAの4サイクルのバイク、TODAYを借りた。レンタル代は、当日返し・保険料込みで2,200円である。

 さぁ、出発進行!とりあえず川平公園に向かった。交通量の多い市街地はちょっと緊張したけど、すぐに信号もなくなり、時々、 追い抜かれたり、すれ違う車もあるものの
道路でエンジン音を響かせるのは、ほとんど私のバイクだけになった。こうなると実に快適である。陽射しは強いけど、風が気持ちよくて、 ぜんぜん暑くないのである。これならクーラーが欲しいとは思わない。

 途中、唐人墓、ヒルギの群生地に立ち寄って、制限速度を守りつつ走ったら、 10時過ぎに川平公園に到着(ちなみに、こんなペースだと一日で石垣島を一周するのは無理である)。石垣島随一の景勝地、 川平湾は、私も好きな場所。砂浜に下りてゆっくり散歩する。風が強くて、雲がびゅんびゅん流れ、太陽も雲の合間を出たり、 隠れたり。11時過ぎに川平公園茶屋で八重山そば(\500)を食べて、駐車していたバイクに戻り、今度は御神崎に向かう。 来た道をちょっと戻って、途中を右折。途中、出会う車もほとんどなく、12時前に御神前の灯台に到着した。

 絶壁の上にたつ御神前の灯台から見下ろす海は、紺碧の深い海、そしてエメラルドグリーンの珊瑚礁、水色の空、芝生の緑、白い灯台、 それぞれの色のコントラストが美しい。灯台にいた移動販売車でパッションフルーツジュースを買ってしばらく過ごしたが、さすがに暑いっ。 バイクに乗って風に当たりたくなったので、次の目的地=八重山民俗館に向かった。

 ここも一昨年に来たことがあったが、時間不足でもう一度来たいと思っていたところである。 民俗園には午後1時に到着、民家などを見たり、三板(さんば)を習ったりしてしたのだが、 ここで今日は石垣市街地の中で豊年祭が行われるとの情報を得る。午後3時頃からスタートとのことなので、急いで帰ることにした。 2時過ぎに民族園を出て、3時前にホテルに帰還。ホテルのフロントに豊年祭の会場の場所を確認後、 ちょっと休憩して4時頃に豊年祭見物に出発した。

 この豊年祭は石垣市の4ヶ所の御嶽が「合同」で開催するような感じの豊年祭で、会場となるのは新川の真乙姥(まいつば)御嶽である。 午後6時過ぎに到着したら、会場付近の道路は通行止め。すでにたくさんの見物客を集めて、次第が始まっていた。 市内の4つの字から太鼓や踊りの奉納がされたが、私は途中で疲れ果ててしまい、午後7時前に撤収。ガソリンを補給して、バイクを返却し、 ホテルに戻ってから夕食に出かけた。今夜は「まーさん道」という初めて行く店である。「いろいろセット」とオリオン生を注文。 こういう暑い島ではオリオン・ビールのすっきりした味が美味く感じる。料理も美味い。明日は、黒島に向かう。
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2005年07月28日

日本最西端への旅(第一日目)

  朝、目覚めると天気予報のとおり天候は晴れ。陽射しが強く、コントラストが強い夏特有の光線だ。 26日に台風が通過してから、東京にも本格的な夏が到来した感じだ。
 いつもの通勤の時よりも遅い8時過ぎに家を出て羽田空港に向かう。8時39分に京急川崎発の特急羽田行きに乗り、 9時前に羽田空港第一ターミナルに到着。すぐにチェックインし、コンピュータとカメラバックを除いて、手荷物を預けた。 飛行機は9時55分発のJAL便で、ボーイング777-200である。機材到着の遅れから離陸が10時半くらいになってしまったが、 那覇到着は予定よりも12分程度の遅れですんだようだ。飛行機の中では、窓側の座席を取っていたのだが、 隣の席に小さな子どもが乗っていたので、途中で座席を譲ったら、子どもは夢中になって窓から外を眺めていた。

 那覇空港では、ターミナル内の売店で沖縄そば(\650)を食べて、 13時35分発の石垣行きのボーイング737-200に乗り換える。朝に乗った777と比べると飛行機自体が小さいだけではなく、 一人ひとりの座席が狭い。満席ではなく、隣の席が空いていたのは幸いだったが、この座席前後の狭さはかなり堪える。45分のフライトの後、 石垣空港に到着。昨年11月以来の八重山だ。今回の旅は、黒島の豊年祭、初めて行く日本最西端の与那国島、 そして沖縄本島のエイサーを見に行く旅である。

 空港に到着すると、預けていた荷物の受け取りだ。 いつもはベルトコンベア-の前で10分くらい待つのだが、今日は珍しく最初のほうに私のバッグが出てきた(ラッキー!)。 空港を出ると、さすがに暑い。気温の数字そのものは東京のほうが高いのだが、日差しの強さがぜんぜん違う。 そして空港のバス停に行くと、昨年来たときとは違って案内の女性が立っている。愛想良く「どこまでですか?」と聞くので、 「離島桟橋まで」と答えると、「それですとターミナルで降りてください」と言う。あれっ、 離島桟橋のところはバスが停まるはずなんだけどなぁと思ったが、そのままバスに乗り込んだら、 いつもとは違う経路で離島桟橋は通らずにターミナルに到着。 やむなくターミナルから歩いて定宿のホテルハーバー石垣島にチェックインした。

