Concert Diary in June ■文中の敬称は省略しています。 ■各タイトルの日付は、掲載日を表しています |
オペラ4連荘 (ボローニャ&新国カルメン) いやぁ、先週は爆忙の日々であった。仕事は立て込んでいるし、オマケに6月4日から7日まで夜のオペラが4連荘! 仕事も朝からずーっとコンピュータの液晶の前に座ってキーボードをカチャカチャ叩いているもんだから、家に帰ってからホームページを更新しようという意欲も萎えぎみ。そんなワケなんだが、この4日間がボローニャ歌劇場の3演目に、新国立劇場いわく付きの演目「カルメン」と来れば、一応書かねばなるまい(^_^;)。 とは言っても延々と文章を書く気にもならないので(^_^;)、手短に星取表?ちっくに行こう。(02/06/10)
ベルティーニ=都響 今月の都響定期、ホントはサントリー定期の会員なので12日だったんだけど、都合により13日の東京文化会館定期に振り替え。同一プログラムだと、このように助かることもある。今月の定期は音楽監督ベルティーニの登場で、ソリストには注目の庄司沙矢香とあって、満員とはいかないものの、5階席にもお客さんが入って東京文化会館としては大盛況である。 前半は、その庄司紗矢香によるブラームスのヴァイオリン協奏曲である。私は初めて聴くソリストなのだが、ステージ上の姿はまだまだ少女の面影である。なんでも彼女としては初挑戦の曲らしいのだが、そのことを割り引いて考えても、聴いた印象は今ひとつの印象だ。まず音色だけを言っても、最近の若手ソリストの中では光沢感や変化に乏しく、楽器を巧く鳴らしているとは言えないのではないか。さらに節回しにしても、チマチマした感じが拭えず、この曲をきちんと掌握しているとは思えなかった。もしかしたら得意の曲だと、まったく違う印象になるのかもしれないけど、少なくともこの日のブラームスの演奏はなぁ・・・(以下自粛)。 後半はドビュッシーの「夜想曲」とラヴェルの「ボレロ」。晋友会の女声合唱も登場した「夜想曲」はこの夜の一番の聴きモノで、ダイナミックレンジの広さ、音色の豊かさも特筆すべきもの。フルネでも同曲を聞いたことがあるけど、その違いは、ベルティーニのほうが音の厚みがあることと、音楽の燃焼度が高いことかな。とにかく、「夜想曲」のときの都響の集中力の高さ、木管のソロの美しさ、それらが醸し出す官能的な響きを堪能した。つづく「ボレロ」は、「夜想曲」と比べるとちょっと荒さが出てしまったような感じで、これまでに聴いた数々の名演の前では分が悪いんだけど、それでも燃焼度の高さはベルティーニならではだろう。延々と続くクレッシェンドの波の中で、しばしの興奮を味わった。(02/06/16) ベスト4 ワールドカップもいよいよ佳境。日本はトルコに負けちゃって、巷(ちまた)の話題度が若干低下しているのは否めないけど、それでもサッカーが日本中をここまで熱狂させるとは思わなかったのではないだろうか。ウチの職場でもサッカーの話題が時候の挨拶を押しのける勢いだし、向かいに座っている女の子はサッカーなんかには興味がないはずなんだけど、ケータイの液晶はベッカムの写真である(^_^;)。電車の中で聞き耳を立てていると、サッカーネタが登場度ナンバー1だ。これがすぐにJリーグの人気に結びつくかどうかは疑問符がつくのがビミョーなところなんだけど・・・、追い風になるのは確かだろう。 そんななかで韓国がベスト4入りの「怪」進撃である。同じアジアのサッカーファンとして率直に喜びたいところなんだけど、進撃が「快」ではなく「怪」なのは、どうしても疑惑の審判問題がつきまとうからだ。対イタリア戦でのトッティ退場の誤審は、勝敗に決定的に結びつかなかったと思うのでまぁ許す(^_^;)。しかし、昨日の対スペイン戦は誤審がなければ明らかにスペインが勝っていた試合だった。あのヘッディングのどこがファールなのか? 2点目(?)のシュートに結びついたボールはエンドラインを割っているのか? どう見ても誤審である。この結果、さすがに韓国の心有るサッカーファンは、素直には喜べないのではないだろうか。 さて、本題に戻って音楽ネタである。昨週は3回のコンサートに行ったので、その「怪」レポートである。
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