浜離宮朝日ホール(築地)


 1992年に朝日新聞社の新社屋内に造られた室内楽専用ホール。シューボックス型のホールで、1階席が中心だが、若干の2階正面席とバルコニー席がある。広々としたロビーやエントランスは都内の室内楽専用ホールの中では最大。 ピアノの音を最大限に美しく響かせることを目的として設計されたため、控えめな残響音、クリアーな音質を特徴とする。

 このホールは開館した当初はさまざまな演奏会が行われていたが、最近はかなり停滞している。交通の便が良くなく、アフターコンサートの場所もない、「築地」という周囲の環境も今ひとつで、観客動員が悪いためだろうか。プロモーターが主催するコンサートはほとんど行われなくなって、若干のホール主催公演が行われているのみである。大変良いホールなのにもったいない。建設費だけではなく、運営費のももっとお金を使わないとただの箱になってしまうだけではないか…。