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2005年01月30日
旅カメラ~Minolta DiMAGE A1~
今はメインでデジタル一眼レフを使っているけど、 2年ほど前まではレンズ交換の出来ないコンパクトなカメラを使っていた。普通の人は、 写真を撮ることを目的として旅の出るわけじゃないから、あまり大きなカメラを持って行こうとは思わないだろうし、事実、 私自身も2~3年くらい前まで、デジタルカメラは単なる旅の記録用だったから、コンパクトなデジカメで十分だったのだ。 デジタル一眼レフの値段が下がった今、その敷居は随分と下がったけど、それを誰にでも勧められるわけではない。 いくら大型の撮像素子を使っていて画質が良かろうと、目的に合致していければ宝の持ち腐れだし、第一、デカ過ぎる。やはり 「旅カメラ」にはある程度、コンパクトであることが必須の条件になる。
今日、近くの量販店に行ったら、 Minolta DiMAGE A1が大幅に値下がりしているのに気がついた。数日前までは79,800円で15% 還元だったものが、今日見たら59,800円に15%還元、一気に2万円の値下がりである。値札には「最終価格」とか書かれているが、 これも異例の安さである。家に帰ってネット上で探してみたら、ポイント還元はないものの49,800円で売られている。このカメラ、 フツーの人にはちょっと大きなデジタルカメラかもしれないが、前述の「旅カメラ」にはぴったりのデジタルカメラとして、 最もオススメできる機種の一つである。
私自身も使っているカメラの一つだけど、何よりも素晴らしいのは強力な手ブレ補正。これはスゴイ。 シャッタースピードにして約3段分程度の手ブレ補正効果とのことだが、暗いところだけじゃなくて、川の流れや滝や噴水を流して写したいときも、 安心してスローシャッターが切れる。広角側なら1/8でも手持ちでへっちゃらだ。画素数は500万画素と、 いまでは見栄えのしないスペックだが、A4版程度なら十分な画素数だ。28-200mmのレンズもかなり優秀だし、マクロも含め、 これ一台でほとんどの被写体をカバーできると思う。
欠点は、広角側の湾曲収差が大きいことと、画像がややノイジーなこと。前者は仕方がないが、後者はプログレッシブ・ スキャン方式のCCDを採用していることに起因するらしい。この程度のノイズだったら、画面で等倍にして見るならいざ知らず、 プリントする分には気にならないはずなのだが、どうしても気になるなら(実は私も少し気になる・・・)、RAWで撮影して、 SILKYPIX (有料のRAW現像ソフト)で現像すれば見かけ上の解像度も上がるし、ノイズや偽色も見違えるように少なくなる。 RAW+SILKYPIXなら、十分に作品撮りにも使えるクオリティがある。
このカメラは後継機A2やA200が発売されているけど、800万画素になったのと引き換えにISO感度が64と低くなって、 使いにくくなってしまった。個人的には、値段も考え合わせればA1の方がオススメである。この値段なら、「買い」の一台だと思う。
投稿者 kom : 2005年01月30日 00:30