2008年01月29日

シャイー&ゲヴァントハウス管弦楽団の来日中止

なにを今更の話だが、主催者からハガキでシャイーの急病によりゲヴァントハウス管弦楽団の来日中止を知った。2月3日に聴きに行く予定だったから、がっかりモードなのだ。某ブログの非公式情報によると、心機能の乱れからミラノの病院に入院したものの、すぐに退院した?とのこと。なにはともあれ、大事には至らなくてよかった。

そういえば、今はゲルギエフ&マリンスキー歌劇場の公演中。これまでは欠かさずにこのコンビの公演には行っていたのだが、今回は結局チケットを買わなかった。ゲルギエフは、最初の来日時はものすごい名演奏を聞かせてくれた。初来日時の「スペードの女王」や「炎の天使」をはじめ、オーケストラの公演なんかは素晴らしかった。その次の来日時には、ショスタコの「ムツェンスク郡のマクベス夫人」も、極めて意欲的な上演だったし、リヒテルの来日中止で急遽、オケのみの公演となった演奏会もサイコーだった。しかし・・・・来日を重ねるたびに仕事が粗くなってきたような気がする。オケのアンサンブルは低下し、プロダクションも場当たり的な印象を受けた。

そんなワケで、今回はチケットを買わなかった。気にならないといったらウソになるけど、あまり未練はない。・・・・なんか、表題のゲヴァントハウスの話よりも、ゲルギエフの話がメインになってしまったなぁ(汗)。

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2008年01月05日

「のだめ」後編!

うーん、やっぱ前編のほうが面白かったけど、まぁ、これはこれでありかな。後編の方は、漫画とはちょっと違う部分が多かったけど、基本的なストーリー展開には大きな差がないので、漫画のファンの人も違和感が少なかったと思います。

漫画を実写ドラマにした場合、多くは幻滅したりイメージと違ったりするんだけど、この「のだめ」に関しては見事! イメージの違いはあるんだけど、そんなのどーでもいいと思わせるだけのプラスアルファがありました。特に漫画では困難な音楽の表現を、実際に音にして伝えられる点はプラスだし、その音楽化も的確で、クラシックに統一したBGMの使い方も見事。

さて、シュトレーゼマンの日本公演の会場は、MUZA川崎シンフォニーホールだったけど、あのシーンのためだけに大ホールを借り切って、しかもエキストラもいっぱいにするなんて、壮大な無駄という気がしないでもない(^^;)。

ま、それにしても、昨年末に月9版「のだめ」が終わった時に、さすがにヨーロッパ編が出来るとは思っていなかっただけに、前後編ともに、とっても楽しめました。

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2008年01月04日

「のだめ」前篇!

いや、思っていた以上に面白かったですわ、コレ。2時間超のワクだったのに、その長さを感じない。ドラマの内容も、漫画から適度にカットして枠に納めています。それにしてもカネがかかっているなぁ。パリとプラハでロケをするだけでもカネはかかると思うけど、ほんとにスメタナホールとオーケストラを借り切ってるんでしょ?すげー!

元来のクラシック・ファンから見れば、見ればおかしな点はたくさんあるけど、このドラマに限ってそーゆーことを言うのは野暮っていうもの。ジャンのタクトの振り方をはちょっとなぁ・・・と思ったけど、それ以外はマル。ワタシ的には素直に面白いと思う。明日の後半が楽しみ~。

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2008年01月03日

のだめカンタービレ in ヨーロッパ

年末来、風邪をひいていてどこにも出かけられないということもあり、1月2~3日に「のだめ」の再放送をやっていたので、ついつい見てしまった。ドラマとアニメが合体したかのような面白さで、今見ても新鮮。ただ、漫画のほうは、ヨーロッパに行って以降、ワタシ的には面白さは、・・・どうもいま一つな感じだ。

でも、1月4~5日の2日間にかけ、フジテレビ系列で「のだめカンタービレ in ヨーロッパ」がスペシャルとして放送される。これはこれで楽しみだ。上野樹里に玉木宏という従来のキャストにくわえ、ベッキーやウエンツ瑛士、山田優など、ちょっと濃い顔系が新たなキャストに加わる。従来の路線を継承するとすれば、漫画のストーリーをほぼ忠実にたどることになるんだろうと思う。詳しくは上記のリンク先を参照のこと!

