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2006年12月31日
2006-2007八重山の旅 その4
大晦日。「とりあえず」竹富島を離れ、西表島に向かう日である。八重山の朝は遅く、 朝7時でも薄暗い。オマケに空には厚い雲が覆っている。昨晩遅くには雨もぽつぽつ降ってきて心配したのだが、 なんとか天気は持ちこたえそうな気配だ。
朝食を食べて、出発までの時間をどうしようか考えるが、結局、散歩する以外にすることはない。西桟橋からコンドイ、 カイジ浜を廻って集落に戻る。途中、「たきどぅん」という売店で名物?のサーターアンダギーを売っているのを発見し、 8個入り380円を買ってみた。おばさんは、「揚げたてだよ」と、にっこり笑って渡してくれた。それを持って、「竹の子」に行き、 大好物の八重山そば(500円)を食べ、宿に戻ってデザート代わりにサーターアンダギーを食べる。もう暖かくはないが、 からっと揚がっていて、甘すぎず、もたれず、大人でも食べやすい味だ。
出発までの間、民宿泉屋のヘルパーさんと話しをする。彼女はこの民宿のヘルパーになって4ヶ月ほど。 明日からの年末年始は民宿が休みになるので、まだ足を踏み入れたことがない西表島に行き、西部のナーラの滝まで足を伸ばすと言っていた。 ヘルパーさんも普段は休みが取れないから、意外と自分の働いている島以外のことは知らないのかもしれない。
11時45分、竹富発の八重山観光フェリーで石垣に戻り、西表島への船の時刻を確認し、それまでの間、 ハーバー石垣島の2階にあるカフェ?で時間をつぶす。まだ確保していなかった1月3日の宿をインターネットで予約し、 13時発の大原行き安栄観光の高速船に乗り込んだ。航海中、曇り空ゆえ海の色は冴えないのがザンネンだが、 先ほどまで滞在していた竹富島を右手に眺め、黒島、新城島を左手に通り越しながら約35分、大原港に到着した。
大原港は、とても立派な港である。1月から運用が始まる石垣島「新」離島桟橋との比較はわからないけど、「現在」 の離島桟橋よりもはるかに立派で、港の周りの駐車場なども整備されていて、たぶん竹富町の中では一番大きな集落なんだろうと思う。 港には竹盛旅館の人が迎えに来てくれていて、そのワゴン車に乗せてもらった。道すがら、スーパーやレンタバイクの店を教えてもらいながら、 竹盛旅館に到着した。第一印象は、かなり立派な旅館である。私の部屋は新館1階の部屋でバストイレ付。年末年始だからちょっと奮発して、 良い部屋にしたんだけど、いつもと雰囲気が違って落ち着かないかも(^_^;)。
今日は洗濯物も溜まっていたので、完全休息日にすることにした。洗濯物をコインランドリーに放り込み、近所を散策することにしよう。
投稿者 kom : 17:26
2006-2007八重山の旅 その3
12月30日、未明に目が覚めると、窓際に光るものを発見する。 ゆっくりした周期で点滅を繰り返す小さな光源に近づいてみると、なんとホタルだ。子どもの頃に、 田舎の水田で見たことはあるけれど、ナマの蛍を見るのは何年ぶりだろうか。ちょっと感激。
島内のスピーカーから流される放送で目が覚めたのは7時半。天気はいまひとつだが、朝食までの時間、ちょっとのお散歩。 朝食後にまた散歩。昼食後に散歩。夕方にまた散歩・・・そんな一日だった(^_^;)。今日は何よりも良かったのは天気。 朝は雲が多かったけど、太陽が昇るにつれて青空が広がって、日差しも強く、昼間はTシャツ一枚でも大丈夫なくらい。 夕方になったら風が出てきて肌寒くなったけど、すご~く楽園的な雰囲気が爆発した一日だった。
昼食は、竹富特産の車えびを使った八重山そばで有名な「やらぼ」という店で、 えび野菜そば(\1,500)を食べたのだが、なんと車えびが6尾も入っている。これなら、この値段も納得で、ダシも美味く、 かなりハイレベルな八重山そばである。個人的には、「そば」だけに限れば同じ竹富島の「竹の子」の方が好きだけど、 たまにはこういう高級品を食べてみるのも良いかも。
