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2007年03月24日

PIE体験記

 今日は東京ビッグサイトで開かれているPIE(フォト・イメージング・エキスポ)に行って来た。 PIEに行くのは3年ぶりくらいだと思うけど、今年は注目の新製品が多いということもあって、朝10時のオープンと同時に会場に入って、 5時の閉館間際まで粘って会場を廻り、セミナーやトークライブを聞いてきたのだ。

 今年のワタシ的注目は、何と言ってもOLYMPUS E-410。世界最小・最薄・最軽量の三拍子そろったデジタル一眼レフで、 デザイナーもあの銀塩の名機OMのサイズにこだわって設計したらしい。発売前にもかかわらず、 オリンパスのブースにはE-410だけではなく手ぶれ補正を内蔵したE-510の稼動機も展示してあり、自由に触れるようになっている。 さすがにデータの持ち出しは不可とのことだったが、その感想を一言。

 まずE-410は、その小ささと軽さに驚く。これまで撮像素子の小ささにも関わらず、そのボディは決して小さくはなかったが、 今回のE-410で名誉挽回。E-SYSTEMのメリットを目に見えるサイズで体現したワケだ。グリップも悪くない。 新発売の標準+望遠ズームレンズもコンパクトなので、これなら何処にでも持っていけそうだ。 しかし、 ボディはE-330と同じような感覚のプラスチック成型のボディで、触った感覚はちょっと安っぽい。見た目と触った感覚だけで言うと、えっ? これで89,800円?という感じ。Kiss Digital Xも同一価格帯だけど、Kissの方が高級感がある。

 で、肝心の画質だが、まだベータ版ながら、これは大きな期待を感じさせるものだ。 ISO400で撮影したポートレートをプリントしてもらったんだけど、ノイズは全く感じさせないもので、400なら常用感度だろう。 ISO1600でも写してモニターで拡大した画像を見たが、多少のカラーノイズが浮いてくるが、充分に実用性を感じさせるものだ。 E-330と比較しても、EVで一段階程度の向上を感じさせる。新しい撮像素子のLiveMOSと、新画像エンジンの成果だろうと思う。

 ただし、E-410を買うかどうかはちょっと微妙。たしかのこのコンパクトさは魅力で、 もし上位機種のE-1後継機を買ったとしてもE-410はサブ機として無駄にならないと思うが、 すでにE-330を持っている身としてはあまり大きな魅力は感じなかったというのが正直なところ。これがあと1万円安かったら、 きっと買ってしまうのだろうが、発売当初は、しばらく様子見をしてみたい。

 そしてE-510。グリップが大きくて、ちょっとデザイン的には野暮ったいが、手ぶれ補正の効果は素晴らしい。 これも魅力があるんだけど、ボディだけでも12万円程度という値段がネックになりそう。この値段だったら、同一価格帯のPENTAX K10Dをオススメしたくなる。E-510は、あと2~3万円くらいは安くしないと売れないんじゃないかな。ま、最近のオリンパスは、 シェアを確保することよりも利益率を確保する方向に向いているので、それほど売れなくても良いのかもしれないけど・・・。

投稿者 kom : 23:59

2007年03月12日

ドライヤーを買い換える

 先日の朝、ドライヤーのスイッチを入れても冷風しか出てこない。どうやら壊れたようだ。10年以上使ったから、まぁ、 仕方がないとあきらめ、新しいのを買うことにした。

 近所の量販店に行き、見ているといろいろな機種がある。値段も数百円から1万円近いものまでピンキリ。 こんな単純な構造のキカイだと、値段ほどの差はないだろうと思い、マイナスイオン式のモノで一番安い機種を選んだ。コイズミ製の1,980円で、 さらに10%還元。

 で、マイナスイオン式のドライヤーって初めて使ったんだけど、これイイです。最初、その効果に懐疑的だったんだけど、 髪さらさらになるんでびっくり! 原理的には髪の静電気をどうにかするのかなと思うんだけど、 1,980円でこれだけ効果があるとは思わなかった。いい買い物をしたと思ったけど、最近はさらにナノイオン式のドライヤーもあるんだね。 これはどんな効果があるんだろ。

投稿者 kom : 00:14

2007年03月11日

新国立劇場「さまよえるオランダ人」

 実は今シーズンから、ワタシは新国立劇場のオペラの年間会員になっている。平日公演限定のチケットだけど、振り替えが自由にできて、 しかも3階席正面のB席が9,450円なら入会してもいいかな・・・と思った次第なのだ。すでに来シーズンの継続の案内も来ているんだけど、 来シーズンは大幅に値上げ(@11,000円)されていて、しかも見たい演目が少ないというのもあり、継続は断念したんだけど、 今シーズンはできるだけ新国のレポをしていきたいと思っている。で、・・・「さまよえるオランダ人」の公演は、 3月7日の水曜日に見に行った。

【指揮】ミヒャエル・ボーダー
【演出】マティアス・フォン・シュテークマン
【美術】堀尾 幸男
【衣裳】ひびの こづえ
【照明】磯野 睦
【舞台監督】菅原 多敢弘

【合唱指揮】三澤 洋史
【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京交響楽団

【ダーラント】松位 浩
【ゼンタ】アニヤ・カンペ
【エリック】エンドリック・ヴォトリッヒ
【マリー】竹本 節子
【舵手】高橋 淳
【オランダ人】ユハ・ウーシタロ

 見終わって、相当の脱力感があった上演だった。まず問題だったのが管弦楽。たしかに音楽のタテの線はあっているようだけど、 音にワーグナーらしい厚みが乏しく、芯がない。ワーグナーを聴くうえで最も大事なのは、やっぱりオケである。さらに演出も面白くない。 なんかうまく表現できないけど、学芸会チックで、緊迫感がない。ダーラントの船はイカダみたいだし、群集の動かし方も変。ゼンタの死も、 オランダ人の船を乗っ取って沈没させる設定で、「これが救済なの?」って感じなのだ。総じて言えば、やっぱりオケと演出が面白くないと、 この演目は楽しめない。

 収穫は、歌手と合唱は全体的に素晴らしかったこと。知名度の高い歌手は少ないような感じだったので、 あまり期待しないで聴きに行ったんだけど、これは文句なしにレベルが高い。特にアニヤ・カンベのテンションの高い声には感心した。

投稿者 kom : 23:42