早速、レコーダーにタイマーをセット! 興味のある方はおわすれなきように。

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2008年01月01日

プレートルのニューイヤー・コンサート

いやー、やっぱイイですね。特に地デジになってから音が良くなって、ムジーフェラインにいるかのような臨場感を感じます(行ったことないけど^^;)。

ウィーンフィルにとってウィンナワルツは手中にある音楽だし、その実演に接すればウィーンフィルのウィンナワルツは絶品中の絶品であるとわかる。たぶん誰が指揮をしてもそこから奏でられるワルツは素晴らしい音楽になるに違いないと思うのだが、今年の指揮者はフランス人のジョルジュ・プレートル。プレートルは、いつか実演に接したいと思っている指揮者なんだけど、私がクラシックを聴くようになってから日本に来ているのかなぁ? いつか東京フィルだったか?に客演する予定だった時にキャンセルになってしまったようなおぼろげな記憶もある。

はたしてこの音楽がプレートルらしい音楽なのかどうか、よくはわからないけれど、83歳?にしてはとっても元気そうで、コンマスのウィルナー・ヒンクにイエローカードを出すところなんかはとても楽しそう。でも、なんでサッカーボールが出てくるんだ? それに、「美しき青きドナウ」では、バレエがムジークフェラインの乱入!

今回の放送を見ても聴衆の中にはアジア系の顔ぶれが少なくない。最近はきっと中国系の人も多いんだろうけど、キモノを着ている女性がいれば間違いなく日本人。少なくとも放送中にキモノの人を3人見つけた。このコンサート、私も一度は行ってみたいと思うけど、・・・ま、いつか実現・・・・できたら・・いいな・・・・。

リハーサルの模様などは、このページに詳しいですよ→http://kwien.exblog.jp/

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2005年05月19日

ジャン・フルネが指揮者を引退!

 報道によると、 ジャン・フルネは、今年12月の都響定期を最後に指揮者を引退することになったらしい。びっくり&残念だが、 健康上の理由で演奏会をキャンセルすることが増えてきているので、潮時なんだろうなぁとは思う。

 フランス音楽では他の追随を許さないセンスを光らせ、水彩画的な色彩感、繊細な筆致で描かれる音楽世界は、 他の指揮者では得がたいものだった。特に都響とのコンビでは数多くの名演奏を残してきたフルネが、 最後の演奏会に選んだのが都響の12月の定期演奏会である。これは必ず聞いておきたいコンサートだ。

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2005年03月19日

ガリー・ベルティーニ追悼

 昨日は夜遅くまでオフィスの引越しをしていてニュースに気づかなかったのだが、今日、ガリー・ベルティーニが急逝したのを知った。 言うまでもなく、現代最高のマーラー指揮者であり、10年ほど前のケルン放送交響楽団とのチクルス、そして都響とのチクルスは、 日本のマーラー演奏を画する演奏だった。

 ベルティーニを最後に聴いたのは、昨年5月の都響プロムナード・コンサート。最後の曲はハイドンの「告別」、 そしてマーラーチクルスの交響曲第8・9番だった。高齢とはいえエネルギッシュな指揮姿、指揮台に向かう足取りの軽やかさ、・・・ 都響の音楽監督を離れるとはいえ、桂冠指揮者として都響に再登場することが予告されたので、まさかあの時の演奏が、 文字通りベルティーニとの別れの曲になるとは思っていなかった。かけがえにない指揮者を失った。