 ハーバー石垣島では、あらかじめ指定しておいたお気に入りの港側の部屋を確保しておいてくれた。窓からの眺めは、 やっぱりこの宿が随一である。そしてクーラーのスイッチを入れて、1時間ほど休憩してから街中に出かけた。 午後4時近くだが東京の遥か西の島では、まだ夕方という感覚ではない。まずは、何はともあれ公設市場のある「あやぱにモール」 という通りに向かう。このアーケード、そんなには大きく変わっていないけど、来るたびに店が何軒か代っている。たしか「プルミエ」 という店があったところが土産物屋になっていたり、100円ショップが閉店していたりという感じ。来るたびに生活感が薄くなり、 観光客向けの店が増えているような感じである。

 この時期の八重山の名物といえば、何と言ってもパイナップルだ。安いだけでなく、 熟してから収穫するので実にジューシーで甘いのだ。しかし、今年のパイナップルは、天候不順の影響だろうか、 例年と比べると小さい玉ばかりだ。大きさと味は直接関係ないと思うけど、小さい玉だと食べるところが少ないので、 結果的に割高になる。実は6月に西表島のパイナップルを通信販売で買ってみたんだけど、・・・・確かに美味いんだが、 例年と比べると水準が落ちる感じがした。あとこの時期はマンゴーもあるけど、これは値段が高いからなぁ・・・。

 とりあえず街中を一周してから、夕食で「南風(ぱいかじ)」に入る。すでに先客がたくさんいて、私はカウンターに案内される。 とりあえずオリオン生とスクガラス豆腐、ゴーヤ・チャンプルを注文。生ビールを飲んで一息ついていると、隣のおじさんに話しかけられた。 その方は夫婦で大阪から初めて八重山に来たらしいのだが、カメラに詳しく、私の持っていたOLYMPUS E-1を買おうかどうか考えているとのことで、それをきっかけに話が盛り上がった。昔のOLYMPUS OM-2のことやリバーサル・ フィルム、水中写真専用のニコノスの話、そして八重山の見どころなどを1時間程度、話をした。

 「南風」を出たのが7時半過ぎ。コンビニで買い物をしてからホテルに戻った。明日は石垣島でゆったりと過ごす予定だ。

■写真【上】飛行機から見た来間島、【中】あやぱにモールのパイナップル、【下】呑んで帰った後、ホテルから写した離島桟橋

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2005年05月02日

沖永良部から与論島へ(第5日目)

 沖永良部島に来てから3 日目。昨日の観光タクシーで島を一周したので、予定よりも一日早く、正午出港予定のフェリーで与論島に向かうことになった。 船が来るまでの時間は、とりあえず何もやることがない。朝は8 時半過ぎに起きて朝食、そして部屋に戻って昨日までの旅の記録をまとめていたらいつの間にか11 時くらいになってしまった。現金も心もとなくなっていたので、GWの合間の今日のうちにお金をおろしておきたかった。 宿のご主人に郵便局の場所を尋ねて、町に向かう。郵便局まで歩いて10 分、今回はすぐに郵便局を見つけて、ATM で現金を補充する。そして船の中で食べる昼食用にお気に入りになった「紅イモあんぱん」 と飲み物を買っていたら1120 分、宿に戻ろうと歩いていたら、遠くに入港してきたフェリーが見えてきた。時間通りの入港だ。別に急ぐ必要はなかったんだけど、 船が見えると気がせいて来る。オマケに雨が降ってきた。小走りで宿に戻って、まとめておいた荷物を持ち出した。 そしてご主人が港まで送ってくれて、別れを告げる。南の島の民宿は、みんなとても親切だ。この宿も例外じゃない。

 

 フェリーは「あかつき」という名前で、徳之島→沖永良部で乗った「なみのうえ」と同タイプ。ただし「あかつき」には「なみのうえ」 に装備されているエスカレーターがないので、この「あかつき」の方がちょっと古いのかもしれない。そして「与論」 行きの乗客が案内された船室は3 階の先頭部分だが、大部屋にも関わらず客数は極めて少ない。なんか寂しい雰囲気が漂う。

 

12 時、フェリーは時間通りに和泊港を出港した。空はどんよりと曇っていて、沖永良部島がだんだん遠くなっていく。 与論までは1 時間40 分の予定だ。先日よりも海は荒れていて、揺れが大きく感じる。船酔いするほどではないものの、まっすぐ歩くのが難しく感じる。 船内探索はあきらめて、客室でねっころがっていることにした。何も考えずに、ぼうっと天井を眺めている。こういう時間も嫌いじゃない。 出港後1 時間もすると、波間に島影が見え始める。与論島は私が想像していたよりも大きい。もちろん徳之島や沖永良部島より、 ずっと小さい島なんだけど、島の大きさが実感できるようになると、この島を歩いて周るのは難しいなと感じるようになってきた。 いつのまにか天気は快復して、薄い雲間から日差しすら差し込んできた。船は、予定よりも若干遅れ、2 時ちょっと前に与論港に入港した。船を下りると、この島の宿である星砂荘のワゴン車が迎えに来てくれていた。

