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2005年02月18日
ブリュッヘン&新日本フィル
2月18日は、新日本フィルのトリフォニー定期一日目。このコンサートの注目は、古楽演奏の草分けであり、 日本のオケを始めて指揮するブリュッヘンだ。どうしても「ブリュッヘン=古楽演奏」というイメージが付きまとうけど、 この演奏会はもちろんモダン楽器がメインである。
- ラモー:歌劇「ナイス」から序曲・シャコンヌ
- モーツァルト:交響曲第31番
- シューマン:交響曲第2番
最初のラモーだけはナチュラル・トランペットと思われる管楽器を使っていたほかは、すべてモダン楽器による演奏である。正直、 前半の2曲は「ぼけーっ」という感じで聴いてしまったのでノーコメント(^_^;)。しかし、後半のシューマンには感銘を受けた。 シューマンもあまり馴染みのある曲ではないのだが、ブリュッヘンのアプローチは極めて丁寧で、ロマン派的な贅肉をそぎ落とした、 とてもシンプルな演奏である。各楽器のパートがきれいに分離して、混濁のない室内楽的な演奏は好感が持てる。音楽の流れもとても自然で、 こういう空気感を醸し出せる指揮者はなかなかいないように思う。最後の高揚感に至るまで、 ゆったりじっくりとシューマンの交響曲を堪能させていただいた。うん、意外とシューマンの交響曲もいいじゃん!
25日はサントリーホールでシューベルトの「未完成」と「グレイト」である。こっちのほうが馴染みの曲なので、個人的には楽しみ!
投稿者 kom : 2005年02月18日 23:27