 最後に、昨年、5月にマーラーの9番を聞いたときの感想を再掲して、追悼の言葉と代えたいと思います。 素晴らしい演奏を聞かせてくれたことに心から感謝しています。

惜別 ~ ベルティーニ&都響「マーラー 交響曲第9番

 マーラーの交響曲第9番という曲は、たぶん多くのクラシックファンにとって、特別の思い入れがある曲だろうと思う。作曲者自身の死生観が、 ここまで深く音楽化されている例が、他にあるだろうか?実際に、マーラーにとってこの曲は、 完成された最後の交響曲となったのは周知の通りである。この曲を聴いて「言霊」という言葉を思い出した。言葉には魂があって、 発した言葉が事実になるという意味だけれど、もし「音霊」という言葉があるとすれば、この曲ほど魂が込められている音楽は、 他にはないんじゃないだろうか・・・そう思った。

 ライヴでの名演奏には、バーンスタインが1985年にイスラエル・フィルと来日した際の9番が伝説的な名演奏とされているけれど、 残念ながらその頃、私はまだクラシック音楽に目覚めていなかった。その後、グラモフォンから発売されたバーンスタイン&アムステルダム・ コンセルトヘボウ(ACO)とのライヴ録音が、私がこの曲を知るきっかけとなり、今なお、それが私の最上の演奏である。もちろん、 いくつものライヴ演奏も聴いてきた。若杉&都響やインバル&都響はもちろん、小澤」&サイトウキネン、井上&NJP、そしてベルティーニ& ケルン放送響も聴いたけれど、残念ながらこのバーンスタイン&ACOの録音を上回るものはなかった。今日、ベルティーニ&都響のライヴを、 横浜みなとみらいホール聴いた。ベルティーニが都響の音楽監督としてタクトをとる最後の演奏会である。そして、この演奏を聴いて、 マーラーの9番で、初めて録音を超える実演というものに出会った。

 チケットはソールドアウト。満員の聴衆を迎えたみなとみらいホールは満員。開演の時間となり、ベルティーニは大きな拍手で迎えられ、 3段重ねの指揮台に登る。ベルティーニは指揮台の上でしばし瞑想にふけり、会場の求心力は指揮台一点に集まる。 静寂の中でベルティーニがタクトを持つ。その動きに伴って音楽が奏でられる。その音が私の耳に届いた瞬間から、 すでに私の目頭は熱くなっていた。そうだ、これがマーラーの9番の音なんだ。これまでライヴ演奏で見つけることのできない音だったんだ・・・ そう思った。滋味深く優しい音色。人生の晩年を迎え、枯淡の域に達し、死を迎えるもののみが達し得る境地・・・・それが、 この優しく美しい音色の乗って奏でられる時をすーっと待っていたのかもしれない。

 そして、この先の音楽をいかにして書こうか?正直言って、私自身のボキャブラリの貧困さと、また向き合わなければならない。しかし、 私がコンサートに通うようになって、これほど心動かされる演奏と出会ったのは何回目だろうか。 たぶん私の2,000回近いコンサート体験の中でも、ベストテンに加えるべき演奏だったことは間違いない。この曲は、 やはり第4楽章が山場である。この楽章の出来が、この曲の出来そのものを左右する。そして、今日の演奏は、 私が聴いたすべての曲のアダージョ楽章の中でも、最上のアダージョだった。死を迎え、惜別の情を伴いながら、 これまでの人生を振り返るかのような音楽。その調べから想像するに、充実した幸せな人生だったに違いない。まるで、 ベルティーニと都響のことを謡うかのように。

 今日のベルティーニ&都響の演奏を聴いて、音楽の中には「音霊」がある、・・そう思った。「音霊」という言葉の是非はともかくとしても、 この会場にいた人の多くが涙を流し、惜別を惜しんだ。緊張感は全くとぎれることがなく、最後の音がホールの余韻となって消え去り、 静寂がホールを満たす。そして、何秒たっただろうか。大きな拍手がホールを支配する。ベルティーニは何度もカーテンコールに応え、 オーケストラとともに健闘を称え合う。本当に素晴らしい演奏だった。果たしてこの先、マーラーの交響曲第9番で、 これを超える演奏に出会えるだろうか?もし、願いが叶うのであれば、再びベルティーニと都響のコンビで聴きたいものである。 (04/05/30)

