Concert Diary in July

■文中の敬称は省略しています
■各タイトルの日付は、掲載日を表しています


●01/07/03 フェニーチェ歌劇場の「椿姫」

 昨日(7/2)はBunkamuraオーチャードホールで行われたフェニーチェ座の「椿姫」の公演に行って来た。登場する歌手はさほど有名とは思えないが、それでも会場は満員の盛況で、3階のサイドにあるバルコニーの立ち見席まで客が入っていたのを見るのは初めてである。

 「椿姫」を海外の歌劇団による来日公演で見たのは初めてだと思うけど、本場モノというわりに満足度の低い公演になってしまったのはとっても残念である。問題点はたくさんあるんだけど、やっぱりヴィオレッタの出来不出来が上演の上演を決定的に左右する演目であることを再確認。テオドッシュウは実に良く通る声質と、ホールの隅々までビンビンに響かせる声量の持ち主ではあるけれど、音程が不確かで、金属的な声がで感情が伝わりにくい歌手である。あんな歌い方で声が壊れないものだと感心するほど、音程が外れてもお構いなしに力任せに歌うところがあって、一本調子になりがち。幕が進むにつれて、声の柔らかさも出てきたけど、結局最後までヴィオレッタに感情移入できないまま終わってしまった。

 次にテンポの問題。指揮者はカラプチェフスキーだけど、ヴィオレッタのアリアで「そは彼の人か」などのヴィオレッタのアリアで極端にテンポを落として音楽の流れを止めてしまう点が多いに気になった。これは歌手の指示に従ったような印象を受けたが、このテンポの異様さから感じたことは、この舞台を統括しているのが果たして指揮者なのか、演出家なのか、それとも歌手にお任せなのか・・・さっぱり解らなかったのである。演出を見ても一貫性を欠いているので、結局、責任者不在の舞台なのではないだろうか。

 舞台装置もチープのひとこと。かつての二期会でもここまでチープな舞台装置は使わなかっただろうと思うくらいだ。歌劇場が焼失したことに原因があるのかもしれないが、少なくともイタリア有数のオペラハウスに期待する水準には遠く及ばない。演出的には、オーソドックスなものだろうけど、第3幕は病院の中という設定のようだ。そのわりに医者は帽子とコートを羽織って「往診」という感じで、舞台装置と演出の間にすきま風が吹いている。登場人物の動きも緊迫感がなく、ほとんど歌手にお任せの世界なのだ。

 その他の歌手やオーケストラ、合唱などは水準に達しているので、歯車がうまく噛み合えば良い上演をしてくれるのかもしれないが、この日の「椿姫」を見た限りでは、いつも正月に「椿姫」上演している藤原歌劇団のレベルの方が高いと言わざるを得ない。終演後にはブラボーの声が飛び交っている中で、少数派ながらブーイングの声が聞こえた。ワタシ的には後者の方に共感を覚えた公演だった。



●01/07/06 新国立劇場「マノン」初日!

 昨日の「マノン」は、ワタシ的には全く初めて見る(聴く)オペラ。幕割りや、上演時間などなど全く知らないまま新国立劇場に向かった不届き者なのだが(^_^;)、6時半に始まった舞台が終わったのは10時過ぎという長丁場。自宅に帰ってきたのも遅かったので手短に書くことにしたい。

 まず良かったのがデ・グリューを歌ったサッバティーニ。彼の声は前にも何回か聴いたことがあるけど、今回が最高の出来だったと思う。輝かしい美声と、弱音のコントロールの見事さ、フランス語は良くワカランのだがイントネーションの美しさは、この日の舞台の最高の聞き物。タイトルロールのヴァドゥヴァは、ところどころで声が割れている感じが気になったが、声量もあり実力のあるソプラノだと思う。

 対してワタシ的不満点その1.そもそもマスネの書いた音楽そのものが面白くない。歌と管弦楽がバラバラに聞こえるのは、マスネの音楽のせいなのか、それとも演奏家の問題なのか、不勉強な私にはよく解らなかったのだが、少なくともこの日聴いた音楽の大部分には共感を持てないまま、舞台が終わってしまった感じ。一回聴いただけで、結論づけるつもりはないけれど、やっぱり上演される機会が少ない理由が何となく解ってしまったような感じがした。

 オーケストラの演奏も幕が進むにつれてキレが出てきて良くなったけど、最初はかなり音色がべったりとしていて平板的な演奏だったのが残念。少なくともこの日のオケは、最高時の東フィルの実力は出し切れていないように思った。

 演出は30年前にウィーンでプレミエを行った伝統的な演出らしく、安心して見られるモノで、舞台装置も淡い絵画的な色彩感が上品で美しかったが、ワタシ的にはサッバティーニ&ヴァドゥヴァ以外には見所・聞き所がない上演になってしまった。12日にもう一度聴きに行けたら、認識は変わるかもしれないが、初日はこんなところです。


●01/07/26 くらっしゅ!!!

