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2008年01月16日

LUMIX DMC-L1 は如何に?

まだ、あまり使い込んではいないのだけど、とりあえず現時点での感想を書いておこう。

良くも悪くも、このカメラの操作性は独自性が強い。ふつうは背面の液晶パネルの中のメニュー画面の中から選択するというものでも、専用のメカニカルなスイッチがいくつも付いている。スポットや中央重点、評価測光などの切り替えや、連写モードの切り替えなども専用のメカニカルスイッチで切り替えるほか、シャッタースピードのダイヤルを持っているデジタル一眼レフも他にはない。

その中で最も注目すべきは、ライカブランドのレンズに設けられた絞り値を設定するダイヤルだ。シャッタースピードのダイヤルもそうだが、これはフィルム一眼レフの時代にはほとんど必ずあったダイヤルである。それをデジタル一眼レフの時代に復活したのが、このカメラの一番のコダワリなのだろうと思う。それが功を奏しているかどうかは評価が分かれると思うけど、個人的に高く評価したいのがレンズの絞りのダイヤルだ。絞り優先AEを多用する人にとっては、このダイヤルはめちゃ便利!

カメラのAF化が進むに従って、レンズをホールドする左手はレンズのズーム以外にやることが無くなってしまった。昔は左手でフォーカス、レンズの絞り値の設定、さらにはズームなどの操作を行っていたし、オリンパスのOMシステムの場合はシャッタースピードのダイヤルもマウント部にあったので左手は大忙しだった。しかし、現在のデジタル一眼レフの多くは、操作の大半が右手に集中してしまい、スピーディな操作が難しくなってしまっている。それが、このLUMIXの場合は、操作が左手にも適度に分散していて、とっても便利なのだ。どうせならはシャッターもマウント部にすれば良かったのに。

ただ、この便利な絞り値のダイヤルも、高価なライカブランドのレンズだけ。オリンパス製のレンズの場合はレンズにダイヤルがないため、本体のダイヤルで設定するしかない。これでは操作性が大きく低下してしまう。ホントは、ZuikoDigitalにも絞りダイヤルを設けてほしいのだが・・・。ここでは、フォーサーズの統一的な操作性が確立されていないもどかしさを感じてしまう。

あと、このカメラは、メディアにSD(SDHC)カードが使用できる。最近では、高速なClass6の8GBのカードでも5,000円以下で売られている。もちろんCFよりも安い。ためしにA-DATAの8GBのカードを入れたが問題なく認識し、JPAG最高画質であれば21コマまでは秒間3コマで連写可能、その後もちょっとだけ速度は落ちるけど秒間2.5コマ程度の連写が可能だった。

画質のついては、昨日の掲載写真のとおり。ホワイトバランスやフォーカス、AEの精度に関しては、E-1、E-300以上で、E-3以下という感じ。高感度画質は、まだ使い込んでいないけど、少なくともISO400までは安心して使えそう。解像力や色合いは悪くない。少なくともデジタル一眼レフに求められる水準は満たしていると思う。あと、これは勘違いかもしれないけど、ポロプリズムでミラーが横に動くカメラは手ぶれに強いような気がする。かなりのスローシャッターでもブレが少ないのに驚いた。発売は1年半前のカメラだけど、いまでも通用する画質である。

ただ、これから新品のDMC-L1を買うのは、よほど安くない限りはオススメしない。やっぱ、ふつーにE-410やE-510を選択したほうが無難だ。でも、すでにフォーサーズのシステムを持っている人が違った傾向のカメラを使ってみたいのであれば十二分に楽しめると思う。私ももうしばらくこのカメラを使いこんでみたい。やっぱ、ズミルックスには、このカメラの方がよく似合うからだ。

投稿者 kom : 2008年01月16日 22:09

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