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2005年03月13日

「のだめカンタービレ」を読む その3

 最近はバレンタインの義理チョコの風習も廃れてきたのだが、一部では未だに生き残っている。そんなワケで、何の因果か、 職場代表で義理チョコのお返しを買う担当になってしまった私は、近くのデパートに行ったのである。そこでは、 いろいろな有名店が並んでいて目移りする。クッキーやチョコレート、さらには和菓子屋さんもホワイトデーに便乗しているのだ。 義理返しなんだからテキトーに買ってしまえばいいんだけど、いざ店頭に行くとひとひねりしようと考えてしまう私はデパートで買うのをやめて、 ワインショップで買うことにした。しかし、買ってから後悔した。これは、・・・重いっ。

 さて、「のだめカンタービレ」の話である。あれにはSオケとか、R☆Sオケ(ライジング・スター・オーケストラ)などが登場する。 いずれも主人公(?)の千秋真一が常任を務めるオケだ。いずれも音楽大学の学生によって組織されたオケで、 特に後者はオーデションで選抜された音楽祭のマスタークラスの参加者が中心となっているオケである。そのR☆Sオケは、 千秋の厳格なトレーニングによって、音楽評論家やベルリンSQのメンバーを唸らせる演奏をしたことになっている。 なかなか痛快なストーリーだが、しかし、現実にこーゆーことは起こりえるのだろうか?

 私はアマオケの演奏を聞くことはマレだけど、それでも何回かは聴いたことがあるし、 音大の学生によって組織されたオケを聞いたことも数回ある。アマオケの場合、 年に1~2回の演奏のために半年くらいの練習時間をとって本番に備える。さすがに半年近い練習を重ねれば、実力のあるアマオケだったら、 かなり良い演奏を聴かせてくれるし、音楽大学の学生だったらそれ以上かもしれない。でも、 やっぱり3日間の練習で本番に挑むプロオケとは比較するのは可哀相だ。

 実際、2001年4月に「小澤征爾音楽塾」という名称で組織されたオケの演奏で、「コシ・ファン・トゥッテ」を聴いたことがある。 オーデションで選抜された若手演奏家で組織され、文字通り小澤征爾の指揮で演奏されたオペラだけど、やはりプロオケとの差は歴然としていて、 特に弦楽器の音はガサガサだった。アンサンブルを整えることにかけては定評のある小澤征爾の指揮でもこれである。当時のConcert Diaryにも書いたが、この演奏を聴いて「アンサンブルは一日にして成らず」ということを実感した。

 現実には、国際コンクールで上位に入賞しても、ステージできちんとした演奏を聞かせてくれるソリストは少ない。 例外はヴァイオリンくらいで、これは神童と呼ばれるヴァイオリニストが数年に一度は登場して、 びっくりするような演奏を聞かせてくれることがあるけど、それ以外の楽器では難しい。コンクールの優勝記念演奏会なんかに行っても、 やっぱりプロの演奏家としてやっとスタートラインに着いた程度の実力に過ぎないのだ。クラシック音楽の世界は、ホントに奥が深いのである。

 でも、実際にR☆Sオケみたいなのがあると良いのになぁ。清良タンの「カルメン幻想曲」を聴いてみたい(^_^;)。

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2005年03月01日

のだめカンタービレを読む その2

 このところ妙に忙しい。時間的に拘束されるような忙しさというよりも、スケジュールに追われるような慌しさである。 ホントなら一息ついている時期なんだけど、これからさらに忙しくなる予定なのだ。

 そんな中、amazonで注文しておいた「のだめカンタービレ」の続巻(4~11巻)を読んだ。これで現在、出版されている 「のだめ」単行本は全部読んだことになるけど、これは掛け値なしに面白い。クラシック音楽ファンだったら間違いなく楽しく読めるはず。 ヒロイン=野田恵(愛称:のだめ)は不思議系の音大生なんだが、 現在の音楽教育では計り知れない天才的なピアノの才能を隠し持っているという設定。さらに風呂にも入らず、部屋の掃除もしないという、 少女漫画では異例のキャラなのだが、こういうキャラがヒロインとして受け入れられるというのも、時代の変化なのだろうと思う。