 

この船から星砂荘の送迎バスに乗り込んだのは、全部で4 人。ワゴン車の中で流れていたラジオからは「今日、沖縄地方の梅雨入りが発表されました。例年よりも6 日早く、作年よりも3 日早い梅雨入りです。」というニュースが流れると、「えーっ」という声が漏れる。例年、 沖縄地方の梅雨入りはGW 明けと相場が決まっているのだが、この時期の旅行者としてはきわめてタイミングが悪い入梅である。 そしてワゴン車は港から宿に向かって走り続ける。車窓から車内に流れ込む空気は、これまでの島にはなかった匂いが混じっている。 これは畜産業独特の匂いだ。それに加え、小さい島なのに関わらず農業が盛んだ。 斜面の小さい面積の畑でもサトウキビやイモの栽培が行われている。与論島というと観光の島というイメージを持っていたが、 ここは決して観光だけの島ではない。きちんと地に足をつけた産業も根付いているようだ。

 

坂道が多い島内を走ったバスは星砂荘に到着した。宿と島の説明をしてくれて、2 階の部屋に入る。建物は新しくはないけど、水周りなどはきちんと手入れが行き届いている。この手の民宿にしては珍しく、 部屋の中に洗面台がついている。トイレと風呂は共用だが、無料のエアコン、テレビ、タオル、歯ブラシ、浴衣も用意されている。 これで冷蔵庫があれば完璧だったのだが、そこまで求めるのは無理がある。この値段で、この設備なら納得だろうと思う。

 

しばらく休憩した後、とりあえず宿から近い赤崎海岸、そして大金久海岸に足を伸ばしてみる。赤崎海岸は、 宿から坂を下って10 分くらいの美しいビーチ。大金久海岸は干潮のときに百合が浜が現れることで有名な与論島を代表するビーチで、 赤崎海岸から歩いて15 分くらいのところにある。さすがに海がきれいなことで有名な与論島だけのことはある。海の透明度はすごい。これで青空が広がっていれば、 さぞかし絵になるのだろうが、残念ながら薄曇。大金久海岸からの帰りの登り道では雨もちらついてきた。  

 宿に戻ってシャワーを浴び、午後6 時半から夕食。テーブルに並んだ料理の数によると、宿泊者は20 人くらいいるようだ。そしてメニューは奄美を代表する料理、「鶏飯」だ。スープの味がちょっと薄めだったけど、それはそれで美味しい。 部屋数が多い民宿だとあまり料理は期待できないものだが、ここは良いかも。

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2005年05月01日

沖永良部を周る(第4日目)

 午前950 分、宿の2 階の部屋から階段を下りてきたら、ちょうどタクシーの運転手が迎えに来てくれたところだ。天気は晴れているけど、 薄い霞がかかったような感じが気になる。ただしまず今日の予定の確認で、金額は7 時間で13,000 円ということになった。さすがにタクシーだとたくさんの場所を効率的に周ってくれる。島を和泊から時計回りに一周したので、 周った場所を箇条書きにする(^_^;)

 

・タラソえらぶ(天気が良いうちに海岸を見て周りたいということでパス)

・川尻岬を眺める。

・ウジジ浜(意外とスケールがない)

・知名市街と知名港(和泊の商店街と同じくらいの規模。防波堤がとても巨大だ。)

・フローラルホテル(港のすぐ前の国民宿舎。なかなか豪華である。)

・フローラルパーク(運動公園みたいなところ。みどりがとてもきれい。)

・屋子母海岸(すぐ近くに民宿やこもがある。小さいけど、とてもきれいな海岸。)

・昇竜洞(全長3,500m の巨大な鍾乳洞。観光で歩けるのは600m 。)

・大山の展望台(島で一番高いところ。民宿やこもに宿泊している人に話しかけられる。)

・昼食の弁当(おにぎり370 円を買ってみたら大東ランチ。ゴーヤ3100 円にはびっくり。)

・田皆岬(緑の芝生と紺碧の海の色のコントラストが素晴らしい。絶景。)

・沖泊海浜公園(真っ白な砂浜がきれいな海岸。たぶん島で一番大きなビーチ。)

・内喜名漁港

・越山公園(展望台、和泊で一番高いところ)

・ワンジョビーチ(ここもきれいなビーチです)

・伊延港(西郷隆盛が島流しで上陸した港)

・フーチャ(海がもっと荒れないと潮はあがらない)

・フーチャランド王国(周りは荒野。ここに泊まるのは勇気が要りそう。)

・沖永良部空港

・国頭の日本一のガジュマル(学校の第一回卒業生が植樹したガジュマル。凄く立派。)

・笠石海浜公園(すぐ近くの百合の花がきれいです。)

・タラソえらぶ(41 日にオープンしたばかりの健康センター)

 

さて、タクシーの運転手さんと話をしたのだが、この島にはいまでもノロやユタがいるらしい。ただし、 もうみんな80 歳を超えて、後継者のことを考えるとこの先はどうなるか、とのことだった。かつての風葬が行われたあとがいまでも残されているが、 今ではもちろん火葬である。墓は日本式のものが多いけど、どれもきれいに手入れされていて、週末ごとに家族親類がくるらしい。 風習は奄美風の色彩もあるけど、サンゴ礁の風景や平屋根の建物、ところどころに見える赤瓦の屋根は沖縄的。 奄美と沖縄のクロスオーバーしている地点が、この沖永良部なんだろう。

