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2005年01月13日
コンサートに行くためのコスト
コンサートやオペラに行くためには、いくらかのコストがかかる。入場券となるチケット代はもちろん、 ホールまでの交通費、アフターであれビフォーであれ食事をすればそれなりのお札が消えていく。私の場合、 年間の平均チケット代は4,000円以下。交通費も片道だけタクシーを使うこともあるけど、基本料金660円を超えることはない。 コンサートが日常化してしまっているためか、食事にも気張ることはないので、一回のコンサートにかかるコストは6,000円以下。 それを超えることは滅多にない。
しかし、コストというと金銭的なコストだけではない。コンサートに行き始めた頃は、 金銭的なコストだけしか障壁は無かったのだが(^_^;)、 現在はそれよりも時間的コストのほうがはるかに大きな問題である。 仕事や他の用事があったりすればもちろんだが、用事が無くても疲れていたりするとコンサートへの興味と天秤をかけて、 「行くのどうしようかなぁ・・・。」と考えてしまうことも多い。家で休んでいる時間とコンサートを聞いている時間と、 どちらが自分にとって有意義であるかどうかを天秤にかけていることになる。最近は、こういうことが多い。
コンサートに行こうという動機で、一番大事なのはやはり興味をひく内容であることだ。もちろん人によって様々な「興味」があるので、 一概に興味をひくコンサートといっても、指揮者やソリストに有名人を起用するか、名曲シリーズにするか、それとも話題性のある選曲にするか、 いろいろなアプローチがあるだろう。一方で、コンサートのチケット代が高すぎるという意見がある。 人によってチケット代の感じ方もいろいろだろうけど、単にチケット代を下げればコンサートに行くかというと、それは違うと思う。 いくらチケット代が下がっても、時間的なコストは下げようが無いからだ。時間的なコストという障壁を越えて、 コンサートのチケットを買わせるには、聴衆の興味をひくコンサートを企画することだ。
来シーズンの定期演奏会の案内が、各オーケストラから送られてきている。各オケとも興味をそそる企画をそろえてきているけど、 さすがに来シーズンからはいくつかのシリーズを整理せざるを得ない。やっぱり時間的なコストを考えて、 自分の家から遠い会場は敬遠することになる。
※写真は、松本のせともの屋さんにあった古時計。時は金なり。
投稿者 kom : 2005年01月13日 00:00