みんなが選ぶ1996年
ベスト or ワースト・コンサート
1997年1月6日確定版

 来場者5000人突破を記念した特設コーナーです。皆さんの体験の中からベストなコンサート、ワーストなコンサートを選んでいただきました。音楽体験は同じコンサートでも、聴く人によって感じ方はさまざまです。意見、聴き方が違っても、「いろんな見方があるんだなぁ・・・」くらいの軽い気持ちで読みましょうね。

 で、今回、発表したのは暫定版です。引き続きみなさんの「ベスト3・ワースト3」を募集していますので、ふるってMAILしてください。詳細はこちらまで。

はベスト・コンサートの表示です。 はワースト・コンサートの表示です。



塩江 俊正 さん infoweb.or.jp

クリヴィヌ指揮フランス国立リヨン管弦楽団、ギドン・クレーメル 5月26日 松戸森のホール クレーメルは、流石にたいしたものだと思った。演奏に迫力が有る点がいい。クリヴィヌの指揮とリヨン管もやはり力強く、演奏がはっきりしていてメリハリがあって良かった。チャイコフスキーのバイオリン協奏曲で、クレーメルの腕力に負けず、自己主張しながら合わせきった楽団と指揮者の技量にも拍手。

テイト指揮ザルツブルク・モーツアルテウム管弦楽団 6月11日 サントリーホール 現役最高のモーツアルト指揮者テイトのジュピターを生で楽しめたというだけでも感激。CD同様暖かくも、構造のしっかりした快演。



岩城宏之指揮神奈川フィルハーモニー管弦楽団。第131回定期演奏会 6月28日神奈川県立音楽堂 チャイコフスキーの第2交響曲に興奮しました。生まれて初めて音楽会にいったときの様な興奮でした。



以下私の今年行ったコンサート。ワースト3は適当に想像してちょーだい。

3/25 ロストロポーヴィッチ/読響/ショスタコヴィチ5番他
3/31 若杉弘/N響/ブルックナー8番他
4/07 若杉弘/N響/幻想交響曲他
4/21 沼尻竜典/新星日響/ベートーベン8番他
5/05 高関健/新日本フィル/兵士の物語他
5/13 インバル/N響/ブルックナー5番他
5/19 若杉弘のマダムバタフライ(東フィル)
5/22 インバル/N響/マーラー6番
5/26 クリヴィヌ/リヨン管/展覧会の絵他
6/11 テイト/ザルツブルク/ジュピター他
6/28 岩城宏之/神奈川フィル/チャイコフスキー2番他
8/18 藤岡幸夫/日本フィル/ドヴォルザーク8番他
9/07 ブロムシュテット/N響/英雄他
9/08 小林研一郎/新星日響/ブラームス4番他
10/05 シュタイン/N響/ベートーベン1番他
11/02 フロール/N響/モツレク他
11/04 本名徹ニ/日本フィル/メンコン他(前橋汀子)
11/06 小沢征爾/神奈川フィル/フォーレのレクイエム他
11/09 インバル/都響/マーラー7番
11/16 レナルト/新星日響/悲愴他
12/04 若杉弘/新日本フィル/マーラー9番
12/06 小林研一郎/神奈川フィル/チャイコフスキー5番他
12/08 小林研一郎/読響/ドヴォルザーク8番他
12/24 ヤルヴィ/東フィル/第九合唱付他
作曲者+番号は交響曲です。

若井 将弘 さん:aquavit@interlink.or.jp

ブルックナー交響曲5番(Haas.Ed) 5月17日オーケストラホール(シカゴ) 朝比奈隆/シカゴso. 朝比奈シカゴデビューの2日目。何事にも代え難い「人生の糧」。その場にいられたことがしやわせだった。放送された初日とは比べ物にならないほどよかった。が、オーケストラホール(1905年築)はクラシック後進国をあらわすかのように、デットで日比谷公会堂のよう。10月の都響もすばらしかった(特にティンパニーは、妙技)。

