早起きは「三文の得」か?!

(文中の敬称は省略しています)


●96/10/22 風邪が悪化して、日曜日は最悪の状態、月曜日は仕事をお休みして、今日(火曜日)はなんとか仕事に・・・。 もともと風邪はひいていたのだけれど、こじらせた原因は「土曜日の早起き」にあったのではないかと思う。 土曜日には何があったのか・・・と言うと、「廃盤セール」と呼ばれている年に一回の「レコードファン感謝祭」(10月19−20日 場所:東京タワーボーリングセンター)があったのだ。

 前にも書いたけど、私は録音系にはあんまり興味がない。一時は新譜も含めて月に10枚以上買っていた時期もあったけど、ライヴに偏向するようになってからは「同曲異盤」を集める趣味はなくなってしまった。 私にとって録音の位置づけは、あくまでもライヴの予習用という意味合いが強い。特にオペラに関しては、外国語を全くの不得手とする私にとって国内版CDに付属する対訳は必需品とも言える。

 そーゆー私にとって、廃盤となった国内版CDがなーーんと7割引で買えるというのは、またとない絶好のチャンスである。「廃盤セール」は今年で5回目か6回目の企画になるけど、 この評判を聞きつけたファンは、かなり遠くの人も早朝から詰めかけて長い行列が出来る。私が朝8時に行列に入ったときには、すでに長蛇の列が東京タワーを取り囲んでいた。 会場まで2時間以上待つわけだけど、これにも訳があってセット物などめぼしいCDは初日の最初の1時間でなくなってしまうからである。

 午前10時の会場とともに、会場整理の人に促されて順番に入って行くわけだけど、すぐに会場は混雑してきて、特にクラシックのコーナーはある種のオソロシイ雰囲気すらある。 とにかくめぼしいCDは手にとって確保し、後で精査して不要なCDは棚に返すというのが賢い方法なのだ。約1時間の奮闘の結果、約50枚のCDをGETし、代金は30.000円程度。 DG、DECCA、PHILIPS、EMIをはじめとしたメジャー系のオペラのCDも、音楽の友社のリブレットより安い値段で買えるのだから、これはお買い得である。

 会場の時間である朝10時に行っても、会場は混雑しているためすぐに入れる訳ではない。混雑が解消するまで入場制限が行われるため、結局、一時間以上は待たなきゃいけない。同じ待つなら絶対に早起きした方が得である。 しかしこの日はかなり冷え込んで、朝はちょっと寒かった。風邪をこじらせたのも、これが原因ではないかと思っている。果たして私は「三文の得」をしたのか、損をしたのか・・・、結局よくわからない結果になってしまった。