さて、明日は大晦日。「ゆく年くる年」を見る人も多いと思うけど、この竹富島から私も泊まったことがある「のはら荘」 から生中継が行われる。民宿の前にはテレビカメラを乗せるリフトやレール、照明のための大規模なやぐらが組まれていて、 大型の中継車も持ち込まれている。
投稿者 kom : 07:49
2006年12月29日
2006-2007八重山の旅 その2
今回の旅は、4年前にはじめて行った八重山の旅の「追体験」に近い行程である。決して追体験コースを意識したわけではないんだけど、 4年前も年末だったし、石垣島から竹富島、西表島を訪れる旅程も一緒だ。違うのは日程の長さだ。4年前は4泊5日、 今回は9泊10日の予定で、2倍以上の長さになった。最初は竹富島でずーっと過ごそうと思っていたんだけど、 泊まりたいと思った宿は年末年始は空いていない=開いていない。しかたなく大晦日から三が日は波照間かと思ったけど、そこもダメ。そこで、 まだ行ったことがない西表島の東部に行くことにしたのだ。そんなワケで、今回は石垣島と竹富島、そして西表島東部の旅である。
さて、昨日は石垣島で飲み会。実は昨日28日は、私の○回目の誕生日だったんだけど(^_^;)、 もちろんそんなことは抜きにしての飲み会である。石垣島市街地の「番や」という居酒屋で、午後7時から12時ちょっと前まで。 集まったのは波照間島の「美波」という素泊まり民宿で出会った人と、その関係者、全部で6人。地元の人、オススメの店だけあって、 どの料理も美味いし安い。特に天ぷら系はカラッと揚がっていて、いくら食べてももたれないし、 沖縄そばのナポリタンという変わったメニューもなかなかイケル。満足!そして、話も盛り上がって5時間はあっという間だった。
翌29日は、同じホテルハーバー石垣島に泊まったHさん夫妻と一緒にレンタカーで御神崎(風がめちゃめちゃ強かった)、底地ビーチ (凧揚げなんて何年ぶりだろう、楽しかった!)、新空港の建設予定地を巡って、白保食堂で八重山そば(大が400円!ダシが美味い!) を食べて、午後3時半の八重山観光フェリーで竹富島に渡った。高速船に乗ること約10分で竹富島に到着。そして桟橋近くにできた 「かりゆし館」=この最近できた立派な建物、初めて入ったんだけど、こんなの必要かなぁ・・・と思いつつしていたら、迎えの車が到着。 迎えに来たのは宿の女将さんだと思うが、「今日の宿はいっぱいですか」と聞くと、一部屋空いているらしい。電話で予約したときは、 相部屋になるかもと言われたのだが、その点は一安心。民宿の泉屋に到着して、離れの部屋に案内される。暖かいお茶と黒糖で出迎えられた。
そして早速、島一周に出かけた。少し寒かったので薄いフリースのセーターを着て、西桟橋、コンドイビーチ、カイジ浜を廻って、 集落に戻るのがいつものコースだ。ところが集落に戻る途中に道が分からなくなってしまい、夕食の時間(6時)が迫っているし、 かなり焦ったが、なんとか目印の竹富小学校を見つけ出して、宿にたどり着いた。
夕食は午後6時10分からで、ちょうど西桟橋に夕陽が沈む前後の時間だ。。いつも思うのだが、せっかく西桟橋に近い宿なのだから、 夕食の時間を日没後にして欲しいのだが、今日の空は厚い雲が覆っており夕陽は望めそうもない。同宿者は2組の夫婦と一人旅の女性2人・ 男性2人、母娘で、あわせて10人。竹富の民宿は必ず常連がいて・・・というイメージがあるのだが、今日はそういった人はいない。 もしかしたら泉屋の場合、ゆんたく=夕食後のおしゃべりを盛り上げる おじぃ や おばぁ もいないので、「常連」 的な人がいつくような雰囲気ではないのかもしれない。今日も、あまり話が盛り上がることなく、三々五々、各部屋に部屋に戻っていった。
投稿者 kom : 23:15
2006年12月28日
2006-2007八重山の旅
JTA73便、この便名の飛行機に搭乗するのは何回目だろう。初めて石垣島に行った時も、 この便に乗った記憶がある 。羽田空港を13時45分発で、石垣空港には17:15到着予定。この便だと、 家を出るのはお昼をまわった時間でも充分間に合う。八重山に行くときはあくせくしたくないので、この便を選ぶことが多い。 その代わり、到着時間は夕方だ。冬でも八重山の午後5時過ぎはまだ明るいが、この便を選ぶと到着日は何もできないに等しい。