ブルックナー交響曲8番(Haas.Ed) 2月9日サントリーホール(東京)十束尚宏/東京シティpo. 同オケは、’84年に森正の指揮で聴いて以来(その時もブル8)。いやーもうびっくりしてしまった。3月31日の若杉/N響の同曲は、別に若杉でなくてもあの位の演奏になったろうが、この日は十束氏あっての演奏。とてもブルックナーを聴きそうにない多くの客層を唸らせていた。

ブラームス交響曲1番  11月25日いずみホール(大阪) 朝比奈隆/大阪po. 「おっちゃん」がドライブしまくっていた。フルトウェングラーとイッセルシュテットとアーベントロートが一堂に会したような演奏。終楽章、左手の甲を腰に当て往年の大指揮者宜しく指揮するは、速くなるは遅くなるは、一小節早くティンパニーに指示するは... それでも崩れない大フィルはすごい。いずみホール(キャパ約800)は非常によいホール。


@ブルックナー交響曲2番 十束/神奈川po.
Aベルティーニ/シュトュトュガルトの来日公演
B朝比奈/大阪poベートーベンチクルス
ブルックナー交響曲3番(ノヴァーク3稿)2月26日サントリーホール  若杉弘/NHKso パンフに記されている作曲年が第1稿なので期待していた。そんな自分が嫌になった演奏会。3稿だし... 演奏は、アクセルとブレーキ必ずどちらかを踏んでるような下手糞な運転のよう。隣で録音してるおばちゃんは、テープをひっくり返すのにカチャカチャうるさいし、その旦那の鼾もうるさいし... その昔、若杉のデビュー演奏会を「指揮者になるべきでない男」と評した評論家がいたという。

ブルックナー交響曲5番(Nowak.Ed) 4月26日サントリーホール デ・ブルゴス/読売日本so. 私はP席2000円の被害ですみました。1階客席中央で携帯が鳴りアダージョが台無し。そういえば読響は、来シーズンからP席が3500円になるらしい。読響に3500円は払う気はしない。さようなら。

大阪シンホニカー第1回東京公演 6月20日東京芸術劇場 トーマス・ザンテルリンク 当日会場に行ってみると(18:00)全席売り切れ。ロビーには、300人以上。聞いてみると(18:10)皆招待券を持っているが整理券ももらわないといけないらしい(その人は150番台)。入れるかわからないという。すると、S券の引き換え券を持つ人が現れ(18:20)5000円で購入。整理券も30番なので安心したのもつかの間、18:50から券の引き換えが始まりS券はB券(3000円)に化けてしまった。しかも最後列。演奏の内容は当然覚えてません。皆さんも気をつけてください。


@ブルックナー交響曲8番 メータ/ウィーンpo 当日きていない評論家の演奏会評まで出現。
Aマーラー交響曲5番 小沢/新日本po (埼玉会館)  相当ひどかったらしい。
Bブルックナー交響曲9番 ジークハルト/リンツ・ブルックナーo ブルックナーの命日にやるほどのこともなかったらしい。

masumi shibasaki さん masumi-s@aries.bekkoame.or.jp

2月21日 NHKホール シャルル・デュトワ/NHK交響楽団 ショパン/ピアノ協奏曲 第1番(ピアノ マルタ・アルゲリッチ)  夢の競演だったわけですが、本当にすばらしかった! アルゲリッチのピアノは初めて聴いたのですが繊細で力強く(なんか矛盾していますね。上手く表現出来ないのですが)今までに聴いたことのないような音色でした。そして、指が鍵盤に吸い付いているかのようで、ピアノと一体になって奏でるアルゲリッチのショパンはとにかくかっこ良かったです。特に2楽章が絶品。美しく、また気持ちが入っており、それは最後の1音の残響まで持続し、息が止まりそうでした。(余談ですが、こういう楽章間ではむやみやたらな咳払い、止めて欲しいですね)

 3階のライトにいたのですが、鳴りやまない拍手の中アルゲリッチを何度もステージ上に押し出し自分は舞台袖ぎりぎりの所で拍手を送るというデュトワの姿がよく見え、微笑ましく温かい気持ちにさせられました。メインの幻想も良かったけど、この日はアルゲリッチにつきる。

