9月の「今日のひとこと」

(文中の敬称は省略しています)

今日のひとこと 今日のひとこと 明日は新国「トスカ」。最も人気のある演目の一つで、レパートリーシステムの柱=ドル箱になり得る演目だけに、舞台装置も豪華に作れると言うメリットがある。オペラハウスがない時代だったら、舞台装置をしまっておく倉庫代の負担が大きいので、公演が終わると廃棄と言うパターンがほとんどだったらしいけど、新国は定期的に同じ演目を上演するレパートリーシステムの確立を目指しているので、舞台装置を保管する場所も確保している。ゆえに豪華な舞台装置を作っても無駄にならないと言うワケ。今回の「トスカ」は、すでに来年度の上演スケジュールに組み込まれているので、今回チケットをゲットできなかった人はその機会にどうぞ。一度は見てみる価値があり。舞台装置が演出に与える可能性の大きさを実感できるはず。
 ところで・・・、あのゼフェレッリの「アイーダ」の舞台装置はそうなったんだ? (00/09/29)

今日のひとこと 最近、秋葉原に行く機会がめっきりと減った。前は週イチで行っていたし、今でも一番好きな町なんだけど(ちなみに一番嫌いな町は渋谷)、足が遠のいた理由はインターネットで用が足りてしまうこと。この間、買ったコンピュータやパーツのほとんどはネット・ショップで買ったものだ。秋葉原でお買い得品を探すより、ネットショップでお買い得品を探したほうが効率的かつ発見率が高い。インターネット人口は急速に増えていても、ネット・ショップには不安があって消極的な人が多いという報道があったけど、ショップの信頼性ははきちんと選べば問題は少ない。コンピュータでは、大塚商会系のαランド、ソフマップのコムストアはお買い得品も多く出ているし、配送も迅速でワタシ的お気に入り。ただ、洋服とか靴とかはネットショップで買う気はしない(^_^;)。
 土曜日のフィレンツェの発売日にグルちゃんのヴィオレッタを買う予定の人は、事前にNBSに払い戻し条件を確認しておくこと! ワタシはグルちゃんの日は買う気がないので、確認する予定なし。でも確認した人はメールちょーだい。(00/09/28)

今日のひとこと フィレンツェ歌劇場が95年に来た時にはあまり興味がなくて聴きに行かなかったんだが、今回はどうしようか思案中。まだ聴いたことがないので何ともいえないのだが、そんなにレベルが高い歌劇場なのかねぇ。音楽祭は有名だけど。
 ワタシ的な価値観でいうと、両演目ともE席(15,000円)以下なら買い。「椿姫」はグルベローヴァじゃない日を買う。「トゥーランドット」は、どっちのキャストが良いのか不明なので、適当にチケットが取れた日を買う、・・・といったところか。まぁ、絶対にD席(25,000円)以上は買わない。スカラ座「リゴレット」やウィーン「シャモニー」であれだけセールスに苦労しているんだから、このフィレンツェなんかは相当に売れ残りそうな気配である。(00/09/27)

今日のひとこと コンサート会場のチラシに折り込まれている「NBS NEWS 9月号」で佐々木忠次氏が書いている「起承転々」は、もうどうかしちゃってるんじゃないの?と思わせる無内容ぶり。新国立劇場の予算で剰余金が出たことに関して、「湯水のように予算を使って、なお使い切れなかったお金が7億4200万円もあると解するのが普通ではないだろうか。決して『節約したことによる』とは誰も思わないだろう」などと書いているんだが、いったい何の根拠があるのか?湯水のように使った具体的な実例があるんだったらきちんと書くべきだし、それが示せないんだったら暴言というしかない。私も新国にはいろいろな問題があるとは思っているし、辛口の批判をたくさんしてきたつもりだが、これは「役所憎し、新国憎し」の感情に任せたような無根拠な記事としか言いようがない。
 一方、フィレンチェ歌劇場のチケットは、グルベローヴァの「椿姫」だけ全席種¥5,000高い。しかしチラシには「出演者および配役の変更に伴う払戻し、公演日の振替えは出来ません」としっかり書いてある。つまりグルベローヴァがキャンセルしても一切払戻し無しということ!! こんな悪徳商法をしておいて、一方で新国批判、ふざけるな!と言いたい。新国だったらきちんと払戻しに応じるはず! 少なくとも、このようなチケットの発売をする以上、グルベローヴァが万一キャンセルした場合の払戻しくらいはきちんと事前に説明をするべきだろう。(00/09/26)

