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2006年08月09日

日本最南端への旅・波照間島(第4~5日目)

  8月7日(月)は、波照間島最大の祭りであるムシャーマだ。この日は波照間海運も臨時便を出して、 日帰りの観光客に備える。しかし台風9号の接近が伝えられ、朝からの晴天にもかかわらず、いつもより観光客は少な目らしい。

 私は朝8時半に起きて、すぐにエイサー風の衣装を羽織り、頭に紫の布を巻いてもいらう。エイサーといっても、 宿や近所の子供たちと一緒なので、ごく簡単なエイサーの振り付けなのだが、やったことがないのでなかなか覚えるのが難しい。でも、 こんな島の行事に参加できる機会は滅多にない。私の参加した「東」の行列は2番目の出発。先の行列は終わり、私たちの行列もミルク(弥勒) を先頭に行列は進み始める。ラジカセの音楽にあわせてバーランク(締め太鼓)を叩き、前に人を見ながら、 おぼろげな振り付けを合わせる(^_^;)。公民館前まで、だいたい100mくらいの短い行列だったが、良い思い出になったと思う。

 その後、公民館前で棒術の披露などがあったあと、休憩となった。棒術の時には通り雨が降ったものの、まぁまぁの天気。 しかし台風の動きは気になるし、司会のアナウンスも台風のことと、帰りの便に遅れないように注意を促している。午後は舞台での芸能だ。 当日の次第が手に入らなかったので、内容はよく分からないない(^_^;)。まぁ、いいか。

 ムシャーマが終わって、宿に戻り、夕食はBBQである。天気も良くて、ゆんたくや、子どもたちとの花火で楽しんだ。台風に備えて、 翌日の第一便で波照間を出るべきか、それとも残るべきかを迷ったが、13日までに東京に帰れればいいのだから、 台風が停滞したとしても余裕はある。私は波照間に残ることにした。売店で、非常食とビール、泡盛を買い込んで、台風に備えた。

 


 

 8月8日(火)。朝から断続的に強い風が吹き付けてくる。こんな天気で本当に高速船が動くんだろうかと思ったのだが、 安栄は第一便だけ動かすらしく、すでに石垣を出向しているとのこと。同宿していた全員が、この第一便で波照間を離れることになり、 残るのは私だけになってしまった。9時過ぎにワゴン車で港に向かった後、ホントに、この雨風で船が動くのかなぁと思いつつ、 まえさんと一緒に台風で吹き飛びそうな「よしず」やテント、テーブルやいす、自転車を片付ける。昼食は、カップ焼きそばと、 石垣から持ってきたポーク、オリオンビール。

 午後は、まえさんの運転で、他の宿から移ってきた人や、まえさんの子どもたちと一緒に台風見物?の島内一周に出かけた。 波が打ち寄せるニシハマ、強風で波が高く打ちあがり、波しぶきが飛んでくる高那崎、北側の砂浜では、飛んでくる砂が肌に当たって痛いほど。 台風9号は弱い部類の台風だが、それでもこの激しさなのだ。すでに台風のピークの時間は過ぎていたみたいだけど、 台風の怖さの一端を垣間見たような気がした。

 夕飯は、台風だからということで宿で出してくれた。ゆんたくしながら中身汁(豚モツのスープ)などを味わった。

投稿者 kom : 19:03

2006年08月07日

日本最南端への旅~石垣から波照間へ(2~3日目)

 那覇でJTAに乗り継いで石垣空港に到着したのは、定刻よりちょっと遅れて12時45分ごろ。 石垣島に近づくにつれて雲が厚くなってきた。タラップを降りると、薄日の中で南国特有の空気感が漂う。一年ぶりの八重山だ。早速、 ターミナル行きのバスの乗って港前で降り、定宿にしているハーバー石垣にチェックインした。

 この日(8/5)は、実はなにもやる予定がない。テキトーにふらふらと散歩をして、ホテルでのんびりして、昼に「ゆらてぃく」 で八重山そば定職を食べ、夜は「南風(ぱいかじ)」でゴーヤチャンプルと刺身、オリオンビールを飲んだだけ(ホントは夜に「やまもと」 の焼肉を食べたいと思ったのだが、すでに予約で満席で入れなかった)。

 


 

