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2007年07月03日

与那国・西表の旅(Vol.2)

 6月29日から3泊4日を過ごした宿は、与那国島の中でも最西端の集落=久部良にある「民宿もすら」である。 空港から黒いワゴン車が10分ほど走り、民宿もすらに到着。宿はかなり新しく、手入れも行き届いている。 1泊素泊まりで3,000円の宿だけに過度な期待は禁物だが、個室でエアコン無料、洗濯機無料なのはありがたい。「もすら」 ではレンタカーやレンタバイク、海中遺跡観光のグラスボートも行っているので、早速原付バイクを借りて、島一周にでかけた。

 その後のことをつらつらと書いても仕方がないので、与那国のことをまとめて書いておくことにする(^_^;)。

■宿:最初の3泊した 「民宿もすら」は良かった。部屋は6畳程度の洋室で、家具はカラーボックスとガラスのテーブルだけ。 ベッドもテレビもなく殺風景だし、部屋からの眺めも期待できない。だけど、旅の宿ならこれで充分だという人も多いだろう。 クーラーや洗濯機が無料で使えるし、共用ながらトイレもウォシュレット付き。それに何と、無線LANで高速ブロードバンド通信が可能なのだ。 こんな離島で、ストレスのない通信がタダで可能なのはオドロキである。共用の居間もあって、旅人同士のゆんたくもしやすい。 これで3,000円なら納得の値段である。欠点としては、集落の中心からはちょっと外れていること(徒歩3分くらい?)、 壁が薄くて話し声が筒抜けになってしまうことくらいか。最後に一泊したゲストハウスADANは、 与那国で一番大きい祖内の集落の高台にある。値段は素泊まりで3,000円。「別館」に案内されたが、 ホームページの情報に別館なんて書いてあったかなぁ?古い2階建てのアパートみたいな感じで、部屋は和室で6畳。エアコン、テレビ、 冷蔵庫が個室にあり、もちろん無料だ。高台にあるので、2階の部屋からの眺めは悪くないが、民宿もすらに泊まった後だと悪い面が目立つ。 シャワー室のカーテンやトイレのドアがうまく閉まらないし、旅人同士が交流できるスペースがない。決して悪くはないが、 私ならまよわず民宿もすらを選択する。

■国際カジキ釣り大会:毎年、 7月の第一土日に開催しているらしい国際カジキ釣り大会だが、 参加者の顔ぶれを見ても「これのどこが国際なの?」とツッコミを入れたくなる(^_^;)。ハッキリと確認したわけではないが、 ほとんどは八重山や沖縄県内の参加者ではないだろうか。私は釣りはしないので、大会そのものにはあまり興味はないのだが、 港の広場には特設ステージが設けられて、大会前日の前夜祭の夜19:00から3日間にわたって大演芸大会?が開催され、 多くの島民がここに集まってくる。この島出身の歌手やダンサーも集まり、21時過ぎまで賑わう。露店も5~6くらい出て、与那国そば、 カジキの天ぷら、カキ氷、ビールなどなど、食べるものには事欠かない。最終日にはカジキマグロの丸焼き(写真下)が振舞われる。 ただし内容的には、釣り好きではない私にとっては、あえてこの時期を選んで行く必要はなさそうな感じだし、この時期は休みの店も多くて、 かえって困ってしまうこともある。

■食事:国際カジキ釣り大会の間、 ちょっと困ったのが食事だ。お目当てだった久部良の「海響(いすん)」が休みになり、選択肢がなくなってしまったのである。そんな 「海響」も、カジキ大会の終了翌日にお昼に入った。カジキのバター焼き定食はデザートも付いて700円。 美味しいし、手入れが行き届いた漁師風の店の雰囲気も良い。ココはオススメ。同じ久部良の「ゆきさんち」 は、有名なカレー屋さん。日替わりでいろいろな具材のカレーを出してくれて、私が行った日は「金時豆と絹サヤ」だったかな? 翌日は 「ソーキとヘチマ」のカレーだった。島唐辛子でお好みの辛さに調節が可能。小麦粉を使っていないさらっとしたカレーソースに、 独特のスパイスが美味しい。クーラーはないけど、風通しがいいのでキモチ良い。ココもオススメ。 さらにカジキ大会中も休まずに営業していたのが「(ひこ)」。夜に2回入ったけど、 オススメ度はちょっと低い。看板メニューに「彦そば」は、私が得意ではない卵が入っていたし、 ゴーヤチャンプル定食も800円の割には良が少なめ。味はそんなに悪くないけど、店の内装がふつーの民家そのままで、 テーブルも一般家庭のダイニングテーブル。なんか雰囲気もイマイチ。ビールを一杯だけ注文しても、お通し250円が付加され、 ゴーヤチャンプル定食とあわせて1,650円は高い。ちょっと損した感じになった(^_^;)。祖内の 「どんぐりと山猫」は、以前から行ってみたかったお店で、与那国最終日の夜に行くことができた。 店の中はコトーの収録中に訪れた出演者のオフショット写真やサインが壁一杯に張られていて、ファンにはたまらないだろう。 メニューの品数も多いのだが、私は白菜のキムチ、島豆腐の冷奴、ゴーヤチャンプル、シラスのおにぎり、オリオン生を注文。美味しかったし、 会計も全部で1,500円とめっちゃ安い。難点は、店が狭いためすぐにいっぱいになってしまうこと。今度行ったら、 是非とも山猫ラーメンを注文したい!

■見どころ: Dr.コトー診療所を見ていれば、この島の魅力はだいたい分かるはず。ワタシ的に一番好きなのは、ダイナミックな南海岸沿いの風景だ。 ここを朝早く(8時前後)にバイクで走ると涼しくてすごく気持ちいい。今回は素泊まりの宿だったので、朝早くに出発することができたけど、 2食付だと難しい。またこの時期の日没は19時半前後。この島に来たら、日本で最後に沈む夕陽を見たいと思うのが人情だ。しかし、 宿の夕食の時間は早くても18時半くらいで、日没の一番良い時間と重なってしまう。この島の魅力を味わうには、 素泊まりの宿のほうが時間を自由に使えて良いと思う。

 余談かもしれないが、この島は世界最大の蛾=ヨナグニサンが生息している。この蛾は、あの怪獣モスラのモデルになったことは、 ちょっと有名な話で、民宿もすらの名前も、このエピソードから取られている。 私が7月1日の朝にバイクで比川集落の先の道を走っていると測量のあんちゃんが私を呼び寄せて、 行ってみると道路に停まっていたヨナグニサンを見せてくれた。・・・・やはりデカイ。羽は私の両手を広げたくらいの大きさがあり、 羽を広げると幅20cmはゆうに超える。そして胴体は大きなイモムシそのもの。あまり気持ちの良いものではないが、 野生のものを見られたのはラッキー!

投稿者 kom : 2007年07月03日 13:37