宿に戻ったら、午後5 時前。洗濯をして、夕食に降りていったら、今日は客が多い。与論から来たという二人の女性と、一人旅の男性がふたり。 この宿の孫3人も加わって、ちょっと賑やかな夕食になった。

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2005年04月30日

徳之島から沖永良部へ(第3日目)

 今日は徳之島を離れる日である。朝、起きると天気は曇りで、昨夜の洗濯物は乾いていない。湿度が相当高いのだろう。 午前9 時前に宿のご主人に車で港まで送ってもらい、別れを告げる。

 

 この日のフェリーは大島海運の「なみのうえ」である。約15 分遅れで入港した「なみのうえ」は7,000 トン近い大型フェリーで、接岸した船を港から見上げると56 階建ての建物のようである。フェリーからはたくさんの乗客が降りてくる。目立つのは鹿児島の高校に通っていると思われる制服姿の高校生。 おそらく徳之島の両親の元を離れて鹿児島の高校に通い、このGW の期間、島に帰ってくるのだろう。島に残っていた旧友たちが出迎え、久々の再会に歓声が上がる。

 

 この間に天候はさらに崩れ、いよいよ雨が降り出してきた。いそいでフェリーに乗り込み「和泊行きは上です」の指示のとおり、客室に入る。 出港までさらに20 分近くかかり、午前1020 分ごろに徳之島の亀徳港を出港した。船上から眺める徳之島は、雨で煙っていた。

 

 さて、このフェリーは鹿児島から沖縄までの航路を走っている。長時間の船旅に備えたレストランや売店、自動販売機だけでなく、 申し訳程度だがゲームセンターも備えている。大型船だけに波の影響は受けにくくなっているが、わずかばかりのエンジン音に加えて、 独特の長周期のゆれがある。この長周期のゆれは歩いているとふらふらして船酔いしそうな感じだったが、 30 分も過ぎると慣れてきて気にならなくなってきた。波はほとんどなく、静かな航海である。空模様は薄日が差しはじめ、 カーテンを開けた船の窓から陽の光が差し込んでくる。そして出港して1 時間近く立つと、遠くに沖永良部島の島影が見えてきた。

 

 時間とともに霞んでいた島影は鮮明になり、デッキに出てくる人も増えてくる。1215 分、予定よりも45 分も遅れて和泊港に入港した。船から外に出ると夏の日差しがまぶしく、暑い。徳之島を出港した時には雨が降っていたのに、 この天気の変わりようは何だろう。何となく沖縄指数が一気にあがった感じがする。久しぶりの再会を喜び合う人たちの合間を縫って、 タクシー乗り場に行くと「民宿はまゆう荘」とかかれたワゴン車が迎えに来てくれていた。

 民宿はまゆう荘は、港から程近い場所にある民宿だ。市街地からは歩いて7~8分の場所にあるんだけど、 隣に酒屋で日用雑貨も売っているので便利である。宿に入って、2 階のハイビスカスの間に案内される。2 面採光の明るい6 畳の和室で、手作り感が漂うが、南の島の民宿の中ではきれいなほうだろう。窓から今乗ってきたフェリーが見える。 まわりは工事をしていたり倉庫だったりするので風光明媚とはいえないが、とても見晴らしは良い。

 

 とりあえず部屋で休んでから、昼食を食べに出かけることにした。宿の玄関を出るところで、宿のご主人に「このあたりでオススメのお店、 ありますか?」と聞いたところ、しばらく考えて「ダイトウローチかな。そこの信号をすぐ左に曲がったところ」と教えてくれた。 「ダイトウロウチ・・ですか?」と聞き返してから玄関を出る。しかし信号らしきものは見えない。島なんだから、 しばらく歩いていれば見つかるだろうと思っていたのだが見つからず、とりあえず港の行った上で改めて探して、結局、 見つかったのは30 分後。店の看板は「大東ランチ」だった。カーテンが閉まった店内に入ったら、「今日はもうお終い」の一言だった。仕方なく、商店街に入り、 スーパーやパン屋で買い物、文房具店で封筒を買い、洋品店で切手を買って宿に戻る。クーラーの効いた宿で遅めの昼食。 紫イモのパンは焼きたてで美味しかった。

 

 そして、宿のご主人に、明日以降の予定を兼ねて、観光タクシーのことを聞いてみる。 やっぱり一日借りきると15,000 円くらいかかるらしい。明日の天気の予報の「曇りまたは雨」という予報が心配だったが、オススメの運転手さんを紹介してもらうことにして、 明日は10 時の出発ということに。タクシーで周ると一日で見て周ってしまうので、宿泊日程を一日短縮することになった。 午後6 時過ぎに夕食。私のほかには夕食をとる客はない。GW だというのに、この空きようは何だろう。不思議だ。

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2005年04月29日

奄美から徳之島へ(第一日目)

