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2005年01月07日
旅 --2004年を振り返って--
昨年は、全部あわせると28日間、旅に出ていた計算になる。その中で、一番印象に残っているのは、 やっぱり7~8月に行った奄美諸島だ。
ここ数年、いろいろなところへ旅をしてきたけど、奄美は独特だ。沖縄的でもあり日本的でもある。 それを中途半端と評価する人もいるとおもうが、私は奄美のそんなクロスオーバー的なところが独自性ではないかと思う。「旅のアルバム」 の奄美旅行記も中断しているが(^_^;)、奄美の自然の魅力の一端はそこに掲載した写真から一端が伝わると思う。青い空、きれいな海、亜熱帯の森、 それらは奄美の魅力のひとつである。しかし、奄美の一番の魅力は「自然」だけだろうか? 私は違うと思っている。
私が思う奄美一番の魅力は「人」である。あの八重山以上に、人懐っこく、そして旅人に優しいのが奄美の人たちだ。もちろん、 私が旅の中で知り合ったのは一部の人に過ぎないので、その経験を一般化することは出来ないと思うけど、 見知らぬ旅人に警戒感を抱かずにいろいろな話をしてくれて、打ちとけあえるところは、そう多くないのではないか。旅の魅力は、 歴史や自然や観光名所を巡る楽しみもあるけど、やっぱり一番はその土地の人と話すところにある。その土地で育った人は、 その歴史や社会を必ず背負って生きている。そういう話の中から、歴史や社会や生き方を感じ取ることが旅の一番の楽しみだ。
今年は、しばらくはいろいろと仕事がありそうなので、どこにも行けそうもない。でも夏になったら、またカメラを持って、 ふらりと南の島に行ってみたい。時間も仕事も忘れて・・・。
※写真は、奄美大島・名瀬市の島唄「吟亭」にて(2004年7月)。
投稿者 kom : 2005年01月07日 00:00