9月7日 NHKホール ヘルベルト・ブロムシュテット/NHK交響楽団(9月定期 Cプロ)ベートーベン/交響曲 第3番 「英雄」  ブロムシュテットとN響は長いせいもあると思うけど相性いいと思います。そして、このエロイカの2楽章 は徳永兼一郎さんに捧げるということで熱演でした。弦が深いところで良く鳴っていて、何かとても心に響くものがありました。

クラウディオ・アバド/ベルリン・フィルハーモニー マーラー/交響曲第2番「復活」 テレビで見ただけですが素晴しい演奏だったと思います。涙ものですね。画面に向かってブラボーと叫びたい感じ! さすがベルリンフィル そして、合唱団が大健闘!! アルトも「復活」にぴったりな感じでした。(「復活」は大好きな曲のひとつなのです。生で聴きたかったなぁ〜)


ワーストは 1月8日 オーチャードホール 大野和士/東京フィルハーモニー ニューイヤーコンサート ゲスト 古澤 巌 大野和士さんと古澤 巌さんが競いあうだけで、全然歩み寄らず崩壊寸前。オケは両名からおいていかれる形に年末から連夜の本番でオケも疲れたのか?!


モニャ さん:m-mori@catnet.or.jp

12/1 東京芸術劇場 モーツァルト/交響曲第40番 マーラー/交響曲第1番「巨人」 アンコール:マーラー/交響曲第5番 第4楽章「アダージェット」ガリー・ベルティーニ/シュトゥットガルト放送交響楽団
 ベルティーニの「巨人」には ハッとさせられる所が多くあり聴いていて新鮮で、はたまた緊張させられる。しかし ケルンRSOの時ほどでは なかったが。今年の中では ベストな「巨人」であった。

11/19  サントリーホール ドヴォルザーク/交響曲第8番 マーラー/交響曲第1番「巨人」 アンコール ブラームス/ハンガリー舞曲第1番 チョン・ミュンフン/ロンドン交響楽団

 ミュンフンの「巨人」には 乗りの良さがありエキサイティングな演奏に思わず 興奮した。P席と言うこともあって バランス的な事は判らなかった。しかし演奏している顔を見ていると非常に面白かった。ロンドン交響楽団も熱演だった。ドヴォ8も好きな曲で今まで生で聴いた中では 最高ではないか。今後に期待したい指揮者だ。

10/17 サントリーホール マーラー/交響曲第2番「復活」 クラウディオ・アバド/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ソプラノ シルヴィア・マクネアー アルト  マリアンナ・タラーソア 合唱 スウェーデン放送合唱団/エリック・エリクソン室内合唱団
 これはベルリン・フィルの「復活」を聴きに行ったのだ。さすがベルリン・フィル 弦、管、共に日本のオケでは出ない音を聴けた。そして尚かつ最高だったのは 合唱!本当に綺麗で声量があり涙物である。巷では、アバドの指揮は良かったと言っているが(新聞、雑誌の評論家)アバドのマーラーはCDと共に嫌いだ。教科書通りの演奏の様だからだ。グロテスクさがない。指揮者以外は非常に良かった。アバドなんって嫌いだーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!

インバル/都響 マーラーチクルス bV、8、9 善し悪しが結構あったが マーラーを満喫できた。都響がもう少し頑張ってくれたら もっと良かったのに 残念。
 番外2  マーラー以外では 10/18  NHKホール ベートーヴェン/交響曲第7番 ホルスト・シュタイン/NHK交響楽団 シュタインの時のN響は真面目にやるからそれなりに良い演奏になるのです。
 番外3 10/25  東京芸術劇場 メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲 テミルカーノフ/サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー管弦楽団 ヴァイオリン 諏訪内 晶子 諏訪内さん 昔の音を出して 技巧的には良いのだから。チャイコのVコンを聴いてみたい。