 朝、いつもの出勤の時間に合わせていつものようにラジオが鳴り始める。起きてカーテンを開けると快晴の天気。 奄美行きの飛行機の時間を考えると、いつもの出勤時刻に家を出れば間に合うはずだけど、今日は世間的にはウィークデイ。 満員電車の中に大きなボストンバックを持ち込むのは憂鬱だが、羽田空港までガマンだ。でも、それ以上に憂鬱だったのが、 朝からめまいがすること。単なる睡眠不足かと思っていたんだけど、ちょっと違う感覚。平衡感覚がとれない。 軽い脳溢血でも起こしたのかと思って一瞬マジで心配になったが、とりあえず空港まで行くことにした。

 玄関を出ると日差しが強く、初夏を思わせる気候だ。歩いているうちにめまいのことは気にならなくなって、 体調面では単なる杞憂に過ぎなかったが、昨日は急に持って行こうと思っていたLOOX が壊れるし、ちょっと不吉だ。

 

 羽田空港には820 分に到着。搭乗手続きや手荷物を預けていたら、思っていたより時間が切迫していて、90 番のゲートに行ってみるとすでに搭乗が始まっていた。奄美行きの飛行機は、まだボーディングブリッジではなく、 バスで飛行機のタラップまで送迎される。羽田空港の中では、ローカル路線の扱いだ。飛行機は、 羽田空港の中でもひときわ小さいMD-81 。客席は左2 列、右3 列で、通路は中央に一本あるだけだ。

 滑走路の順番待ちで離陸は遅れたけど、空では揺れることも少なく、約1 時間半後には高度を下げ始めて窓から喜界島が見えてきた。いよいよ奄美大島だ。昨年7~8 月に訪れて以来の奄美空港には定刻の1115 分に着陸。飛行機から降りて、ボーディングブリッジを歩いていくと、南国の暑さを感じる。気温は東京とそれほど差はないはずなんだけど、 ジワッと来るまとわりつくような暑さは亜熱帯の空気感だ。

 とりあえず預けていた荷物を受け取ってから、午後の徳之島行きの搭乗手続きをして、再び手荷物を預ける。 午後の飛行機の時間まで約2 時間、その間を空港近くの奄美パークで過ごすことにした。空港からバスに乗って5 分で奄美パークに到着(¥200)

 

 奄美パークでは、まず2 階のレストラン「阿麻弥姑(あまみこ)」で阿麻弥姑御膳(¥1,600) を注文して、久しぶりの鶏飯の味を楽しんだ。そして奄美パークの展示を見てから、田中一村記念美術館(¥200) に入る。この美術館に入るのは3 回目だけど、生命感への憧れにあふれ、日本画の技法を駆使した明快なわかりやすい構図の絵は、やっぱりいい。奄美に来たら、 田中一村記念美術館に、一度は寄るべきだ。

 奄美パークでの時間は過ぎて、1322 分の空港行きのバスに乗る。奄美空港に戻ると、修学旅行と思しき制服姿の学生がたくさんいる。2 階の搭乗口には三線を持ったオジサンと大島紬の歌い手が花を配っている。これから大阪に帰る修学旅行の学生を見送りする趣向らしい。 私にも花をと奨められたけど、これから徳之島に渡る身として辞退した。

 

 さて、奄美から徳之島に渡る飛行機は一段と小さい。スウェーデン製の36 人乗りプロペラ機SAAB340B である。空港の待合室から飛行機までは歩いて行く。 すれ違うことが出来ない狭いタラップを登ると客席は左1 列、右2 列。操縦士が1 名と乗務員が1 名、そして乗客は20 人前後だった。プロペラ機に乗ったのは初めてだけど、乗り心地はジェット機とはちょっと違う。エンジンの振動音の伝わり方は、 自動車のそれに近い。思っていたよりも煩くはなかったし、大気の状態も安定していたためか、徳之島までの行程でもほとんど揺れはなく、 1420 分離陸のSAAB340B は定刻より早い1450 分ごろに徳之島空港に着陸した。

 

 空港を出て、外で待っていた路線バスに乗り込む。「発車は、鹿児島からの便が到着してから」とのことで、しばらく運転手と雑談する。 すぐ目の前の寝姿山のこと、闘牛のこと、町の合併のこと、最近出来たホテルのことなど、いろいろと話を聞いた。 このように南の島の一番の魅力は、島人の人懐こさだ。その運転手さんは、最近出来たホテルを盛んに薦めていたけど、 私は島に来たときはなるべく民宿や小さな旅館に泊まるようにしている。その土地のことを知るには、その土地の人柄に触れるのが一番だ。 それには民宿や旅館が最も適している。この徳之島の宿の情報はインターネット上で調べても、ほとんど情報がなかったけど、今回は亀津にある 「日の出旅館」に泊まることにした。空港から亀津に向かうバスの運転はかなりのスピードで、先行の軽自動車などを次々と追い越していく。 そして亀津の市街地に入り、「そこを右に曲がると日の出旅館だよ」と言われたところでバスを降りた。 午後4 時に近づき、陽も大きく傾いている。運転手の行ったとおり、通りを渡って右に曲がったところに「日の出旅館」の看板を見つけた。

 

