もうすぐ夏休み

(文中の敬称は省略しています)


●97/07/01 ビールが美味しい季節になりました。良いコンサートのあとに飲むビールはまた一段と美味しいし、キーンと冷やした日本酒も良いかもしれない。6月は19回のコンサート、オペラ、バレエを見に行って、美味しいビールもちょっと苦いビールも飲んだけど、さすがに19回はしんどかった(^_^;) ふつーの人の場合、コンサートの会場というのは「非日常」の空間なのだろうけど、私の場合は完全に日常空間化して、コンサートのない日の方がホッとしてしまうこともある。それでも良さそうなコンサートがあると前売り券を買ってしまう私っていったい・・・・(^_^;)。

 夏はコンサートは休みのシーズンだけど、普段は忙しい音楽家にとって「夏」は自由に活動できるシーズンでもあり、その時間を使っていくつかの音楽祭が各地で開かれる。長野県松本市で行われている「サイトウ・キネン・フェスティバル」は、その音楽祭の中でも最も注目されているものだろう。

 桐朋学園の創始者・斉藤秀夫門下の音楽家が集まったオーケストラは、臨時編成でありながら驚異的なアンサンブルを獲得したオケとして評価されている。小澤征爾の人気も相まって、チケットの入手はかなり難しい。ラッキーなことにケント・ナガノ指揮のオケと、小澤征爾指揮の「マタイ受難曲」などのチケット(一番安い席!)を確保することが出来た。これまで「道楽者のなりゆき」「ティレジアスの乳房」というオペラを通じてピットに入ったサイトウ・キネン・オケに接してきたけど、ステージに登ったオケを聴くのは今年が初めて。臨時編成のオケに対する評価は賛否が分かれているけど、自分の耳で確かめるチャンスだから、これは今年の夏の楽しみ!

 もうすぐハイティング指揮ウィーン・フィルのチケット発売だけど、あれには全く興味がわかないなぁ。ウィーン・フィルそのものはとても魅力的なんだけど、チケットの値段が高すぎるし、事実上の主催が「あの」野村証券というのが気に入らない。あのバーンスタインの最後の来日時にメチャクチャ高いチケットを売っておきながら、プログラムの一部を全く無名の指揮者に振らせてしまったため大混乱を起こしたのも、野村証券主催のコンサートだった(オケはロンドン交響楽団)。野村証券はVIP口座疑惑や総会屋との癒着問題で、業界トップの地位から陥落したので、このようなコンサートを企画するのは困難になるだろうけど、定期的に招聘してきたVPOウィーク・イン・ジャパンは今年が最終年と決まっていた。「ぐっと・たいみんぐ」ですね。

 さて、このホームページのアクセスカウンターももうすぐ20,000ヒット。その記念企画「1997年上半期コンサート・ベスト3」を始めましたが、まだ応募が少ないです(^_^;) したがって締め切りを7月5日まで延長します(^o^;)