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2005年09月25日

ミュンヘン・オペラ

 一昨日はミュンヘンオペラの「タンホイザー」、今日は「マイスタージンガー」に行ってきた。 東京文化会館も神奈川県民ホールも満員の大盛況で、初日公演ということもあって着飾った人も多かった。華やかな雰囲気である。

 でも、やっぱりオケが巧いなぁ。このバイエルン国立歌劇場を聞くのは久しぶりなんだけど、さすがにドイツ・ オペラの最高峰に挙げられるだけあって、実に巧い。日本のオケも悪くないけど、この歌劇場のオケと比べるとスケールの違いに驚かされる。 メータが紡ぎだすアンサンブルはところどころでバラバラになりそうなところもあったけど、危うさに至らなかったのはオケの力量だろうと思う。 重厚さと、しなやかさを併せ持ったワーグナーの世界はキキモノである。

 歌手もイイ! 全体的に水準が揃っていて、穴がないのである。タンホイザーが知性的過ぎるとか、 エリーザベトが清純さが足りないとか、ザックスが老けすぎとか、キャスティングの好みの問題はあるけど、 これは今の日本の歌劇場では実現しえない水準だろうと思う。タンホイザーの演出は小細工が過ぎて好きにはなれなかったけど、 マイスタージンガーのモダンな演出は素晴らしいと思う。どちらかを見るなら、ぜひ「マイスタージンガー」をオススメしたい (NHKホールはオススメできないけど)。

 さて、明日は新国立劇場の「マイスタージンガー」である。これで3日連続ワーグナー漬けである。 さすがにマイスタージンガーの連続は・・・・マジでツライ(^_^;)。

※今日のマイスタージンガー第3幕では、ハウリング音が煩かったゾ。

投稿者 kom : 2005年09月25日 23:06

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