11/29  オーチャードホール マーラー/交響曲第2番「復活」 ジェラード・シュワルツ/東京フィルハーモニー交響楽団 ソプラノ マリリン・シャオ メゾ・ソプラノ フローレンス・クィヴァー 合唱 東京シティアンサンブル”S”
 過去を振り返ってみてもワースト1 フローレンス・クィヴァー以外 超最低! こんな演奏はマーラーに申し訳ない。なにを考えて演奏しているの 馬鹿じゃないの! こんな演奏していると東フィルは潰れるな。たぶんもう東フィルは聴きに行かないだろう。

11/8  サントリーホール マーラー/亡き子をしのぶ歌 交響曲第1番「巨人」 ズービン・メータ/NHK交響楽団 アルト フローレンス・クイヴァー
 N響は熱演していたのだろうと思うけど メータの指揮には全然 感動できないし 音が流れて通り過ぎていっただけ。3番から1番に変わっただけでガックリしたのに 追い打ちをかけられ つまんなかった。

12/14 東京文化会館 コダーイ/組曲「ハーリ=ヤーノシュ」 オルフ/世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」 セルジュ・コミッショーナ/東京都交響楽団 ソプラノ 田島 茂代 テノール 五郎部 俊郎 バリトン 大島 幾雄 合唱 東京アカデミー合唱団 児童合唱 東京少年少女合唱隊  カルミナ・ブラーナ 合唱が問題児。指揮者も。聴いていて飽きてしまった。


番外2 6/9 サントリーホール ハイドン/交響曲第1番 マーラー/交響曲第9番 ケント・ナガノ/ハレ管弦楽団 ケントに期待しすぎてスカを食らった。こんな指揮者じゃないと思うけど 来年リヨンと来るときに期待してまーす。

Aki さん:a_onoda@kinet.or.jp

10月21日アバド/ベルリンフィル/十代のための第九・NHKホール POには思い入れがあります。私がクラシックを聴くきっかけを作ってくれたオケでもあり、その他の理由(邪道なので言えませんが)から大好きなのでたとえNHKホールでも楽しみにしていました。演奏事態は物足りないものがありましたし(本当に1曲しかやらなかったし)チケットは高かったし若者ばかりだったし(私もハタチになったばかりですが)もの足りなくはありました。が、私としては目的の人もいたし、すみからすみまで観察できたので満足でした(違うって?) で、この話には続きがありまして、会場から出て渋谷方面へ歩いていったら外国人だけのバスが出てきたので友人が「あれベルリンフィルの人じゃない?」と言ったんで私は冗談かと思って「こんなに早く出てくるわけないじゃん」と指摘したら「こんな時間にこんな所に外人だけのバスはあやしい」と言うのでまじまじと観察したらなんといつも見なれた彼らがいるではないですか!私達が騒いでいるのに周りは全く気づかない様子。それでも見ていたら団員が手をふったので私達も恥ずかしながらふり返したらバスは人をかきわけ行ってしまったのでした。きっと彼らは「さっきはあんなに盛大な拍手をしていたのにだれも気づいていないな。フフッ」と思っていたことでしょう。アバドたちが何度も出てる時に彼らはさっさと楽器しまって着替えてたんですね。すばやいなあ。ということがあったので印象に残っています。

11月28日 ベルティーニ/シュトゥットガルト放送交響楽団/東京芸術劇場 ワーグナー:さまよえるオランダ人序曲,トリスタンとイゾルテ"前奏曲と愛の死"/ベートーベン:交響曲第7番 放送交響楽団というのを聴くには初めてでした。ベルティーニは結構有名だと思ったのですが空席がめだっていた気がしました。面白かったことがいくつかありました。開演直後、指揮者が登場し盛大な拍手とおもいきや彼はただ指揮台の椅子をどけに来た係員でした。客席とステージから笑いが起き去って行く彼に拍手が送られたのでした。みなさん指揮者の顔をちゃんと分かっていたのでしょうか。私もおかしいとは思ったんですが(髪があったし)ついつられて..。その後のベルティーニ登場で割れんばかりの拍手が起こったのは言うまでもありません。1曲目はその影響があったのか2曲目の方がのっていたと思います。休憩をはさんで大好きな7番。私は7番だけはたくさん色んなのを聴いてるのですが、今までにない新鮮で印象的な演奏でした。そしてここでも出来事を一つ。4楽章の頭、間を置かずにはじまったため自分で譜めくり をしていたコンマスが落ちていました。彼も驚いていたらしく弓だけでも弾くしぐさをしようと試みていましたが..。アンコールはマーラーの5番の4楽章。弦パートのすばらしくうつくしい音色に酔いしれました。3日後の同「巨人」も聴きに来てください、というベルティーニのにくい演出にも拍手です。

