ATOK10導入!

(文中の敬称は省略しています)


●1996/09/15 最近、テレビのCMでも賑やかな七太郎を買ってきた。値段はVerUp版で定価8.000円のところ秋葉原C-BOXで6.500円。乗り換え版でも9.500円、製品版でも14.800円なのだから、かつてのソフトの値段は何だったのだろうと思うけど、コンピュータの市場は昔の数倍に広がっているのでこの値段でも採算はとれるのかもしれない。

 ところでWindows95のワープロ市場では、Word95の一人勝ち状態らしい。そーゆー私もWordを使用していて、罫線機能には不満があるけどそのほかは良くできたソフトだと思っている。とくにMS-OFFICEとして導入しているユーザーをわざわざ乗り換えさせるような魅力がなければ、一太郎としても市場では苦しいんじゃないだろうか。買うと10.000円以上するIBMのホームページビルダーや、NetscapeNavigater2.02をバンドルしたりとか大サービスをしているけど、そんな一太郎でも、明らかに優れているのは間違いなく日本語変換機能、泣く子も黙るATOK10である。

 Windows95が出てからMS-IME95、VJE-DELTA、WXGと使ってきたけど、MS-IME95は安定してるけど変換効率はダメ、VJEとWXGは変換効率はましだけど出始めはバグがすごかった。その点、ATOK10は、これまでのところ安定してるし、変換効率は高い。現時点では最高の日本語変換プログラムであることは間違いない。これを買う目的だけでも七太郎を買う価値はあると思うし、口が悪い人は「ATOK10を買ったら七太郎がおまけで付いてきた」という人もいるんじゃないだろうか。ちなみに「ATOK」は「えぃとっく」と読むのが一般的で、JUSTSYSTEMの本社のある「阿波徳島」を省略したものらしい。

 ところでその七太郎だけど、起動時間は思ったより早かった。ぺんちあむ120だけど、搭載しているメモリーが64MBということもあって、その点は安心した。でもグラフィックを多用している文書のページモードでのスクロールが遅い。Word95と同じ文書で比べることができないので正確ではないけど、付属の「社内報」というファイルを開いてスクロールするのにはかなりのストレスを感じる。いくら遅くても、Windowsで使うんだからドラフトモードなんかで書きたくないしなぁ。

 Microsoftの寡占という状態はおもしろくないので、JUSTSYSTEMにも頑張ってほしいと思うけど、あのCMとかパッケージのデザインはイマイチだと思う。日本人のソフトという面を強調しているのかもしれないけど、今更、そんなことにこだわる人っているのかなぁ。(1996/09/16)