今日のひとこと 昨夜未明の雷は凄かった。普通の雷のゴロゴロといった音とは全く違って、ドッカーンという爆発音みたいな音で目を覚ましたんだが、雷鳴を聞いて恐怖感を覚えたのは初めて。
○ さて、新国立劇場「トスカ」は、いろいろな意味で充実した舞台になった。ヴァレル&佐野&直野というキャストだったんだが、一番拍手を集めたのは佐野で、最初は声のつながりがイマイチだったんだが、幕が進むにつれて本領発揮。輝かしく柔らかい声は、もはや日本を代表するテノールといっても大げさではないと思う。直野も絶妙の悪役ぶりで、存在感を遺憾なく発揮。ヴァレルの声はワタシ的にはあまり好みの傾向ではないが、容姿端麗で豊かな表現力を見せた。そして忘れちゃいけないのが、ヴィオッティ=東フィルの管弦楽の充実ぶりと、ディアツの手堅い演出、超豪華な舞台装置である。特に舞台装置は、新国立劇場の舞台装置の機能を十二分に発揮したもので、普通の演出だったら第一幕のテ・デウムは背後の音楽でお茶を濁すところを、スライド式の舞台装置できちんと客席から見えるところで再現しているし、第3幕の屋上と牢獄の舞台転換の見事さは見たものにしか解らないだろう。30日のクピード&ポンスの日も楽しみになった。
○ オリンピックの陰に隠れて、巨人のリーグ優勝。これほど、これほどカネまみれで、これほど汚辱に満ち、これほどアホらしい優勝というのはあっただろうか。巨人戦の視聴率が落ちるのも当然だが、選手の優勝インタビューも全然盛り上がらないし、これほど冷め切った優勝があっただろうか。ナベツネもこんなカネがあるなら、読響にクライバーでも呼んでみいっ!! (00/09/25)

今日のひとこと ヴァントのチケットは、念のため梶本のホームページからも申し込んでおいたんだけど、やっぱりD席はダメ。なんでもメールでも400件の申し込みがあって、電話枠とは別にチケットを用意していたんだけど、全然足りなかったらしい。まぁ、私は別枠でキープしてあるから良いけど。
 さて、オリンピックのサッカーは、私が生放送を見た・・・という原因もあって敗北。ボールの競り合いではことごとく負けていたし、パスミスは多かった。中2日のという日程も厳しかっただろうし、ブラジル戦で精根尽き果てたという感じだろうか。中田だけではなく、全体にいつもの調子ではなかったのは確か。
 とは言っても、2002年のワールドカップは、このチームが母体になることは間違いない。オリンピック代表からA代表に入る・・・というのではなく、むしろA代表がオリンピック代表に入る・・・というようなメンバー選考になるような予感。(00/09/24)

今日のひとこと 今日は「話題」のヴァント=北ドイツ放送響の発売日。健康状態が懸念されるヴァントがホントに来れるのか、ホントに来たとしても指揮者生命を縮めることにならないのか、最初から来るつもりはなくて・・・云々・・・と話題沸騰。とりあえず話題に参加しようと思って(^_^;)、初日の一番安いD席をゲットしたんだけど、ヴァントの代役がもしエッシェンバッハだとしたら・・・誰も納得できないはず。そんなこんなで、ヴァントにかまけている間に、新国立劇場「トロヴァトーレ」の一般発売のことをすっかり忘れていたのであった。
 今日はオリンピックのサッカー、決勝トーナメントの日本対アメリカ。必見だが、私が生放送で見ると、日本が負けるという説もあり。(00/09/23)