11月2日 円光寺雅彦/加藤知子(独)/東京フィルハーモニー/三鷹市文化センター風のホール ベートーベン:レオノーレ序曲/メンデルスゾーン:Vn協奏曲ホ短調、交響曲4番イタリア 東フィルって女性が多いんですね。始めのベートーベンはあまり記憶にないのですが、加藤知子さんのメンコンはなかなかよかったような気がします(忘れてしまっている) で、「イタリア」。音がすごくよかったんです。特に弦は高音、低音共にすばらしい演奏でした。エネルギシュなところ、繊細なところの細かな音まで全てが気持ちよかったです。ただそれがホールの音響がよかったのか演奏がよかったのかわかりませんが。アンコールの「フィンガルの洞窟」も「イタリア」同様よかったです。



中里 正明 さん mnakasa@smtpgate.sorifu.go.jp

ベスト1 ゲルギエフ(日フィル) R.シュトラウス「サロメ」(11/21 於:サントリーホール)演奏会形式でしたが、「演劇」がなくても、この迫力、説得力!! ゲルギエフは「マクベス夫人」(原点版)も観ましたが、こちらの方がgood.日フィルも、「やればデキるんじゃないの、広上の時にも、もっと気合入れてよ!」という感じ。


ベスト2 セーゲルスタム(ヘルシンキ) シベリウス・プロ Vn協奏曲、2番ほか(9/28 於: つくば ノバホール)ざわざ、つくばまで行った甲斐があったあった。ソリスト(クーシスト)は、カムとの共演はダメだったらしいけど、セーゲルスタムとは、CDも出してるくらいだし、とってもgood交響曲の方も、カムより全然、良かった。と思います。(実際聴いていないので・・・)


ベスト3 ゲルギエフ(N響) プロコ6番、展覧会の絵(7/19 於:サントリーホール)またまたゲルギエフ。TVで観て感激した友人に「実演を聴いたゾ」と自慢できた演奏会。展覧会の絵は、タイプは違うけど、チェリビダッケと双璧。プロコ6番も、こんな地味な曲を・・・。 目からウロコ状態でした。


ワースト1 シャイー(コンセルトヘボウ) チャイコ4番 モーツァルトP協奏曲27番ほか(ピリス)9/26(サントリーホール)これは、ピリスを聴きたいために行ったコンサート。ピリスは、ほとんど聴いているが、 今回は、調子がイマイチ? それにもまして、シャイーのバックのセンスのなさ!! チャイコ4番も、ついでだったけど、やる気が有るのか無いのか良く分かんないような演奏(前回のこのコンビのときも感じた。)やはり、コンセルトヘボウはベイヌムの時代で既に、終焉じゃないですか?

ワースト2 R.グード(pf) ベートーベン32番、ブラームス小品ほか(9/18 サントリー)グードもマナは初めて。前回の来日公演が評判よかったので、行ってみました。なるほど、と思う個所も多少ありましたが、全体的には、私の趣味には合わなかったです。(特にショパンはダメ。モラヴィッツが懐かしい。)

ワースト3 朝比奈(新日フィル) ブラームス2重協奏曲、4番(6/21 於:サントリーホール)ナマで朝比奈を聴くのは初めてでした。結果、なんでそんなに人気があるのかわからない。厚みのある響きとか言われたりもするけど、全パートffで吹いているだけ、って感じ。4番を聴いていたら、何故かチェリを思い出して、思わず涙ぐんでしまいました。