冬の八重山は、雨季にあたる。通常であれば、雨や曇りの日が多い。アクティブに遊ぶには向かないシーズンだが、 なぜかこの時期の八重山は大好きだ。初めて八重山に行った時もクリスマスの前後に行って、島々の魅力にとりつかれた経歴を持っているので、 余計にそう思うのかもしれない。東京の寒さを忘れて、またーりと過ごすには一番良いシーズンであることは確かだ。
しかし、写真好きの立場からすると微妙なところもある。南の島々は、晴れないと良い絵にはならないのである。 羽田空港の電光掲示板によると、石垣島の天気は雨で気温は18度。まぁ、 こういう天気であることを覚悟して八重山に行くことを決めたんだから、文句は言うまい。良い写真が撮れなくても、「八重山時間」に身を任せ、 ゆっくりと何もせずに過ごせばいいのだ。ちなみに、生来の怠け者である私は何もせずとあまり退屈しない性格だし、 パソコンも持ち込んでいるからコンセントさえあれば全く平気である。
今夜は、夏に波照間島で出会った人たちと飲み会になる予定だ。
※写真は、JTA73便の機内から写した風景。この写真を見る限り、 空は晴れているかのように見えるけど、沖縄に近づくにつれて雲が多くなり、海や島影はまったく見えなくなってしまった。Pentax Optio WPi
投稿者 kom : 18:20
「のだめ」と「Dr.コトー診療所」
普段はあまりドラマを見るほうじゃないんだけど、この10月からはちょっと事情が変わった。毎週月曜日は「のだめカンタービレ」、 木曜日は「Dr.コトー診療所2006」、どちらも見逃せないドラマだったのである。視聴率的にも、「コトー」が毎回20%前後、「のだめ」 が18%前後と、この秋冬のドラマの中では1位と2位のドラマだったワケで、私の職場の話題でもこの話が上ることが多かった。
まずは「のだめ」。ご存知のとおり音楽大学を舞台に、クラシック音学を正面?から取り上げたドラマだったワケで、 漫画の単行本は1,800万部の売れ行き。放映すれば注目されることは分かりきっていたけど、上野樹里という「のだめ」 を演じるために生まれてきたような女優を得て、かなり面白いドラマに仕上がったと思う。wikipediaによると、 もともとの放送権はTBSが持っていたらしいけど、諸般の事情でフジテレビに移った経緯が紹介されている。テレビドラマとしては、 異例なほど漫画に近いストーリー展開だったのも、TBSとのトラブルの話を聞いて「なるほど」と思ったわけだけど、フジテレビ版の「のだめ」 は、多くの漫画版「のだめ」ファンにも納得の展開だったんじゃないだろうか。これだけ好評だと続編が期待されるんだけど、・・・・ 舞台がパリに移ってしまうので、やっぱ無理なのかな。
このドラマをきっかけに、オーケストラの観客動員数も増えていることが報道されている。これは、良い事が少なかった今年の中では、 とっても嬉しいニュースだった。年齢層が高いクラシック・コンサートの会場だけど、新しい観客が親しんでくれればいいな、と思う。
そして「コトー」。これも沖縄好きにとっては、たまらないドラマのひとつだ。私自身もロケ地である与那国島に行って、 このセットの診療所に入り、診察室の椅子に座って記念写真を撮ったことがあるファンだけに、 続編を期待してやまなかった一人である(^_^;)。そして、今回のテーマも良かったですね。「医者は患者と家族になれるか」 というのが全編をつらぬくテーマだったように思うけど、・・・いろいろと考えさせられる深い内容だった。 彩香の乳がんの手術での動揺によって迷いが生じるコトーだったが、結局、コトーは島に帰り、家族のような医療をめざすことを選択する。 そんな最終回は、録画を何回か見直してしまったほど、良かったです。
そんなワケで、私は今日の午後から八重山に旅立ちます。残念ながら与那国には行けないけど(^_^;)、石垣島、竹富島、 西表島での~んびりと正月を過ごしたいっす。
投稿者 kom : 01:46