今日のひとこと 今日は仕事終了→自宅へ直行。もちろんサッカーの試合を見るためである。4年前のアトランタのときは、勝ったとはいえ、ブラジルと日本の力の差は埋め難いものと思っていた。それが昨日のシドニーでは、対等とは言えないまでも「5回試合したら一回くらいは勝てるかも・・」と思った。負けたら故国に帰れないくらいの気持ちで攻撃してくるブラジル相手にも、これだけ戦えるんだから立派なもの。それも中田ぬきで。相手は1点取ってから確実に勝ちを狙ったゲームメイクをしてきたので、後半は相手陣内でゲームする時間が増えて得点のチャンスもあったけど、そこはさすがブラジルといったところか、簡単にはゴールネットは揺らせなかった。
 スロヴァキアが勝ってくれたおかげで、なんとか決勝トーナメント進出を決めたけど、こんどはアメリカ戦。しかしアメリカっていうのはどーゆーチームなのかさっぱり解らん。日本も今度はベストメンバーで挑めるので、かなり良いゲームになりそう。(00/09/21)

●今日のひとこと 今日は仕事終了→自宅へ直行。もちろんサッカーの試合を見るためである。4年前のアトランタのときは、勝ったとはいえ、ブラジルと日本の力の差は埋め難いものと思っていた。それが昨日のシドニーでは、対等とは言えないまでも「5回試合したら一回くらいは勝てるかも・・」と思った。負けたら故国に帰れないくらいの気持ちで攻撃してくるブラジル相手にも、これだけ戦えるんだから立派なもの。それも中田ぬきで。相手は1点取ってから確実に勝ちを狙ったゲームメイクをしてきたので、後半は相手陣内でゲームする時間が増えて得点のチャンスもあったけど、そこはさすがブラジルといったところか、簡単にはゴールネットは揺らせなかった。
 スロヴァキアが勝ってくれたおかげで、なんとか決勝トーナメント進出を決めたけど、こんどはアメリカ戦。しかしアメリカっていうのはどーゆーチームなのかさっぱり解らん。日本も今度はベストメンバーで挑めるので、かなり良いゲームになりそう。(00/09/21)

今日のひとこと 今月はオペラ三昧で、このあと新国の「トスカ」があるし、来月以降もウィーンやベルリンなどの注目のオペラがある。ファン心理からカネに糸目をつけないファンも多いけど、ワタシ的には今回のスカラ座公演の値段は絶対に高すぎだと思っていたので、E・F席が売り切れになった段階でほとんど行くのを諦めていた。今回はご好意から公演直前にF席を譲っていただいたんだけど、やっぱりD席なんか買わなくて良かったぁ〜というのが正直な感想である。
 もちろんスカラ座は世界最高のオペラハウスであることは間違いないし、演奏水準はそれに違わぬものだったけど、やっぱりあのNHKホールの音響じゃ感動には至らない。ムーティの振るオペラは初めて見たけど、あのキリキリした感じと演劇性を後退させた演出は私の好みじゃないと思った。それに一番解ったことは、「チケットの値段の高さ」=「感動の大きさ」じゃないってこと。スカラ座に5万円も払うんだったら、もっと見聞きすべきものはあるんじゃないだろうか。
 さて、スヴェトラーノフ=N響がラフマニノフ2番を演奏するB定期は発売直後に売り切れになったのはご承知のとおりだけど、同一曲目の鎌倉芸術館の公演も売り切れ! 15日のチャイコが良かったんで急遽行こうと思ったんだが・・・うーん、残念!(00/09/20)

訃報 ■ 東京都交響楽団の客演指揮のため来日していたイスラエルの指揮者、デビッド・シャローンさん(49)が16日午前3時、気管支ぜんそくのため新宿区の病院で急逝しました。13日には都響との共演で聴かせてくれたショスタコーヴィチ交響曲第7番「レニングラード」の名演奏が最後の演奏となりました。残念で残念で・・・言葉になりません。心から冥福をお祈りいたします。(00/09/17)

今日のひとこと 昨日は井上道義(ミッチー)=NJPのカヴァレリア&パリアッチ。いつもより30分早く開演したのに、終わったのは9時50分、・・・でも時間の長さはぜんぜん感じなかった。カヴァレリアは、歌手とオケとのズレが気になったし、抒情性が消し飛んでしまうほどダイナミックな演奏で好みではなかったんだけど、パリアッチはなかなかの名演奏。ミッチーにはこーゆー音楽がよく似合うんだけど、あのホールだったらもっと音量はセーブしたほうがベター。マルティヌッチも好調で声の面でも堪能できたんだけど、一部の歌手の一部のシーンでPAを使った盛大に使ったと思われる不自然な響きがあったんだが・・・実際のところどーなんだろうか。(00/09/19)

