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2005年02月22日
ラザレフ&読売日本交響楽団
今夜はサントリーホールの読響定期で、このところ常連になりつつあるアレクサンドル・ ラザレフが登場し、R・シュトラウスのプログラムを振った。会場は9割程度の入り。
- R・シュトラウス:祝典前奏曲
- R・シュトラウス:ブルレスケ(Pf:若林顕)
- R・シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」
選曲の人気の有無はともかく、3曲とも派手な曲で、オケの編成もきわめて大きい。そして、それにも増して派手なのが、 ラザレフの指揮である。もともと大柄な人であるけど、アクションも大きく、まるでクマのダンスだ。指揮台の面積をフルに使っても足りずに、 片足を踏み外してしまうほどである。そこから表現される音楽も派手かというと、意外とそうでもない。
最初の祝典前奏曲ははじめて聴いた曲だが、オルガンも加わったド派手な祝典音楽である。 最初は指揮者のアクションの大きさに驚かされるが、そこから醸し出される音楽は意外とオーソドックスで、 ffになっても音が崩れることもなく、アンサンブルもきちんと整えられている。超難曲のブルレスケも、 若林顕の安定感のある演奏で見事に仕上がったし、メインの「ツァトゥストラ・・・」は、 むしろppの音が磨きぬかれていたことに印象が残った。
ハッキリ言ってビジュアル的にはウザイ指揮者だが、その音楽作りは意外とマトモ。この選曲では仕方がないのかもしれないが、R・ シュトラウスらしい官能的な音色がもっと楽しめれば、さらに素晴らしい演奏会になったと思う。
投稿者 kom : 2005年02月22日 22:25