 日の出旅館の扉を開けると宿のご主人、おかみさんが出迎えてくれた。部屋は、1階奥の百合の間に案内してくれた。 建物は少々古さを感じさせるが、家庭的な雰囲気で、部屋の手入れも行き届いている。部屋に入ると、急に眠くなってきた。 眠れなかった昨晩のツケがまわってきたようだ。しばらくゆっくりして時計を見たら午後5時半。宿の周りをちょっと散歩したら、 町役場近くの公園でメーデーの集会をやっていた。

宿のもどると夕食の準備が出来ていた。私のほかは一人しか泊まっていないみたい。メニューはとんかつ、カレイのフライ、 カレーライスというボリュームたっぷり。このメニューを見ると、建設関係で働く人がとまることが多いのかと思ってしまったのだが、 実際はいかに。缶ビールを飲みながら、宿のおかみさんと話をしていると、カメラの話、写真の話になった。なんでも宿のおかみさんは、 写真を始めて一年とのことで、島の名所の話が弾んでいるうちに、ちょうど泊まっている人も少ないので明日は車で案内してくれることになった。 やはり泊まるなら、地元の小さな宿に限る。

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徳之島にて(第2日目)

なぜか昨夜も眠れなかった。8 時に朝食を食べて、近所を散歩し、スーパーマーケットのAコープに行ってみる。大型店らしく品揃えに不足はなく、 普通の生活をする分にはまったく問題はないだろう。ただし、離島らしく牛乳などはで高めだし、競合店が少ないためだろうか、 特売品などの値段は総じて首都圏のほうが安いかもしれない。闘牛観戦に備えてお茶とコーヒーを買って宿に戻り、 9 時半過ぎに畑仕事から戻ってきたご主人の軽ワゴンに乗せられて会場となる伊藤観光ドームに向かった。闘牛場の伊藤観光ドームは、 宿泊している亀津の近くだが、市街地を離れて畑の中を少し走った場所にある。もし自分で行くとなると、 タクシーを使わないと難しいかもしれない。会場に近づくと車がたくさん停まっていて、舗装されていない道を歩いてドームに向かう。 もうたくさんの人が集まってきている。ヤンキー風の兄ちゃんが多いけど、若い女の子も少なくない。観光客はごく少なく、 これはまぎれもなく地元の娯楽なのである。入場料2,500 円を払って中に入ると、たぶん1,000 人以上は収容できるであろう大型の闘牛場を目の当たりにする。会場はドーム型の天井が備えられ、その天窓から太陽が差し込む。 中は少々暗いのでISO800 程度に増感する必要があるので、写真を撮るなら島内の他の場所にある屋外型の闘牛場のほうが良いと思うけど、 このGW は天候が崩れるとの予報もある。そんな場合はこの伊藤観光ドームのほうが良いのであろう。

 

この日の闘牛は、地元の野球チームの結成を記念した大会で、全部で9つの試合が組まれていた。 試合開始は午前10 時。どの牛が人気の牛なのかぜんぜんわからないのだが、地元紙の南海日日新聞ではGW 中の試合が見開き2面で特集され、見どころなどが詳細に書かれている。角の形による有利不利や、牛それぞれに得意技があるらしいのだが、 私にはさっぱりわからない。さて、牛が闘牛場に入ってくる。最初は軽量級の取り組みだが、最前列に座った私にはもの凄い迫力だ。 牛はすでに興奮していて、前足で地面をかきあげ、いなないている。その泣き声は「ぶおぉー」という感じでドーム型の天井に跳ね返ってくる。 その印象は、映画「ジュラシック・パーク」の中で搭乗する恐竜の鳴き声のようだ。

 

さて、真偽のほどはわからないが、地元の人に聞いた話ではこの闘牛は賭け事の対象にもなっていて、それが余計に人々を熱狂させるらしい。 とにかく試合は白熱する。勝負が決まりそうになると、ホールを怒号が包み込み、牛を鼓舞するための「アイヤっ、アイヤっ」の掛け声が響く。 片方の牛が戦意をなくし、逃げ出すと勝負が決する。勝者の牛の持ち主の一族は太鼓を鳴らしながら「ワイド、ワイド(オレの牛だの意味)」 の掛け声で踊りだす。

 

この日は、長い勝負で20 分位、短い勝負だと1 分以内で勝負が決した。最初から戦意を失っていて角を合わせる前から逃げ出す牛もいるし、最初から戦意むき出しの牛もいる。 重量級の勝負ほど、試合時間が短くなる傾向があるみたいで、最後の横綱戦も一方的に勝負が決してしまった。 角で相手の牛を持ち上げたときなどは凄い迫力で、その時に土俵の中にいたひとりが大怪我をしたらしい。

終わってみたら時間は1220 分。闘牛場の外に出ると、宿のご主人が迎えに来てくれていた。途中、サイレンを鳴らした救急車とすれ違う。こういうアクシデントもあるのだ。 闘牛に携わるのも命がけである。

 

