チケットの値段はいくらが適正なのか、これを客観的に決めることは難しい。 ダフ屋がファンに定価の10倍でチケットを売っても、その売買する関係に限っては「適正」な値段なのかもしれないけど、あまり客観性がある価格設定とは思えない。 こーゆー公演にきちんとした原価があって、適正な利益率を見込んでいたとしても、それを公開するのは難しいだろうとは思う。 でも、今回の価格にはさすがに適正だとは思えない。 チケット平均価格5万円として3.600人のNHKホールで公演をやるのであれば、一公演あたり1億8千万円の興行収入がある訳だ。 例の三大テノールの公演よりははるかにマシだけど、それでも凄い値段であることには変わりはない。
クラシックの演奏家のチケットの値段は、一度上がったらなかなか下がらない。 特に歌手の場合は、歌のピークが過ぎて下降線に入ってから値段のピークを迎える傾向がある。 そしてそこから下がることは少ない。 たしかにMETの顔ぶれを見るとネームバリューのある歌手ばかりで、さすが!と思わせる公演ばかりだが、 値段をつり上げている原因がピークを過ぎている歌手だとしたら「ううむ・・・」である。 ファン心理につけ込んだ価格設定につきあわされるのはゴメンだが、私は公演を見た上で批判することにしているので一演目だけはつきあおうと思っている。
ちなみに4演目セット券の発売は12/1、C・D・E・F券は12/7、全公演一斉発売は12/15です。