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2007年01月09日

星の軌跡

 11月末に某ネットショップに予約したPentax K10D。実際に手に入ったのは発売から10日ほど経った12月中頃だった。 いまでも品薄で、ヨドバシやビックカメラの店頭では「予約」となっている。しばらくすれば潤沢になってくるんだろうと思うけど、 キャノンとニコンの二強によって8割のシェアを持っているデジタル一眼レフ市場において、最も注目すべきカメラであることは間違いない。

 実際に使ってみると、とてもよくできたカメラであることがよく分かる。ファインダーの大きさや見易さ、 ISO感度を瞬時に変えられるSvモードの新設、防塵防滴で、それなりに品位の高いボディ、1000万画素の高解像度、 ボディ内蔵の手ぶれ補正(SR)、ペンタ初のダスト対策であるダストリムーバブル、・・・これだけの機能がバランスよくまとめられている。 OLYMPUSを使っているときは、ホワイトバランスの信頼性が低かったのでいつもRAWで写していたけど、 このK10Dはホワイトバランスも優秀。今回の八重山では、ほとんどJPEGで写したけど、 ホワイトバランスを調整したくなるような写真はほとんどなかった。

 さらに16-45mm F4という純正レンズの存在は、ワタシ的には大きい。35mm換算で24-70mmと、 まさに私が使いたいレンジのズームで、しかも描写性能は素晴らしい。これに防塵防滴のレンズだったら完璧だったのだが。それでも、 ワタシ的メインカメラの座に、当分の間、居座るのは間違いないと思う。

 このカメラのよい点はすでに語りつくされていると思うけど、その一方で不満も出されている。 ワタシ的にその中でも大きい不満はダストリムーバブル。これは気休め程度の性能しかない。八重山旅行中に、 カメラのモニターでも分かるような大きなゴミがついた写真があったが、電源をON・OFFしてもとれない。結局、 ブロワーでかんたんに取れたけど、OLYMPUSの完璧に近いダスト対策と比べると、その信頼性には大きな差がある。

 あと、あえて挙げれば、オートフォーカスの性能。これはK100Dと比べると長足の進歩を見せたけど、 照度が暗くなるとなかなかフォーカスが合わないシーンもあった。なお明るい場所でのフォーカス性能は、全く問題なく、とても正確。 スポーツ写真を撮るのでなければ、このカメラで不満は出ないだろうと思う。

 掲載した写真は、今回の旅の最後の日、ほんの数十分間だけ満天に星が広がった時間があった。 竹富島にいた私はすぐにカメラを持って宿を飛び出し、三脚にカメラをセットした。露光時間はほぼ4分。風でゆらぐ椰子の木の上に、 星が降っている。正直言って、もっと露光時間を長くするべきだったが、諸事情でこれが限界だった(^_^;)。

 

投稿者 kom : 2007年01月09日 22:06