午後は、近所の店で味噌ラーメン(\500 )を食べて、宿に戻ってゆっくり。そして午後2 時半過ぎに、宿のご主人が車で島を案内してくれた。車で宿を出発する頃になって、天気予報の通り雨が降ってきた。まずは相撲の力士・ 朝潮生誕の地の銅像に行き、その後は降ったり止んだりの天気の中、畦プリンスビーチ、金見荘前の海岸、ムシロ瀬、寝姿山、運動公園、 平土野の港、闘牛サミットの会場となる伊仙闘牛場などを見て周った。きっと晴れていれば海岸は素晴らしく美しいに違いないが、 この徳之島の風景は、沖縄的な雰囲気はあまり感じない。それだけではなく奄美、加計呂麻、請島、与路島でよく見かけるデイゴの木や、 集落の中心にある土俵もない。奄美群島の中では、もっとも本土の雰囲気に近い島なのかもしれない。

 

途中、よく見かけたのは、病院や特別養護老人ホームなどの福祉施設である。さらに運動公園や公共施設も新しい建物が整備されていて、 ハードウェアの面ではとても恵まれていると感じた。ソフト面ではどうなのかわからないが、他の離島と比べると住みやすい島なのかもしれない。

徳之島は意外と大きな島である。島を一周して宿に戻ると午後6 時。ちょうど夕食の時間だった。

 

投稿者 kom : 23:27 | コメント (0)

2005年04月27日

奄美から沖縄へ

 怒涛の4月も終わりに近づき、いよいよGW。私は明日から旅に出る、・・・・・という時に限って、 持って行くはずだったモバイルコンピュータが壊れた。起動しない。不吉だ(^_^;)。

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2005年03月06日

旅に出たい・・・

 冷え込んでいる毎日だけど、3月の声を聞くとスギ花粉が飛び始めて、ワタシの花粉アンテナも反応し始める。 そんなに重症じゃないんだけど、ここ数日は目が痒い。3年位前だと思うけど、3月に瀬戸内に行ったときには花粉症の症状は出なかったので、 ホントならこの季節は花粉が飛ばないところに旅に出たいんだけどなぁ。

 そんなワケで(どんなワケだ?)、いま無性に旅に出たい。今月は忙しくて旅に出る余裕がないのだが、 今年のGWはラッキーなことに2日間の有給休暇を使えば10連休!おまけにJALのマイレージ特典航空券の利用制限期間も短くなった関係で、 GWを目一杯使った旅も可能になった。今年中に約35,000マイルを使い切ってしまわないといけないワタシにとって、 このチャンスは見逃せないっ。さて、どこに行こうか。八重山はこの時期は混んでいそうだからパスして、沖縄本島か、 それとも奄美にしようか考えた結果、ここはまだ未開拓の奄美群島を廻って、最後は沖縄本島にたどり着くという旅を計画、 飛行機のチケットを手配した。

 その後、徳之島や沖永良部島、与論島の情報をいろいろと集めて、宿の計画を練ろうと思っていたんだけど、・・・少ないっ。 情報があまりにも少ないのである。いや、正確には与論島の情報はたくさんあるんだけど、徳之島と沖永良部島の情報は、 インターネットでサーチエンジンを駆使して探しても情報が少ない。 決して小さい島ではないのでそれなりの情報があると思い込んでいたんだけど、路線バスがどこを走っていて、 一日何本あるのかすらわからないのだ。もっとも地元の人はもちろん、 観光客もレンタカーだろうから路線バスなんて使わないのかもしれないけど、宿の情報も少ないのには参った。

 まー、ええわ。この島だったらGWでも混んでいないだろうから、その分、ゆっくり出来るでしょ。徳之島では闘牛を見て、 沖永良部では百合の花を見たいなぁ。いまから楽しみです。

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2005年02月14日

帰りました~!

 2月10日から九州に行って、今日、帰って来ました。福岡空港に降り立って、すぐに柳川に向かってそこで一泊。 2/11は有田に行ってから、武雄温泉で宿泊。そして2/12は、伊万里、唐津に行って呼子で泊まり、 最終日は吉野ヶ里公園に行ってから長崎というコース。4泊5日と、私としては短い日程(^_^;)だったけど、 交通機関をフルに使ってあちこちを廻ったので、たくさん歩いて最後はめちゃくちゃ疲れました。

 食べるものは美味かったし、宿も予想よりも良かったので大満足。ただ、柳川の堀が清掃中で、 船下りが出来なかったのがめちゃくちゃ残念。事前に知っていたら、日程を組み替えていたのに~。でも若松屋の「うなぎのせいろ蒸し」 が美味かったので許す。呼子の「イカの活きづくり」も評判どおりの美味さ!朝市で海産物を安く売っていたので買いたかったけど、 旅の途中だったのでパスしたのが心残りじゃ。

 風景的に良かったのが、陶器で有名な有田。江戸時代を思わせる町並みが残っていて、裏通りを歩くのは楽しい。伊万里も、 中国の水墨画を思わせるような景色が印象深い。あと呼子の夕景も美しかった。長崎は12~3年ぶりに行ったけど、街並みが随分変わったなぁ。 駅舎は見違えるようになったし、ちゃんぽんで有名な四海楼も新築ビルで立派になっているし。ウォーター・ フロントには新しく公園を作っているし、これからも新しくなっていくんだろうと思う。写真は、明日以降、整理することにしよう。 今日は疲れたので、もう寝るゾ。