今日のひとこと 今日は大更新の予定だったんだが、頭の中の整理がつかなくて小休止。昨日はすっから座の「リゴレット」だったんだが、何故か感動に結びつかないんだなぁ。巧いし、凄いし、統率がとれているんだが、終演後のカーテンコールも一部を除いてあっさりした感じ。なんとなく原因は判明しているんだが、この原因は、リゴレットという演目に内在している問題と、NHKホールという器にあるんじゃないかと思っている。というのは、リゴレットの登場人物って、誰にも共感できないんだなぁ。ジルダは女たらしのために自ら死んでしまう世間知らずの■★女だし、リゴレットは自業自得だし、・・・消去法的にあえて共感する部分があるとすればマントヴァとスパラフチーレなんだが、やっぱり道徳的に問題がある。共感する登場人物がいないと、物語としてのオペラって感動できない。それに、あの響かないNHKホールじゃ、すっから座管のいい音も半減だ。すっから座=イタリア・オペラの最高峰であることは誰しもが認めるところだけど、だからといって感動するわけじゃぁないんだな、これが。(00/09/17)

今日のひとこと 14日はこんにゃく座の新作「にごりえ」を見てきた。こんにゃく座は10年くらい前にカザルスホール版の「セロ弾きのゴーシュ」を見たきりなので、ホントの舞台は初めてといっていい。樋口一葉の原作から四人の「ヒロイン」を選び、「にごりえ」「大つごもり」「十三夜」「「われから」の話がパラレルに進行していく。最初は話がわかりにくかったのだが、だんだん作曲者や演出家が意図している事が解ってきて、明治時代の(そして現代にも通じる)女の生き難さが実によく伝わってくる。客の入りはよくなかったが、舞台の出来は素晴らしく、2時間半があっという間だった。この公演は17日まで三軒茶屋にある世田谷パブリックシアターで上演されているので、時間があるひとはぜひ!(問い合わせは03-3412-7202)
 15日はN響オーチャードシリーズは、ロシアの巨匠スヴェトラーノフの登場とあって、当日券売場にはキャンセル待ちの長蛇の列。演奏はそれらの期待にたがわぬ演奏で、特に「悲愴」は私が聴いた同曲の中ではベスト。何だかんだ言っても、やっぱりN響は巧い!(00/09/15)

今日のひとこと この間、気乗り(?)がしなくて都響Aと読響の「マタイ」を聴きに行かなかったのだが、昨日は睡眠不足をおして久々に都響定期を聴いた。シャローンは好きな指揮者の一人なんだが、これが大当たりのコンサートで、ショスタコの7番はマレに見る名演奏。都響持ち前の弦楽器の良さはもちろんだが、いつも不満の管楽器もかなりの出来映え。曲目のせいなのか、いつもより空席が多かったけど、行かなかった人は後悔すべし。
 さて、今月は予定外に、こんにゃく座の新作「にごりえ」とスカラ座の「リゴレット」を追加。滞りがちのDiaryは月曜日に大更新の予定!!! (00/09/14)

今日のひとこと 今日は久しぶりの土曜の休みで、秋葉原→上野・東京文化会館へと歩いたんだが、メチャクチャ暑かった。帰ってからニュースで気温を見たら36.7度! たぶんひなたの温度はこれ以上だったに違いない。疲労困憊して東京文化会館でまで歩いてシティフィルの「ラインの黄金」を聴いたのだが、これがなかなかのアタリ! オケの実力は、もうちょっと・・・と思うところもあるんだけど、やる気がみなぎっているのがイイ。とにかく気持ちが伝わってくる。歌手も概ね良好で、こんどは「ワルキューレ」を、とリクエストしたくなった。でも、当日券売場の前には「チケット求む」の人がたくさん並んだんだから、これでたった一日の上演というのはもったいない。(00/09/02)