 このホームページの更新作業に使っていたデスクトップ・コンピュータのWindowsが壊れてしまったみたいでInternet Explorerが立ち上がらなくなってしまったのが2週間くらい前。インターネットにアクセスできないコンピュータなんて役に立たないので、何とか復旧を試みたのだが、うまくいかない。めんどくさくなってリカバリすることに決定!!データファイルなどはすべて生き残っていたのだが、ハードディスクをリカバリするなら、ケースやハードディスクも新調しようと思って、ほとんど新しいコンピュータを組み上げてしまった。ケースには国産アルミ製ケースで有名なWinDyブランドのもの。ケースはコンピュータのパーツの中で、最も長持ちするパーツだから、これにお金をかけても惜しくはないという考え方で、ちょっとフンパツ!
 このホームページ更新も滞ってしまったのも、コンピュータのクラッシュも原因のひとつ。モバイルで使っているノート・パソコンでも更新できなくはないんだけど、やっぱり画面が広くないとぜんぜん使う気にならない。 
 そして何よりも、毎日の暑さはカラダに堪える。更新意欲も大幅に減退。やっぱり夏にコンサートが行われないというのは、とても正しい習慣なのだと改めて思う。いくら良い演奏でも、聴き手の気分がのらないとダメ。あ〜、仕事を離れてどこかに長期的に避暑に行きたいなぁ・・・・と思うこの頃である。


●01/08/21 こねこ

 「チケット電脳市場」に、チケットをたくさん掲示中なので、興味のある人は見るべし。

 さて、職場の近所の公園に生まれたばかり子猫が捨てられていたらしく、それを見かねた人が拾ってきて、ウチの職場のダンボールの中には子猫が2匹遊んでいる(^_^;)。たぶん生後2〜3週間くらいの男の子で、茶と白のぶち模様がかわいい。片方の手のひらにのっかる大きさで、上の写真は、ちっちゃくて大人しい「シロ(仮称)」で、下の写真は指をしゃぶしゃぶしている元気な「茶々(仮称)」。 拾われてきた金曜日はあまり元気がなかったけど、ネコ用のミルク(結構値段が高い!)をあげたら、翌日から元気いっぱい!元気に兄弟で遊んでいる。

 いつまでも飼えるわけではないのだが、保健所とかに届けると1週間で安楽死の運命・・・、こ〜んなかわいい子猫にそんなことをさせるわけには行かないので困っている(^_^;)。わたしの猫は好きなのだが、何と言ってもコンサート通いで帰りも遅く、ネコを責任もって飼える立場にはないっ! 

 子猫は、とってもかわいいのだが、母猫がいないので、育てるのは結構大変で、4〜5時間ごとにミルクをあげないといけないし、排泄の世話や、体を舐めて清潔に保ったりすることを、母猫にかわってやってあげないといけない(^_^;)。そんな情報もインターネットにはたくさんあって、とっても助かっているんだけど、だれかかわいい子猫を責任もって飼ってくださる方はいませんかね??(^_^;)。



●01/08/29 Air H"常時接続開始!

● 「チケット電脳市場」に、チケットをたくさん掲示中なので、興味のある人は見るべし。
●子猫の里親になってくださる方を探していますメールでお問い合わせください。

 今日からいよいよDDIポケットのAir H"によるインターネット常時接続サービスが開始になった。32kパケット通信ながら、24時間常時接続可能で4,930円/月(年間契約)。私も8月にAir H"を買って64kで通信していたのだが、今日から早速、定額サービスに切り替ええて32kパケット通信を開始した。

 ADSLに慣れてしまった人には、さすがに32kはちょっと遅いと感じると思うけど、モバイルで普通に接続する分には十二分に実用になる速度である。数年前までは28kのモデムでネットサーフィンしていたんだから、メールチェック程度ならもちろん、普通のホームページなら大きな不満はないんじゃないだろうか。

 東京ならフレッツISDNやADSLなどの常時接続サービスの選択肢が多いけど、地方によってはまだ常時接続サービスが提供されていないところもある。そのような地域ではAir H"は救世主的存在かもしれない。もちろん私のようなへヴィ・モバイラーにとっても! これからTDKからコンパクトフラッシュサイズのカードも発売されるらしいので、待つのも選択肢のひとつだが、Air H"はワタシ的オススメ・アイテムなのだ。
 



 さて、今日は牛の模様で御馴染みの日本ゲートウェイ株式会社が日本での営業活動を終了するというニュースが飛び込んできた。Gatewayといえば、私が一番最初に買ったAT互換機で、8年位前にアメリカから個人輸入したのがGatewayで、CPUはインテル486DX2-66、メモリーは8MB、HDDは340MBのコンピュータで、当時としては最速の個人用コンピュータだった。値段は日本で買えば60万円は下らない時代だったが、個人輸入で35万円くらいだったのを、今でも鮮明に覚えている。

 このところ、コンピュータの値下がりが激しくて、ワタシ的にも戸惑いは隠せないほどなのだが、日本のパソコン市場の収益率がかなり落ち込んでいるであろうことは、ネットサーフィンでパソコンショップのサイトを見ているだけでもひしひしと実感できる。Gatewayは思い出のコンピュータだけに、日本市場からの撤退は寂しい限りである。それにしても、・・・・この前、Gatewayのノートパソコン、買ったばかりなんだよなぁ(^_^;)。