以上。長くなってしましたが、よろしくお願いします。ちなみに、全部で18公演行きました。(上記含めて) 中間には、アバドの復活、チョン(ロンドン響)、ケント・ナガノ、広上などがあります。


こみやま@Tokyo Classical Concerts

 シューラ・チェルカスキー・メモリアル・ビデオ・コンサート(1996/02/12 サントリーホール) 1995年12月27日ロンドンで急逝した名ピアニスト・チェルカスキーを追悼する夕べ。本来なら彼のリサイタルが行われるはずの会場で生前の演奏会のハイビジョン・ビデオ(1990/02/15 サントリーホール)が上映された。会場には彼を撮り続けた三浦興一氏の写真が展示され、とくに宣伝をしたわけでもないのに800人くらいのファンが訪れた。マジックとしか言い様のない多彩な音色と自在な歌い回しは、ライヴでしか味わうことが出来ない音楽空間を創り出す。彼の生前のすばらしい演奏に感謝を込めて、ベスト・ワンに選びました。

 鏡倉芸術館で行われたパメラ・フランクのヴァイオリン・リサイタル(1995/05/25)。シューベルト:ヴァイオリンソナタD.574、幻想曲ハ長調 D.934、ヴァイオリンソナタD.408(ソナティナ第3番)、華麗なロンド D.895の4曲。硬質の引き締まった音に適度な艶と潤いがあり、よく通る音質で音圧にも不足はない。それ以上に感心したのが表現力。彼女は決して過度の感情移入をすることなく音楽を進めていくのだが、微妙にかけるヴィブラートや旋律の動かし方の中に緻密に内容を盛り込んでいく。テクニックも決してこけおどしではなく、低音から高音までの音のつながり、音楽としての安定感も見事だ。それがとても知性的な美しさをたたえたシューベルトになってホールを満たしていく。はち切れんばかりの情熱や超絶的なテクニックを求める向きには物足りないコンサートだったかも知れないが、最近の若手女流ヴァイオリニストとは一線を画す魅力を感じた。伴奏は父親であるクロード・フランクだったが、さすがに呼吸はピタリ。アンコールにはブラームスのVnソナタ第2番第2楽章とバッハのソナ タハ短調第1楽章だったが、どちらも絶品。特にブラームスの抑えた表現の中に盛り込まれた情熱には心を打たれた。今度来日したときには、ぜひともブラームスの3曲を聴きたい。

フェルメール弦楽四重奏団(1996/12/2-3)の初来日公演。今井信子とアントニオ・メネセスの共演を得て、弦楽六重奏曲を含む室内楽のすばらしさを堪能させてもらった。初日はベートーヴェンSQ11番「セリオーソ」ショスタコーヴィッチSQ3番、ドヴォルザーク六重奏曲。2日目はシューベルトSQ13番「ロザムンデ」、ヴォルフ「セレナーデ」、シェーンベルグ「浄夜」。フェルメールSQの作り出す音楽は、一言で言うと大人の音楽。派手さはないしテクニックだけで勝負するようなSQではない。無論、美しい音色を持っているけどそれをひけらかすようなことはなく、落ち着いたコダクロームの色彩のようだ。そしてどの音楽にも適性を発揮する懐の深さを持っている。特にシェーンベルグの美しさには心打たれた。

ワースト1 言うまでもなく三大テノールの国立競技場でのコンサート(1996/06/29)。もちろん私は行きませんでしたけど、あとからテレビで見てあーゆーイベントに75,000円も払う神経が理解できません。醜悪な拝金主義的コンサートで、他のチケット価格まで吊り上げられてはたまらないですね。

ワースト2 団伊久磨のオペラ「夕鶴」(1996/02/19新宿文化センター)。上演回数の多いオペラなので一度は見ておこうと思い、チケットが安かったから行ったんですが、やっぱりこの人の音楽を何回聴いても魅力や才能を感じることは出来ません。新国立劇場のこけら落としも期待していません。

ワースト3 アレクセイ・スルタノフのピアノリサイタル(1996/04/02紀尾井ホール)。ただのテクニックのひけらかし。音楽以前の問題。


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