 翌8月6日は、波照間に渡る日だ。定員の多い波照間海運の往復券を買って、正午の便に乗り込んだ。 翌日は波照間最大の祭り=ムシャーマをひかえ、客席の大部分がうまっている。揺れることで有名な波照間便だが、今日の天候なら大丈夫だろう。 西表を越えてから少し揺れたものの、約1時間で順調に波照間港に着いた。民宿の迎えの車に乗って到着したのが素泊まりハウス美波。 日本最南端に波照間島の中でも、もっとも南にある「日本最南端の宿」である。まだ新しいプレハブ造で、各部屋にキッチンや冷蔵庫、 LAN回線(ISDNだけど・・・)がある。コインクーラーも2時間だし、電動自転車をレンタルしているのもこの島では美波だけで、 この点でもポイントは高い。ただし、素泊まりハウスなので、「基本的」には食事がつかない(^_^;)。

 まずは電動自転車を借りて、この島でニシハマビーチに向かう。集落の道はちょっと分かりにくいけど、 10分ほどでニシハマへの入り口を見つけ、坂道を降りていくと、見たこともない色の海が見えてきた。 このニシハマを日本一美しいビーチと評する人が多いけど、このソーダ色の海を見ると、たしかにそれもうなずける。 ビーチの入り口近くには新しい建物が建設中。あとから聞いた話だと、この秋に、島の人が経営する新しいペンションができるらしい。 このペンション、部屋からニシハマが一望できるハズだけど、まさしく絶好のロケーションだ。完成したら、ぜひとも泊まってみたい。

 続いて周回道路を廻って、日本最南端の高那崎へ向かう。この島は隆起珊瑚礁の島だから上空から見ると平坦なのだが、 自転車で廻るとそれなりに起伏がある。ふつーの気温なら苦にもならない起伏かもしれないが、夏の暑さ、日差しが加わるとかなりきついはずだ。 こんなときはやっぱり電動自転車が役に立つ。モーターの力も借りてすいすいと進み、高那崎に到着。日本最南端の碑があるほかは、 特に何の変哲もない岬(どこが岬の突端なのか、ちょっと分かりにくいけど・・・)である。岬の手前には、赤がわらの休憩所があって、 昼寝をしている人もいる。風もあるので、あまり暑さは感じない場所だけど、近所に売店や自動販売機などはない。ここにいく場合は、 事前に飲み物を確保しておくことが必要だ。とりあえず島を半周したところで、波照間空港経由で宿に戻る。

 この翌日は、この島最大の祭りであるムシャーマだ。島の食堂はみんな休みだから・・・ということで、宿で食事を作ってくれた。 この宿の同宿者がサンセットクルージングから帰ってきて、オーナーの弟で、丁度、帰省していたまえさんらと食事をともにする。泡盛は、幻の 「泡波」ではなく「八重泉」だったが(^_^;)、こういう「ゆんたく」があってこそ、沖縄の民宿である。酔った勢いで、 翌日のムシャーマで疲労するエイサーの練習をして、それぞれの部屋に戻ったのが夜の11時過ぎだった。

投稿者 kom : 19:02

2006年08月05日

日本最南端の島へ(第一日目)

 久しぶりの更新になってしまった(_ _;)。今年4月から仕事的にかなり多忙になってしまって、 コンサートの定期会員券も、その多くを無駄にしてしまっている状況なのだ。そんな中でも、ボローニャ歌劇場とメトロポリタン・ オペラは全演目見に行ったのだが、なかなかHPを更新しようという意欲がわかず、こんなに感覚が空いてしまった。

 さて、私はいまJAL1905便の機上である。そして那覇経由で石垣空港まで向かう予定。金曜日までは慌しい日々が続いていたが、 これから9日間はなんとか休暇の日程を入れて、南の島でまったりとした日々をすごしたいと思っている。今回の最大の目的は、 有人島としては日本最南端の島=波照間島に行くことだ。この数年間、八重山に行くたびに、新しい島を一つづつ旅程に加えてきたが、 この波照間島は八重山諸島の中では、行ったことがない唯一の島である(宿泊施設や定期船のない新城島もまだ行ってないけど・・・)。

 まだ宿泊先が決まっていない日程もあるんだけど、まぁ、行ってからゆっくりと考えることにしよう。心配なのは台風だけだ。

投稿者 kom : 09:11