 対する指揮者志望のピアノ科の所属の千秋真一は、オレ様系のキャラで、ピアノはもちろん、ヴァイオリン、 指揮者としての才能も発揮し、女子学生の憧れの的。このようにヒロインが学内では目立たない存在で、その相手役の男子が「憧れの的」 という設定は、少女漫画の王道中の王道なんだろうと思う。それにしてもヒロインの のだめ が福岡県の有明海に近い大川市出身という話にも驚いた。この間、私が行った柳川の近くで、バスで佐賀に行く途中の通過したハズの場所なのだ。 なんか不思議な偶然である。

 さて、音楽をテーマにした漫画でいまひとつイメージしにくいのは、紙面から音楽が聴き取れないことである。 もちろん漫画の中では音楽を上手にビジュアル化しているんだけど、たぶん、 漫画の読者の中にはテーマとなっている曲がどんな音楽なのか知らずに読んでいる人も多いはず。だからといってこの漫画を、 実写版映画にしたりアニメにしたらどうなのだろうか?・・・・・・やっぱ、この漫画は、 音のない漫画の世界にとどめておいた方が無難だろうと思う(^_^;)。 読者が頭の中で描いている声や音楽のイメージは人それぞれで、それを超える俳優や音楽を作るのは難しいだろうなぁ。それに、 この漫画の実写版映画を作ったらめちゃくちゃカネがかかりそうだべ。 

 ま、何はともあれ、誰かに借りてでも読んでみることをオススメします。

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2005年02月06日

「のだめカンタービレ」を買う。その1

 今朝(つーか昨日だ)は長時間の二度寝をしてしまい、頭痛がする。何で寝すぎると頭痛がするのか不思議なんだが、 いつも週末になるとやるんだなぁ。これで貴重な週末の一日を無駄にすることが多いのだ。夕方、なんとか回復して近所で買い物をした帰り、 本屋に寄った。今日は暇だなぁ・・・と思い、例の「のだめカンタービレ」でも買おうかな、ということで。

 それにしても漫画本を買うなって久しぶりだ。単行本を買うのは、「ガラスの仮面」の36巻だっけ?それを買って以来かも。・・・ いや、近所の古本屋が閉店するときに「究極超人あ~る」全巻を買ったっけ。いずれにして、ワタシ的には滅多にない行為であり、 しかも少女漫画系を買うというのはヒジョーに勇気のいるコトなのだ。立ち読み防止のビニール袋に入った「のだめ」1~3巻を棚から引き出し、 ドキドキしながらレジに持っていくと、レジのおねーさんは淡々と会計してくれた(当たり前か)。

 で、ウチに帰って、メシ食って、フロ入ってから読みました。主人公は、少女漫画系にありがちの「天才肌の変わり者」で、 ピアノ科に属しながら指揮者志望のイケメンという設定。住んでいるところが、のだめ と隣同士という設定も、ドラマでよく見かける「偶然」 である(^_^;)。そんなワケで最初はナナメに構えて読んでいたんだけど、読み進むうちに引き込まれていく。 登場人物のそれぞれのキャラが立っていて、かなり面白い。3巻までしか買わなかったのは失敗だったなぁ。明日、 お店に行って続刊をまとめて買ったら、変だよなぁ(←自意識過剰)。

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2005年02月02日

「ルル」行く?

 今日、OL向けのフリーペーパー「シティリビング」東京版を手に取ったら、一面が「クラシック& オペラへの誘い」がテーマ。発行元がフジサンケイ・グループだから、クラシックにも熱心なのかもしれないが、ここにも 「のだめカンタービレ」が紹介されているのに驚いた。そういえば先日、近所の本屋に行ったら、最新刊は平積みなっていたし、 棚には1~10の全巻が揃っていた。やっぱ、メジャーな漫画なんだと改めて認識。買おうかな、ちらっと思ったのだが、 久しく店頭で少女漫画系を購入していないので躊躇(^_^;)。昔はなんとも思わず買えたのだが・・・。amazonで買うか。

