こんさぁと日記

(文中の敬称は省略しています)


●1996/09/01 来年の個人的注目の来日コンサートのお話。まずオーケストラでは1月の鄭明勲指揮のアジア・フィル。アジアのオケの混成だが、そこからどのような響きを引き出すのか鄭明勲の腕が見所。3月はチェリビダッケ亡き後のミュンヘン・フィルと来日するのは若杉弘。このコンビはミュンヘンでは御馴染のものだが、日本では初のお披露目となる。いきなり9月になるとケント・ナガノ指揮リヨン歌劇場管弦楽団が来日。ハレ管との違いを聞かせて欲しいが、ケント・ナガノはサイトウ記念フェスでもタクトを振るらしい。10月には恒例のウィーン・フィルだが、指揮者は未発表。10月のチェコ・フィルも指揮者が書かれていないけど、やっぱりコバケンだろうか? 11月にはジンマン指揮ボルティモア管弦楽団。このコンビは前回好評だった公演を聞き逃しただけに、今回はぜひ! ヨーロッパ室内管弦楽団もクリヴィヌが振るだけに注目したい。

 指揮者では、5月の都響で来日するインバルは注目。マーラーの5番の超名演は都響の演奏史に残るものだと思うけど、そのサイクルも終わって挑戦する曲目はなにか。デュトワはN響の常任に就任するが、間違いなくこのコンビは東京では一歩抜きんでた水準。N響には6月にジュン・メルクルが振ることになっているが、ウィーン国立歌劇場のレギュラー指揮者として活躍しているだけにちょっと注目している。

 弦楽器では1月のマイスキー(Vc)、9月のクレーメル(Vn)とパメラ・フランク(Vn)、室内楽では5月のジュリアードSQ、アルバンベルグSQ。鍵盤では何といっても1月のウゴルスキは注目。作曲家が聴いたら怒り出しそうな演奏ではあるけれど、決してキワモノではなく、完成度の高さは比類がない。超絶的テクニックの素晴らしい。5月のツィメルマンはまだ聴いたことがないので来年は聴いて見たい。

 でも、毎年思うんだけど、来年こそはコンサートに行く回数を減らしたいなぁ・・・。そろそろ秋のコンサート・シーズンが始まるけど、やっぱり週に1回くらいがいいペースかもしれない。