« メリクリ! | メイン | やっぱネコでしょ! »

2007年12月29日

E-3から1ヶ月 ~瀬尾由布子ポートレート~

11月23日の発売日にOLYMPUS E-3を購入してから、おおむね1ヶ月が経った。フジモトタカコさんのライヴで本格投入して以来、持ち出す一眼レフは完全にE-3だけになってしまった。ワタシの写真のメインフィールドはやはり「風景」であることは変わりはないけれど、この一年は頻繁に旅に出ることがままならなくなってしまって、この年末年始も自宅で過ごすことになってしまった。したがって、E-3も旅に出ることはできないのである。

seno02

そんな中、4月にポートレートを写したことがある瀬尾由布子さんを、ふたたび写すことができる機会が訪れた。これはラッキー! ポートレートは、(スポーツ写真ほどではないものの)カメラ本体の性能がシビアに問われるジャンルである。フォーカスのスピードと正確さ、シャッターのレスポンス、肌の色を整えるための正確なホワイトバランスと露出など・・・・、風景写真以上のシビアさが求められる。

seno01

で、今回のカメラはもちろんOLYMPUS E-3で、レンズはZuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5と、Leica Sumillux 25mm F1.4を使った。どちらも開放から信頼して使うことができるレンズである。フォーサーズならではの正確なフォーカスに加え、E-3では従来のレンズでも十二分に高速だ。フォーカスポイントも11点に増え、そのすべてにクロスセンサーを採用している。その効果は抜群で、従来のオリンパスのカメラと比較することはできない。

seno10 

↑撮影地は横浜。25mm 1.4開放だが、背景は思ったほどボケない。そのかわりフォーカスは正確でシャープ、開放から安心して使える。

seno03

閉店になった写真スタジオ?の前にて。

sen004

↑これはISO250で、F1.6に絞りました。キテいるところはシャープなのにカリカリにならない描写がポートレート向きです。

seno05

↑これは撮影距離の関係で、背景はかなりボケていますね。25mm F1.4開放です。

seno11

↑これは14-54mmの絞り開放。デジタル専用とはいえ、開放だとちょっと甘めですが、むしろこの方がポトレ向きかも。

seno06

全部RAWで写して、Photoshop Elements 5.0で現像しています。肌色を整えるために露出の微調整を行っていますが、ホワイトバランスは一枚を除いてすべてオートで写しています。曇天でしたが、ホワイトバランスはかなり正確です。曇天程度のならJpegでも安心して使えそう。

seno07

seno08

seno09

このモデルの瀬尾由布子さんは、単にキレイなだけでなく、カメラマンの意図を汲み取ってポージングや表情に表してくれます。ふつう、ポートレートの写真では使えないカットがかなりの確立で発生するのですが、由布子さんの場合はそういうカットの比率がかなり少ない。 表情も多彩で、いろいろなシチュエーションで撮ってみたくなります。

seno12

曇天のため、レフ板なしでも光がきれいにまわっています。晴れている日よりも、むしろ撮影はしやすいかもしれません。

seno13

最後は教会前にて。なんとなく自分のカメラの腕が上がったような錯覚を覚えますけど錯覚はあくまでも錯覚。今回はモデルの良さ、ロケーションと光線のよさに助けられた感じです。横浜は、やっぱり撮影のポイントがたくさんあって楽しいです。

今回の撮影で実感したけど、E-3はホントに素晴らしいカメラに仕上がったと思う。いくつかの問題点を指摘するとしたら、フォーカスポイントの選択が方向キーでダイレクトに行えないこと、大きさと重さ、スリープからの復帰がもたつくこと、電池のもちがイマイチ、といったところ。もしかしたら電池がマンタンじゃなかったのかもしれないけど、バッテリに黄色信号が出て撮影の中盤くらいに交換したのに、後半にはまた黄色信号が・・・。もしかしたらファームウエアのバージョンアップで改善される項目もあるかもしれないけど、決定的な問題はない。このカメラがあれば、他のカメラは要らない、・・・マジでそう思います。

投稿者 kom : 2007年12月29日 23:54

コメント