 さて、新国立劇場の「ルル」、3幕版から2幕版への変更で話題沸騰中。 変更のワケは、憶測が憶測を呼んで、ホントの理由がわからない。まぁ、個人的には、座席割が複雑化し、 前売りで安いチケットが買えなくなってから興味を喪失し、この「ルル」もチケットを買っていないのでどうでも良いのだが、この公演、 あまり売れていないような感じだし、キャンセルも多そうだから安い席が出回るかも。あのBunkamura版「蝶々夫人」 を演出したバウントニーの演出だし、あまり上演機会の多い作品じゃないから、この機会に見ておきたい気持ちもある。 某所で3組6名さまご招待にも申し込んであるんで、当たればいいなぁ。

 それにしても新国立劇場は、話題が絶えない劇場である。まぁ、歌劇場にはスキャンダルがつきものなのかもしれないが。

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2005年01月24日

のだめカンタービレ

 このホームページのアクセスログを解析して、リンク元をたどっていくとこのブログに行き当たった。 「のだめ?・・・なに?」という感じだったのだが、都響の1月定期のプログラムに二ノ宮知子と、 都響次期常任デプリーストの新春特別対談が6ページにもわたって掲載されていて、「ふぅむ、このことかぁ」と初めてわかった次第である。 「のだめカンタービレ」なんていう漫画があること、ぜんぜん知らなかった(^_^;)。

 もともと漫画はキライじゃないし、少女漫画系も「ガラスの仮面」や「エロイカより愛をこめて」なんかを愛読していたのだが、 最近はすっかり縁遠くなっている。この漫画、対談によると300万部も売れているということは、かなりメジャーな漫画なんだな。 久しぶりに買ってみるかな、・・・「のだめカンタービレ」。

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2005年01月23日

コンサートのチラシ

 地方によって多少の違いはあると思うけど、コンサートに行くと入り口でたくさんのチラシを配っている。 東京圏でオーケストラのコンサートになると、ビニール袋に入った厚さ1.5cmものチラシの束になる。これが結構重くて、 コンサート後に持って帰るのも大変だが、東京ではこれだけの数のコンサートが行われているんだ・・・ということを、 いやでも実感させられる重さなのだ。

 このチラシ、以前は毎回、受け取っていたんだけど、最近はその受け取る頻度が減ってきた。理由としては、持って帰るのに重いし、 どうせほとんどは行かないコンサートなのだから紙の無駄になってしまうのだ。中には最新の情報を知る上で必要なチラシもあるんだろうけど、 コンサートに行く回数が多い人ほど、同じチラシを何回も受け取ることになってしまう。だから私は、チラシを受け取るのは月に1~2回程度。 最近はコンサート会場で要らないチラシを回収する箱を用意しているところもあるけれど、あの回収したチラシはどうなってしまうのだろうか?

 コンサートの情報を得る上で、いまだにチラシが果たしている役割は大きいんだろうけど、 いかにも前近代的な方法という感じがしないでもない。個人的には 「ぶらあぼ」のような小冊子が一冊あって、 チラシが必要ならインターネット上にあるpdfファイルをとりにいけるようなシステムが一番合理的な気がするのだが、 この方法だけでは万人に通用するとも思えない。これだけネット社会が進んでいると言われていても、まだまだ紙メディアが主流なのだ。 このチラシ問題、以前からいろいろと言われているような気がするけれど、いざ解決の方法を考えると実に難しい問題である。

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2005年01月13日

コンサートに行くためのコスト

 コンサートやオペラに行くためには、いくらかのコストがかかる。入場券となるチケット代はもちろん、 ホールまでの交通費、アフターであれビフォーであれ食事をすればそれなりのお札が消えていく。私の場合、 年間の平均チケット代は4,000円以下。交通費も片道だけタクシーを使うこともあるけど、基本料金660円を超えることはない。 コンサートが日常化してしまっているためか、食事にも気張ることはないので、一回のコンサートにかかるコストは6,000円以下。 それを超えることは滅多にない。

