小泉和裕=東京都交響楽団

(文中の敬称は省略しています)


●97/02/14 世間では「ばれんたいん・でぃ」と呼ばれている今日は、首席指揮者の小泉和裕指揮の都響Aシリーズ(東京文化会館)。前半はJ・C・バッハの交響曲ニ長調とプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番だけど、昨日に引き続き仕事の疲れから爆睡! 遠ざかる意識の中で断片的に聴いた印象だと、音のバランスが変なのと、独奏ヴァイオリンのイザベル・ファン・クーレンの音に艶がなく好みではなかったことは覚えている。この辺はいい加減な聴き方なので何とも言えないけど、前半の熟睡のおかげで後半ははっきりと記憶に残っている。

 休憩後の曲目はプロコフィエフの交響曲第5番。この日の都響の音は明らかに変だ。まず音がでかすぎる。バランスがへん。オマケに各パートの音が混濁して見通しが悪いのだ。結論として思いついたのは、PAを使っているんじゃないかということ。東京文化会館でオケ公演をする場合は音量補強をする必要はないと思うんだけど、二期会で使ったPAのスイッチを切り忘れたのか!?・・・・そう思ってしまうほど酷い音だった。プロコフィエフ演奏に要求される透徹した音の響きと、見通しの良いクリアーな音場空間にはほど遠い。私の座席が通路側だったら途中で退場しているところ。現時点では、今年サイテーの演奏会。