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2005年02月07日

旅とカバン

 私はカバンを好きだ。カメラ屋に行っても、並んでいる商品に変わりはないと知っていても、 必ずカメラバックの売り場に足を運んでしまう。売り場にあるどうんなバッグも、帯に短し襷に長し。カメラバッグは、 カメラを入れることだけしか考えていないものが多く、どうしても「これっ!」という決め手にかけてしまうのだ。 同じバッグを行くたびに手にとって見て、あーでもない、こーでもないと眺めているのだが、結局、いろいろと買ってしまうのダ。

 そんなワケで、カメラバック、旅行カバンだけでも、必要以上の数がある(^_^;)。3年前、 まだ旅カメラが一眼レフではなかった頃の旅行カバンは、中型のショルダー型カメラバックだった。これにカメラ一台、コンピュータ一台、 その他もろもろを詰めてで、東北や九州などを4泊~5泊の旅に出かけていたのである。今から考えると、随分と身軽に旅をしていたものである。

 その後、沖縄や奄美の離島を旅するようになって、旅の期間が飛躍的に長くなった。旅の期間と荷物の多少は、実はあまり関係がない。 着るものは途中で洗濯するのが常だから、何泊しようが荷物はそれほどかわりはないのだが、季節によって旅の荷物の量は大きく変わるのである。 夏、・・・特に南の島に出かけるときの荷物はとても多くなる。シュノーケルに水中マスク、 マリンブーツなどのマリンスポーツ関係はかさばるし、メチャクチャ暑い季節は、一日にTシャツを2回は着替える必要がある。それに対して、 冬だったらマリンスポーツは出来ないし、着替えもそれほど必要ない。冬のほうが圧倒的に少ない荷物ですむのである。

 さて、今週の末から九州への旅だ。この間、ずぅーっとキャスター付のでっかいボストン・バッグで旅していたから、 今回はちょっと身軽な旅をすることにしようと思っている。カメラはE-300&標準ズーム一本勝負。コンピュータはどうしようかな、・・・ ちょっと思案中。今回の旅にちょうどいいカバンはどれだろう。カバン選びも、ワタシ的には旅の楽しみの一つである。

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2005年01月25日

全国制覇を目指して!~佐賀編の序章~

 「日本全国、もう隅々まで行ったんでしょ?」と、よく言われる。どうもワタシは人から見ると、水戸黄門のように日本の隅から隅まで、 津々浦々を旅しているような印象を与えているのである。しかし実態はどうか。まぁ、平均的なレベルよりは出かけているのは確かだと思うが、 まだまだ行っていないところがたくさんある。さしあたって日本全都道府県に一泊以上の旅をするという目標を数年前に掲げたのだが、 沖縄や奄美に繰り返して行ってしまって、ぜんぜん進んでいないのだ。

 その、まだ行っていない県があちこちにあって、今年はそれを少しずつ制覇していくことにした。それを思い立ったのは先週のことで、 「あー、どこか遠くに行きたいなぁ」と思いながらWebサーフィン。辿り着いたJALトラベルのホームページを見ていたら九州への往復航空券込み1泊5日の旅がなんと24,800円だったのだ! さしあったって九州で唯一未踏の「佐賀県」を来月行くことにした。ホントは佐賀空港を使いたかったのだが、残念ながらその設定がなく、 福岡空港から、佐賀県を抜けて長崎空港から帰京するコース。ツアーに含まれていない、残り3泊分の宿を探すのに苦労したのだが、 何とか今日までに全日程の宿をキープ。いくぜっ!待ってろよ、佐賀っ!

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2005年01月07日

旅 --2004年を振り返って--

 昨年は、全部あわせると28日間、旅に出ていた計算になる。その中で、一番印象に残っているのは、 やっぱり7~8月に行った奄美諸島だ。

 ここ数年、いろいろなところへ旅をしてきたけど、奄美は独特だ。沖縄的でもあり日本的でもある。 それを中途半端と評価する人もいるとおもうが、私は奄美のそんなクロスオーバー的なところが独自性ではないかと思う。「旅のアルバム」 の奄美旅行記も中断しているが(^_^;)、奄美の自然の魅力の一端はそこに掲載した写真から一端が伝わると思う。青い空、きれいな海、亜熱帯の森、 それらは奄美の魅力のひとつである。しかし、奄美の一番の魅力は「自然」だけだろうか? 私は違うと思っている。

 私が思う奄美一番の魅力は「人」である。あの八重山以上に、人懐っこく、そして旅人に優しいのが奄美の人たちだ。もちろん、 私が旅の中で知り合ったのは一部の人に過ぎないので、その経験を一般化することは出来ないと思うけど、 見知らぬ旅人に警戒感を抱かずにいろいろな話をしてくれて、打ちとけあえるところは、そう多くないのではないか。旅の魅力は、 歴史や自然や観光名所を巡る楽しみもあるけど、やっぱり一番はその土地の人と話すところにある。その土地で育った人は、 その歴史や社会を必ず背負って生きている。そういう話の中から、歴史や社会や生き方を感じ取ることが旅の一番の楽しみだ。

 今年は、しばらくはいろいろと仕事がありそうなので、どこにも行けそうもない。でも夏になったら、またカメラを持って、 ふらりと南の島に行ってみたい。時間も仕事も忘れて・・・。

※写真は、奄美大島・名瀬市の島唄「吟亭」にて(2004年7月)。

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