 しかし、コストというと金銭的なコストだけではない。コンサートに行き始めた頃は、 金銭的なコストだけしか障壁は無かったのだが(^_^;)、 現在はそれよりも時間的コストのほうがはるかに大きな問題である。 仕事や他の用事があったりすればもちろんだが、用事が無くても疲れていたりするとコンサートへの興味と天秤をかけて、 「行くのどうしようかなぁ・・・。」と考えてしまうことも多い。家で休んでいる時間とコンサートを聞いている時間と、 どちらが自分にとって有意義であるかどうかを天秤にかけていることになる。最近は、こういうことが多い。

 コンサートに行こうという動機で、一番大事なのはやはり興味をひく内容であることだ。もちろん人によって様々な「興味」があるので、 一概に興味をひくコンサートといっても、指揮者やソリストに有名人を起用するか、名曲シリーズにするか、それとも話題性のある選曲にするか、 いろいろなアプローチがあるだろう。一方で、コンサートのチケット代が高すぎるという意見がある。 人によってチケット代の感じ方もいろいろだろうけど、単にチケット代を下げればコンサートに行くかというと、それは違うと思う。 いくらチケット代が下がっても、時間的なコストは下げようが無いからだ。時間的なコストという障壁を越えて、 コンサートのチケットを買わせるには、聴衆の興味をひくコンサートを企画することだ。

 来シーズンの定期演奏会の案内が、各オーケストラから送られてきている。各オケとも興味をそそる企画をそろえてきているけど、 さすがに来シーズンからはいくつかのシリーズを整理せざるを得ない。やっぱり時間的なコストを考えて、 自分の家から遠い会場は敬遠することになる。

※写真は、松本のせともの屋さんにあった古時計。時は金なり。

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2005年01月11日

好奇心をくすぐる?

 今日は、電話でチケットを予約した。定期演奏会以外のチケットを買うのは、 ちょっと久しぶりだったりするのだが、この先は少しは時間が出来そうなので、聞きにいてみようかと。 そんな気を私に起こさせたのは、トリフォニーホールの企画で、フィリップ・ ヘレヴェッヘ指揮ロイヤル・フランダース・フィルのベートーヴェン交響曲チクルスである。

 実は、私はこのオーケストラのことを良く知っているわけではない。 ヘレヴェッヘといえば古楽の世界で名を馳せた指揮者なのは知っているけど、 ベートーヴェンでどのような演奏を聞かせるのかは見当がつかないし、ロイヤル・フランダース・ フィルも前回の来日時に評価が高かったのを耳にした程度である。それでも、このコンサートに行こうと思ったのは、 トリフォニーホールの企画だからである。以前にこのホールが呼んだヴァンスカ&ラハティ交響楽団のシベリウス、プラッソン&トゥールーズ・ キャピトル管弦楽団ともに、素晴らしい演奏を聞かせてくれたからである。

 このホールの自主公演は、「地方」というコンセプトにこだわっているみたいで、日本の「地方」 オケを定期的に招聘してコンサートを行っているほか、海外からオケを呼ぶ場合も徹底的に「地方」=個性的なオーケストラを招いているのだ。 いま、世界的にオケが育んできたオーケストラの個性が失われてつつあると言われている。これは交通手段の発達にともなって、 オーケストラ奏者の入れ替わりが国際的な規模で行われていることに原因の一端があるのだろうけど、そういう中でトリフォニーホールが地方性=個性にこだわり、 他では聞けないオーケストラを日本に紹介しているのはとても素晴らしいことである。

 今回、ヘレヴェッヘ&RFPのチケットを買ったのも、その慧眼を信じてのことである。こういうチケットの買い方は、 かつてのカザルスホールの企画以来である。カザルスホールも、あのホールの自主公演だったら、・・・という信頼にきちんと応えてくれたが、 今回のトリフォニーの企画もきっと面白い演奏会になるだろう。ついでに、この秋に来日するキエフ国立フィルのチャイコフスキー・ チクルスも買ってしまったのだが、これは何となくキワモノ的な匂いがする。気のせいか(^_^;)。

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